声迷線の彷彿線 どこ行き? -47ページ目

恋時雨


想い寄せれば
白梅の匂い
静静と
浮かび上がる
微笑み
僕は君の掌のなか
コロコロと
転がっているよ

胸に染み込んで来る
じんわりとした
柔らかさは
なんとも形容し難い
心地良さ

心も体も声も
転生したが如くに
伸びやかで
不思議に
生きる事の意義なんか
考える癖も
消え失せたみたい

これはなんの魔法かな?

こうしてる間も
君の事ばかりが
気に掛かるよ


何をしてるんだろう

君に会いたくては
会いたくては
時間の遅さに
身悶えするけど

この少し
淀みがちな空が
沈んで来たら
新緑の中に
潜り込んで
密約を交わそう
甘い淡い和菓子の様に

乖離性障害の僕へ


何もかもを
手に入れる事は
出来ない
逸れは誰しもが
同じ事

その時
瞬時判断が必要
逸れは理解している
範疇

為れど
僕の前頭葉は
彼の人等の如く
前途洋々では無いから
熟考しては
眩暈と抗う術知らず
血管をうねる
虫の気持ち悪さに
嘔感を躯中
駆けずり廻って

幾年前かの己
覚え怖くなる

しかしながら
全てに於いて
審判を下すのは
自分なのだから
無理やりにでも
ひっぺ返して
皮も肉も
真剣に神経を
刺激し
正気に戻らなければ

きみを手にする事は
叶わない

先天的な後遺症が
深夜のトンネル
括るみたく
暗点するから
早く薬を飲まなくては

電映箱に惑わされてはいけない

直感を信じろ

観覧車

廻って行く
ふたりを乗せて
ゆっくりと

少しずつ
登って行く
速さと高さとが
熱と相俟って
高く高く
逸れは進んで

手を繋いだ
指先から
くちづけた唇から
吐息が漏れる
抱き締めた
耳元で名前を
囁かれる

揺るぎの無い
傾か無い
信頼の証

これからも
それからも
あれからも
通り越して

ずーっと
僕らは回り続けて
生きたい
息絶えるまで