声迷線の彷彿線 どこ行き? -190ページ目

色濃イ待チ

ぼんやりとした
空は濁った水色
後ろに流れては
前へとぬけて
また逆戻り

少しだけ
空っぽな
心のどこか
回り続ける
ハムスターみたいに
情けなくも乾いた
音だけを刻みつける

呂律の回らない
うだつも上がらない
思考回路は錯覚して
少しだけ貧血気味に
なったみたいだよ

胸の真ん中あたりが
震えだして
耳の奥
遠くの方から
冷たい鉄の音が
聞こえてる

だからね
もう「バイバイ」
って
言おうとしたって

言葉が喉の裏側で
張り付いちゃって
嫌がるんだ

目眩のまま
倒れこもうたって
瞼が開ききって
動かないから

どうする事さえ
出来ずにただ…

また夜が
全部塗り潰して
くれるのを

寝ぼけ眼の月と
手をつないで
待ってる様に
考える事に決めたんだ
誰かが訪ねて
来る時まで

さようならの近くに

今 こちらでは
満開の桜が
とても見頃で
切ないくらいにね
奇麗です

貴方が願っていた
花びらは
その痛み
慰めてくれてますか?

もうすぐ
眠ったままの
朝が近付いてきたね

どうしようも無い
本当に
違える事の出来ない
時間だから

なかなか
どうして
心がグラグラで
拭う術さえ
思いつかないの

そんな事
お構いなしに
オテントサマは
やって来てさ

無邪気過ぎる
笑顔を
愛想良く
振り撒いて行くから

前を歩くのを
止めない様に
するんだ

貴方が僕に
してくれたみたいに

誰かに優しく
出来るかな?

惜しみ無く愛を
注げるんかな?

悲しくなるくらい
思い出残して
やれるかな?

そして
貴方みたいに
強い人になれるかな?

出来るかどうかは
解らないけど…

僕が最後の日を
終えて
貴方の隣りに
腰掛ける時には

久し振りに
その大きな掌で
頭をクシャクシャに
してもらえる様に
しないとね

それまでは
もう少し
ゆっくり休んでて

僕はもう
振り向く事は
しないからさ

小春日和

忙しい会話を続ける
小鳥の群れに
目をやりながら

陽気の時を
惰眠で無意味にする

しおれる気持ちの
間と間に猫の額
程のこよりを挟んで

曖昧な未来を
意外と素直に
受け止めてみる

そうすれば
ほら
この季節感と
あいまって

淡白い華やかさと
青々しい新しさに
心地は縁取られて行く
そうしたら
麗らかに
鼻唱でも
口ずさんで

コンガリとした街を
闊歩しに
出かけに行こう