あんたがたどこさー手鞠唄
昔は女の子が手鞠をついて、よく遊んだ手鞠唄、でもこの頃はこんな風景は見られない。
あんたがたどこさ
ひごさ
ひごどこさ
くまもとさ
くまもとどこさ
せんばさ
せんばやまにはたぬきがおってさ
それをりょうしがてっぽうでうってさ
にてさ、やいてさ、たべてさ
それをこのはでちょいとかぶせ
最後は毬を着物の下に隠すしぐさをする。スカートでもよいが、ズボンでは出来ない。
誰が創ったのかいい唄である。熊本が発祥ともされるが、関東にもあるという。貴族層を別にして、平民の猟師が鉄砲を持てたのは、明治32年陸軍旧式の払い下げ銃からというから、この歌の創られたのも明治の後半であろう。
この手鞠、羽子板、それに輪になって通りゃんせなどの遊びも見られなくなった。今はスマホゲームばかりで、このような日本の美し過ぎる子供の遊びの風景が、だんだん消えていくのが寂しいと思うのは、私だけだろうか。