声迷線の彷彿線 どこ行き? -13ページ目

その向こう側へ


無機質な高層に
構想して
酸素を確保する

鳥は科学物質が
創った空の高み
目指して
羽ばたいていく

緑と紫のシナプスが
交差して
ほんの刹那
輝きを放つ
少しの間
意識が向こう側に
飛ぶ

その瞬間を
感じたいから
鯨は潮を噴きだす
様に

僕は
耳を澄ます
遠く神話が
語り掛けてくるのを
待つ為に

ロストワールド



先人達が築いた
文明は夜空の星を
見えなくする程
輝きを瞬かせ

僕らは
何かを
落としてきたのを
忘れ今を息している

はためく黒い雲が
溺れているのを
それが至極
当たり前の様に
眺めていた

世界の終わりを
告げているのを
知らずに

明日になれば
太陽は嫌気をさして
僕らに光を
熱を与えては
くれないのかも
知れない

月は穏やかさを
感じさせては
くれないのかも
知れない

そうして
やっと人は
気付くのかな?

築いた物に
責任を持てず
神の意に背いた事を

それでも次の朝は
群青の風と共に
訪れるのを

鐘の音が鳴り響く
砂漠から

願い



徒然なる旅路の果て
行き着いたのは
最果ての街
黒と化した心の中に
優しい明かりが灯る

君と離れて
幾夜になるだろう?
それでも
僕は呼吸している
蒼き春を
また追い求めて
今日も日が暮れる

人は誰しも
何も変わらずに
救いを
願い続けている
そこには
悲哀と慈悲とを
相反させながら
花咲くのを
待つ様に