シドニーに降り立ち、仕事を得た私は、家と職場の往復の毎日だった。
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初めから
仕事にも慣れてきて、英語もほんの少しだが、聞き取りが出来るようになっていた。めっちゃ少しやで~
とはいえ、お客様と会話するのは、オーダーを受けるくらいで(お店はとにかく忙しかった)会話をすることは殆どない。
スタッフ間は日本語だし、(中国人の従業員も日本語を少し話せるという)家でも彼や日本人オーナーカップルと日本語を話す毎日…。
もっと、英語を話す環境を増やしたいと思った私は、交友関係を広げることにした。
以前フィジーの空港にて、オーストラリアから来ていたミュージシャンバンドの一人と(ちゃっかり)連絡交換をしていたのだ。(CDを渡されて感想聞かせてと言われ…)
返報性の法則で感想を送ってからしばらくは、連絡を取っていなかったのだが、今オーストラリアのシドニーに来ていると連絡をした。
すると、どこぞのレストランで演奏する際や、パーティやイベントなどに誘ってもらった。(シドニー在住だった)
そうそう、そういう集まりに行きたかったの!
と喜んで出向いた
本来良き彼女なら、彼同伴で遊びに行くと思うのだが…。毎日彼に会いすぎて(同棲だからね)、違う環境を欲していた私は、数少ない女性の友人を(職場で出会った)誘って出かけたりしたのだ。
嘘をなるべくつきたくない私は、何でも正直に自分の内を話し、状況も説明した。
せっかくオーストラリアに来ているからもっと色んな国の人とも遊びに行ったり、話しをしたいと。もちろん彼を傷つけたり浮気をするつもりもない
そういった私の行動が理解できないなら別れを考えたほうが良いとも。
だが、彼の方は別れるつもりは無く、渋々私の意思を尊重してくれた。
でもそんな、心配性ヤキモチヤキな彼が、いつまでも平穏でいられる訳がない
やたら心配性な人って自分が浮気したことあるとか、過去に浮気された、もしくは、彼氏(女)がいる人と関係を持った事があるとか…の影響じゃないかなぁと私は思ってる…
職場への送り迎えから、どこに出かけるのにも私を連れていきたがる彼。蠍座の男
それを面倒くさいと思ってしまう私…
次第にケンカが増えていった
モリリンに束縛は絶対NG
当初より、温度差を感じていた関係だったがそれがより一層浮き彫りになってきた。
ちょっと恋愛の話しになるのだが(恋愛遍歴もシリーズで書きたいのでネタを温存してた)、彼とはフィジーの語学学校で会った。
初日に同じクラスだった彼に会った時、狩人に狙われた小鹿の様な気持ちになった「やばい、狩られそう。」最終的に狩られるがな
私を見る彼の目がギラギラしていたのだ。
目が合うと妊娠するんじゃね位の勢い?
ギラ男って呼んでたよ
案の定話しかけてきて、放課後の予定を聞かれ、買い物に行くと行ったら案内してあげるとついてきて、思ってもいない形で、初デートをする事になったのだそこからほぼ毎日…
正直に申し上げて、彼は完全に私の好みの男性とはかけはなれていた
基本ストライクゾーンが広い私(見た目や年齢や肩書きなどの拘りは少ないはず)だが、私にも好みがある。
どちらかと言えば、今までは少し歳上で、穏やかで、落ち着いた雰囲気の優しい男性が好きで、お付き合いする事が多かった。
誠実で真面目そうな、インテリ系優しいお兄さんが好み(私の火星座は乙女座…性にもやや潔癖)顔も本当は、ザ・ジャパニーズな薄顔好み(夫はcavemanだけどねw)
ギラ男は、年下、顔もキャラも濃厚キャラメルに生クリーム増量バージョン
服装も、LEONに出て来そうな位決まってる
(誉めてます)
語学学校でもなかなか目立つ存在で…彼が去った後も"ギラ男の女"という称号を頂いた
私の好みではなかった彼だが、他の一部の女子には人気もあった様だ。もしくは、既に手を出していたのか
とにかく、現代の奥手草食男子に彼の勢いを分けてあげたい程だ
彼の名誉の為に言っておくが、人間としてはめっちゃ良い奴だ。面白いし、バイタリティーに溢れた行動力のある逸材だと思う
