声迷線の彷彿線 どこ行き? -174ページ目

望みの火

静かに止まる様に
静かにぬかるみに
沈みゆく心


暗色に混ざり
翳とひとつに
染まりゆく躰


真夜中に走書き
施した装飾は
見えずじまいで

朝の訪れの度
嫌気が刺す
絶望に苛まれ


そんな姿を
燃やして揺らす
最愛の火が
惨めな想いから
塵を払う


キミがくれる
柔らかい火は
生きている力
漲らせて


今日と云う日を
乗り越えてゆく
望みの彼方
温かい眠りを
求めて

視 祈

なだらかに続く
街路樹へ
足跡を響かせて
君と見る夢は


何色に見えるだろう
今は描く時間を
膨らませて


そっと絡める指を
指折り数えては
声を聴きたくなるけれど


言葉で繋いで行く
行方の在処を
だから…


春には桜の舞散る中を

夏には紫陽花が濡れる様を


秋には楓が染まる時を

冬には雪の零れる空を

朝には紫が霞む息を


昼には消えそうに
浮かぶ月を


夜には暗さに
飲まれそうな星を


見て見たかったんだ

翳 壓

翳る傷みが
陽射しの様に

躰を中心の真中へ
熱を伝えていく


渦の果て
君が見える
囀りを
子守歌にして


瞳に浮かぶ
流線の華に


髪を櫛いて
くすぐる風に

憩を運ばせ


纏まる質量を
昴らせながら


静かに そっと想を
燃やし続ける