声迷線の彷彿線 どこ行き? -172ページ目

PLUG IN PULSE

銀色の視界が
だんだんと
青味を帯びてきて

静かに静かに
色濃く夜は
その扉を
開く

待ち侘びる
長い髪の娘
時計を睨む坊や

ふたりの間を
時間は平等に
流れていく

太陽がくれた
今日の電池が
切れる前に

髪を撫でて

全てが
染まりきって
しまう前に

散歩

赤レンガが映える
町並みのジャリ道を
ポケットに手を
忍ばせて

気乗りするまま
ぶらりと散歩

懐かしい様な
新しい様な

暖かさに浮かれる
恋人達も

ただ擦れ違うだけの
見知らぬ人も

軋む音を響かせて
走る路面電車の
風の声も

目の前に広がる
描写が輝きに
満ちていて

止まらない時の中で
少しだけ
とどまらせてくれる

潮風の香りと
くすんだ
アスファルトの
匂いを

胸いっぱいに
吸い込んだら

今日も健気な
太陽を引き連れて

陽気のままで
星空を迎えよう

SUNDAY

君に附随する
全てを総て
影、形取り込みたい


雲に隠した
夕焼け咲いて
空に靡く様に


指先を冷たくする
湿った風絶ち
絡め、歩んでゆく


灰に濡れた
点の集中線
日の終わり
なぞる様に


もう…
碧い葉の頃も
幕引きで

渇いた色へと
還って沈むだけ


それでも
七度 日は巡り
繰り返し

色褪せる時無く
澱みすら無く

ゼンマイ仕掛けの
人形遊ばせる


定められた時間も
知らず

行く先だけを
標して


この胸に刻むよりも
確かに抱き締めよう

腕が痺れる程に
何度も何度でも

この心
湿らせる様に