声迷線の彷彿線 どこ行き? -9ページ目

Pink morning




曙色の明星が優しく
空を蹂躙して行って
琥珀の月は暫しの眠りに着く

そして街は不意に
活気付き始め
涼風の中芽吹いて行く

そんな中に在って
僕はと言えば
消えた月に幾ばくかの
無情感じ
ほんの少し残っている
霞みの残像をかき集めてる

多分
此所に居る人にしたら
マイノリティでは無いの
だろうけど


それでも
沈み行く星や
濃紺の空が
安らぐ者だって
居るはずで

燦々と照らす
太陽は夜を呑み込んで
未来とメラニン色素を
垂れ流すから

成るべく日影の道のりを
選ぶけど
なかなか難しいのが現状で

それでも
今日も日が沈むのを待って

シャーベットの月が
欠ける様を
冷えたビール片手に
心地良く眺められるように

朝の支度をしなくちゃな
夢から醒めたから

心地良い昼下がり



今日は幾分か
空が穏やかで
澄みわった風が心地良く
空回りしていた
頭の中も
大分整理がついてきたようだ

鼻孔をくすぐる柔らかな香り
冬はもう終わった

参道を
桜吹雪が化粧をして
道行く人も華やいで

あの凍る苦悩から
解放された様だ

僕はと言えば
君とふたり連れ
何も無い日常の片隅で

ただ黙って
車を走らせる
じゃれあいながら

その奥にある陰を
音もたてず
ひた隠しにして

握り締めた
この温もりに
身を委ねながら

この感情は
本物なんだと核心に
たどり着く為に

春風に乗った
花びらを追いかけ続ける
どこ迄も
追い越せるまで





ごっこ。

不条理に流される
現代で
僕達ふたりが
やっている事は
端から見れば
稚拙な
ままごと

だけど
当の本人は
そんな風には
露程も
思ってやしない

いつだって
真心凝らして
寄り添い合ってる

そうやって
真剣に
向かい合い続ければ
紛い物だろうが
無かろうが

輝きを帯びて
行くでしょう

そんでもって
ふたりが
笑顔になれるなら

それで良いじゃんって
思えた

周りの視線が
どんなに痛くても
僕は変わらないよ

君の幸福の為ならね