声迷線の彷彿線 どこ行き? -85ページ目

アンブレラの咲く頃

君は
何の為に
産声をあげた

僕は
何の為に
歌声をあげた

多分
その行為自体に
対した
意味合いなど
無くて

ごく自然に
発生したもの
なのだろう

俯いて歩いて
ばかりいると

綺麗な花も
香りも見落として

閉塞感に
苛まれる毎日で

見上げた空は
今日も灰色で

それでも今
鼓動は音を立てる

退屈な世界を
壊してしまいたい

けれども
美し過ぎる
思い出は
消えて欲しく無い

こんな我が儘を
神様は許しては
くれないだろう

それでも
奈落の底に
在ってこそ

生きていたいと
思う

多分に
それは貴女が
居るから

貴女が要るから

雨は降り続く
けれども
オレンジの
アンブレラ

差し出して
君と濡れた
街路樹を歩けば

其れだけで
胸の内
満たされる

七つの光
影の色君に
見せたいよ

太陽が白く
陰る前に

紫陽花が
咲き誇る
こんな真夜中に

愛しい君にだけ

生きてく事に
意味なんて
無いのさ

だから悲しむ事は
何も無いのさ

だから願おう
祝福の鐘が
鳴り響く様に



雨音


降り続く雨音が
心地良い

まるで断続的に
響く耳鳴りの様で

このまま
止まないでくれ

俺の心を冷やすのなら

そう
濡れそぼって
洗い流すのさ

愛と死のカルマを

そして
踊り狂うのさ

闇と影のダンスを




空言


話を躊躇するのは
自分を護りたいから

無理な笑顔の裏には
怯えた影があるから

仕様がないよね
卑屈で無くて
強い志など
未だ持てずに

君の面影に
ぶら下がって
宛ても無く
さ迷ってる

それでも
こっちは赤い動悸を
必死にかき鳴らして
何時かは茜色の空に
自分の脚で
立ってみたいんだ

独りでも良いから