その向こう側へ
無機質な高層に
構想して
酸素を確保する
鳥は科学物質が
創った空の高み
目指して
羽ばたいていく
緑と紫のシナプスが
交差して
ほんの刹那
輝きを放つ
少しの間
意識が向こう側に
飛ぶ
その瞬間を
感じたいから
鯨は潮を噴きだす
様に
僕は
耳を澄ます
遠く神話が
語り掛けてくるのを
待つ為に
ロストワールド
先人達が築いた
文明は夜空の星を
見えなくする程
輝きを瞬かせ
僕らは
何かを
落としてきたのを
忘れ今を息している
はためく黒い雲が
溺れているのを
それが至極
当たり前の様に
眺めていた
世界の終わりを
告げているのを
知らずに
明日になれば
太陽は嫌気をさして
僕らに光を
熱を与えては
くれないのかも
知れない
月は穏やかさを
感じさせては
くれないのかも
知れない
そうして
やっと人は
気付くのかな?
築いた物に
責任を持てず
神の意に背いた事を
それでも次の朝は
群青の風と共に
訪れるのを
鐘の音が鳴り響く
砂漠から
願い
徒然なる旅路の果て
行き着いたのは
最果ての街
黒と化した心の中に
優しい明かりが灯る
君と離れて
幾夜になるだろう?
それでも
僕は呼吸している
蒼き春を
また追い求めて
今日も日が暮れる
人は誰しも
何も変わらずに
救いを
願い続けている
そこには
悲哀と慈悲とを
相反させながら
花咲くのを
待つ様に