一緒にいて楽しかったし、私も彼の事が好きだった。付き合った以上は、彼との事も真剣に考えていたし、責任も取るつもりでお付き合いをしていた。(結婚する…みたいなってもね)私なりに誠実に向き合ったのだ。
でも、やはり違和感を見過ごす事が出来なかった。
ある些細な口論がきっかけで、電話を投げつけられた事があり(当時はスマホじゃなく、割れそうにない安い電話だったが)、もうこれ以上はやっていけないと頑なに関係維持を拒否したのである。
何回も話し合いを設け、彼も何度も謝ってきてくれたのだが、私の意志はカチカチに凍ったキャラメルよりも固かった。
先程から何回もキャラメルが出てくるのは、子供達にせがまれてブログ書きながらキャラメル作っているからで、深い意味はありません
結局、涙ながら切実に訴え、私の意志を尊重してくれて和解する運びとなった。
泣き落としをしたつもりは全くないのだが、結果私の本気度が伝わった様だ。
当時英語の勉強でよく観ていた映画の、“プラダを着た悪魔”から私を“Cotton on を着た悪魔”だとからかわれていたぐらいである。ヒドイ
鬼の目にも涙が項をなしたのである
※Cotton onとは、オーストラリアで30年以上続く、アパレルメーカーでお手頃価格でトレンドを取り入れた国民的ブランドである。もちろんお金を服にかけたくないワーホリ民には大人気。
そんな訳で、彼は一足先にオーストラリアを出ることになった。次はカナダにワーホリに行くという彼
彼のその行動力が素晴らしい
最後は仲良くお買い物にいったり、ご飯を食べにいったり、飲みに行ったり、賭博(トランプ)をしたり楽しい時間を過ごした✨
うん、お友達としてなら最高じゃ
彼が経つ日の朝には、早起きをしてお弁当を作った。彼もとても喜んでくれた。
最後は愛のある抱擁で〆…と思ったのだが
バックパックを背負い、散髪した後のエロ坊主姿の彼にお弁当渡しながら見送りしてたら何故か…
バンザーイ! バンザーイ!
という言葉が出てきた
もちろん両手も上げながら🙌
「俺は戦争に行く兵隊か!」と関西人でもないのに突っ込みをしてくれて、しっかりと握手をしてお別れしたのだ。弁当は機関車の中で食べとくれ
「本当にありがとう、お互いに頑張ろうね」と。
彼と一緒にいた時間は短かかった。
でも、かなり濃い時間を(特濃キャラメル並み)一緒に過ごしたと思う。
後にも先にも、男性から短期間でこんな熱烈アピールをされた事はないし、私もそれを満更でもなく受け入れた事もない。(後から調べたら私達のホロスコープにリリスと火星のコンジャクションがあった)
何回も言うて悪いけどタイプちゃうかったしな…
彼も彼で、私みたいな(色々と)手のかかりそうな女には日本にいたら絶対声かけないとな
アイランドマジックだったのかなぁ?てその時は自分の不可解な行動を不思議に思っていたのだが、後に彼と出会って付き合う事になったのはこの為だったのかと気付く事になる。
そして、彼と出会えた事に改めて感謝した
顔面が卑猥とか言うてごめんやで
後で周りから聞いた話だが、彼が「モリリンと出会って人生観が変わった。」と言っていたらしい…。良い意味である事を切に願う
私も、彼と出会った事で人生が思わぬ方向に動き出したことは間違いない!人生のキーパソンじゃないかな
彼はカナダでも金髪美女達とクラブでなにやら楽しそうだったし、今は(私よりずっと)優しそうで綺麗な奥さんと、カワイー子供達(奥さんの遺伝子はいずこ?てくらいパパ似さすがの遺伝子だなw)に囲まれて、仕事もバリバリやっとるみたいだ(FBを使っていた頃はたまにやり取りする仲だった)
きっと彼の事だから、性精力的に活動して幸せな生活を送っていると思うこれからも幸せを願ってるぜ
彼が去った後は、さすがに少し淋しくなった。
いよいよ私は本当に一人っきりなのだと
彼が去って、新しい家に引っ越して(家賃を抑えるため)シェアハウスでの生活が始まった✨心機一転
そして、正当な金額の給与をもらえる職場を探すことにしたのだ。
次回は、【オーストラリア屈指のリゾート地のホテルで清掃の仕事をした時の話】
いよいよ、現夫と出会います
本当の幸せと波乱の始まりは夫と出会ってから…
今回は恋愛の話になりましたが…読んで頂きありがとうございますキャラメルが無事固まったので今から試食します
モリリン🥭