大阪都構想への期待と夢
大阪維新の会が掲げる「大阪都構想」は、府市が合併し、地区割を整理統合、二重行政の幣を失くし、未来に飛躍する原動力を創るとすれば、府民としても大いに期待したい。ただ行政の改革に止まらず、大阪の新たな都市造りに挑戦して貰いたい。私の夢である。
江戸期の大阪は日本の商業の中心であったと共に、上田秋声、井原西鶴、近松門左衛門らの文学、文楽、浄瑠璃の上方歌舞伎など、文化的な都市でもあった。それが明治維新後、薩摩藩の五代友厚によって重商主義に偏向、江戸期唯一の理化学学校ー大阪舎密局ーせいみきょくーを東京大学や、京都の長州藩の槙村正直知事に譲渡、のち大阪の普通校第三中学校も京都に譲り、それが京都第三高等学校になり、理化学部を中心に京都大学に発展。大阪生まれの理化学は京都で花咲いた。現在京都には有名な理科学系会社が多い。
五代友厚は大阪では商業や証券業の発展に寄与したが、本来首都にあるべき造幣局を誘致し、銅地金の納入を独占した。彼は大阪の将来展望を誤り、理化学の工業化は進まず、商業も東京に座を奪われ、次第に大阪の地盤沈下が始まった。
明治以降この150年の落差は取り戻すことは出来ない。日本の商業の中心は将来とも世界都市の東京には追いつかい。であればこれからの大阪の再興を江戸時代の伝統であった文化都市としての再生はどうだろう。国内はもとより、外国人観光客を集める、中の島地区を中心とした文化・芸術都市である。提案次の通り。
①府と市の合併で、中之島の市役所を大阪府庁に移転、統合、合理化する。旧市役所は常設の総合美術館とし、天王寺の市所蔵の美
術品、所蔵する近代美術品の一部を移し、海外美術品の展示をしたり、また1~2階は市民の絵画・彫刻・工芸品などの展示会場とし、
近くの市立東洋陶磁器博物館と合わせて美の回廊とする。
②市役所向いの日銀大阪支店は、手形・小切手などの現物交換等はすべてコンピューター化し、時代的な役割を終えて、現地に止まる
積極的な理由が亡くなった。よって市所有地の近代美術館計画地か、その他の府市所有の地と交換し、日銀に移転してもらう。
その跡地に大阪都総合劇場をつくる
1階に大会場1、交響曲・オペラ・歌舞伎などを、
2階に中劇場1、創作劇やピアノ・バイオリン・室内楽の音楽会なとを
3階に小劇場2、1つは落語・浪曲・漫才の上方演芸、もう1つは一般の創作劇場として提供する。なお小食堂・ビュッフェを併設する。
③ 中之島の大阪府立図書館を建て替える。一時反対運動があったが必要な個所は移転すればよい。大阪都として都心型大型書館が
絶対必要である。
新図書館は地下2階、地上18階建ての高層図書館とし、
地下2階から地上1階までは、機械室・蔵書室・事務所
地上2階から8階までは一般図書館
地上9階から12階までは将来を担う学生の自習を兼ねた図書館
地上13階から16階までは部屋を小分けして市民の勉強室・セミナー会場・趣味の会などに部屋貸し、時間貸しをする。
地上17階から18階は事務室・蔵書庫
地上18階は一般市民も楽しめる展望レストランとする。
④造幣局を東京都に移転する。その跡地に大阪都理化工学大学を創設し、各地大学の理化学部門学生の選抜試験を行い転学させる、
昔の舎密学の復帰を目指し、少数精鋭の特色ある理化工学金を大学とする。
大阪はたとえ外人観光客やカジノなどの観光収入が膨れても、質的に大きく成長出来ず、将来アジアの場末国になりかねない。パリのような芸術的・観光都市とし、一方理化学の先端技術の復活なくしては、100年後の大阪は三等都市並みになる。膨大な資金が必要だが、時間をかけ、寄付を集め、知恵を絞り、カジノ都市のイメージから脱却せねばならぬ。それが大阪の品格を高める、基本的な条件であり、究極の大阪維新である。













