警官を刺し拳銃を奪った男
この閑話休題プチエッセイは、歴史・古典・山・詩・文学などの教養をテーマに扱い、政治社会・時事問題は避けて来た。
ところが先般、吹田市の派出署の警官が刺されて拳銃を奪われる事件が発生した。署は防犯カメラに載った男を特定し、直ぐに映像を公開した。その処置が早かったのが奏功し、各地から情報が集まり、翌日箕面の山中で逮捕された。
逮捕された箕面山中は、私も何十回も登り歩いた所である。箕面市の東端に外院-げいん 勝尾寺の外院のあった場所ーに新興住宅地があり、その東端から山に入る道がある。緑に覆われた山道で、900m位行くと小さな平地の疎林に出て、そこで道が二つに分かれる。真っ直ぐ行くと、西に曲がって勝尾寺の西に出る。左の道を行くと、江戸時代からの参道の本道に出会い、そこに木のベンチがある。犯人はそのベンチで寝ていて、明け方警官に逮捕された。この参道は南の旧西国街道の新家に標識があり,北に真っ直ぐ、、山中を通って勝尾寺の門前に出る江戸時代からの古道である。但し犯人は脇道の外院からこの本道に入っいる。土地勘がなけれは入れないコースで゛、防犯カメラの犯人の早期公開が、人々から情報を得て2日て解決した。吹田警察署の御手柄である。
私は事件そのものより、父が大阪のテレビ会社の常務であり。東京に立派なマンション暮らしで、一級上の家庭である。その息子が30歳を過ぎても定業に着かず、ゴルフ練習場の掃除アルバイトであったという。勿論それまで然るべき会社勤めであったが、途中退職したのであろう。問題は裕福な家庭であるのに、両親が息子のしている事を黙視していることである。
男は社会に出たら仕事が忙しくて、家庭は母親任せにならざるを得ない。母親は子供が生まれた時から中学校を卒業するまで若葉の時代の生育期を、子供可愛さに甘やかし過ぎると、ろくな大人に育たない。この間にいろんなしつけを教え、世間に出てからつまはじきされないように母親は教えるべきだ事に心を砕くべきだ。
社会の役に立つ子供を育てるには、女の力こそ一番だという、女学校建設当時の森有礼大臣の提案から、女子教育が始まった。その時代学んだ明治の女子は、子供を叱る時は叱り、甘やかしばかりはしなかった。しつけである。
戦前は男子・女子校は別であったが、戦後共学となり、しかも今や男女同権の主張がまかり通っている。たが女には子そだてという大役
がある事を認識せず、ショッピングや同級生らとのグルメ遊楽を楽しんだりしている。
今回の事件の背景の深層には、戦後教育の劣化と、テレビやスマホの情報影響が大きい。子供に愛情を注ぐという事は、子供を甘やかすことではない。立派な大人に育つよう母として力を注ぐべきだ.犯人の母親の育て方が残念でならない。












