肌寒い夜
久方ぶりに
逢瀬した君は
仕事帰りと云うのに
素晴らしく元気で
ほんのり
憂鬱気味だった
僕の心を
晴れやかなものに
ゆっくりと
変化させて行きます
それほど
強引ではないけれど
あちらこちらと
僕を手繰り寄せては
微笑んでる
君が否応なく
微笑ましく感じました
帰り道車のなかで
子猫のように
うずくまり
帰りたくないと
ぐする君を
慰める
儀式は最早定番と
化して
頭を撫でつける
その時に
毎度毎度の
事ながら
愛しさを
見いだすのでした
ひとり車に乗り込んで
煙草でも
吹かせながら
明日は会えない
寂しさを煙に
巻いて逃がす
僕でした