声迷線の彷彿線 どこ行き? -29ページ目

ループ



抜け道して

寄り添って

離れて

向かい合って

背を向けて

また

くっついて

そして

また

回って行く

雲に紛れて



ざわめく街も
時雨れる赤い
雨に濡れては消えて

華やぐ風合いも
透明に変わる

人の心も
移り気で
明日を
やり過ごす
無情に映る

手と手

耳に残る
去り際の声に
秋の夕暮れと
シンクロして
まばゆい

暗くなるのが
早くなって
切なさが
胸に沁みる

そんな折の
君の手の温もりが
良いね

繋いだ指の隙間から
熱が伝わって
ほわって
息をする

それが
心地いい

何でだろう?
外の人だと
うまくいかないのに

君となら
寄り添って
歩いて行ける
そんな気がする

まだ
小説で云えば
冒頭の辺りなのに

予感がするんだ
的中したら
良いけれどもね