【朝明中学校移転に合理的な根拠無し】署名受理も、当初の方針を変更せず！教育課題解決に向けて！

　2月17日に、大矢知地区から「大矢知興譲小学校施設改築基本構想案及び朝明中学校施設改修基本構想案への反対」の署名(1万4,588人分)を受け取りました。

　市議会の場で、「その署名をどう市長は受け止めるのか」という質問を多く受けます。

　私の考えとしては、「朝明中学校、大矢知地区における教育環境課題」解決に向けたアプローチとして、中学校を移転することなく、中学校の課題は中学校で、小学校の課題は小学校で解決を図っていくという方針を変えることはありません。

　その理由は、今回の署名提出を受けても、一連の問題の本質及び前提条件は何ら変わっていないからです。

　なぜ、「朝明中学校、大矢知地区における教育環境課題」解決を図るに当たって、私が朝明中学校の大規模改修、大矢知興譲小学校の改築という手法をとるのかということは、これまでもブログにおいて説明してきました。

　これまで、教育委員会が挙げていた朝明中学校、大矢知興譲小学校が抱える５つの教育課題を一つ一つ整理していくと、一連の教育課題解決の為に「朝明中学校移転」を選択する余地が無いことが明らかです。

《参考ブログ》

・【大矢知地区/朝明中学校区における教育的課題②】朝明中学校の課題を整理/市内中学校の公平・公正

　また、「大矢知興譲小学校が抱える本質的な施設課題」の解消という点から見ても、小学校の改築が最善の手法であることも明らかであります。

≪参考ブログ≫

【子ども達の為に真の教育環境改善を！②】大矢知興譲小学校が抱える施設課題の本質を見極める！

　上記から、「朝明中学校、大矢知地区における教育環境課題」解決に向けて、当時の試算で56.7億円を掛けて朝明中学校移転という手法を選択することは現実的で無いことはご理解頂けると思います。

　更に、通常、四日市市の公立小中学校の校舎等は、建設45年程度が経った段階で大規模改修を行い、25年程度の延命を図り、70年間使用するというルールが適用されています。

　朝明中学校はちょうど今が大規模改修の時期になります。

　市内の他の学校の生徒は大規模改修(2～3億円程度)により、70年間校舎を使い続ける一方で、朝明中学校だけこのタイミングで移転建て替えを行うことについては、市内の教育環境の公平性の点から説明が付きません。

　大規模改修であと25年使える校舎を移転建て替えるすることは、異例の政策決定となります。

　しかも、2016年に八郷地区連合自治会からの署名提出により、八郷地区が朝明中学校の移転に反対していることが明らかになり、朝明中学校移転について学区内の地域でその賛否が分かれていることが明らかになっています。

　学区内で賛否が分かれており、合理的な移転理由も乏しく、本市の教育行政のルールから外れた政策決定を市として行うことは出来ません。

　今回の大矢知地区から受け取った署名の内容は、朝明中学校移転を支持するものです。

　署名の提出自体は重く受け止めさせて頂くものの、地域間で意見対立が存在するという前提に変わりはありません。

　こういった点から、地域とは粘り強く協議を継続していくものの、私が当初から方針としている「朝明中学校、大矢知地区における教育環境課題」解決における朝明中学校の大規模改修、大矢知興譲小学校の改築という手法が変わることはありません。

　一刻も早く子ども達の教育環境改善を図るという使命、責任、覚悟を持って確実に事業を推し進めていきます。

≪関連ブログ≫

・【大矢知地区/朝明中学校区における教育的課題】大矢知興譲小学校施設課題の解決に向けて

・【大矢知地区/朝明中学校区における教育的課題②】朝明中学校の課題を整理/市内中学校の公平・公正

・【大矢知地区/朝明中学校区における教育的課題③】課題解決に向けたアプローチとスケジュール

・【大矢知地区/朝明中学校区における教育的課題④】総合教育会議にて教育委員会と方向性を共有

・【子ども達の為に真の教育環境改善を！】大矢知興譲小学校、朝明中学校施設課題解決事業予算を上程

・【子ども達の為に真の教育環境改善を！②】大矢知興譲小学校が抱える施設課題の本質を見極める！

・【子ども達の為に真の教育環境改善を！③】朝明中学校移転の是非を財政的見地から判断する

・【子ども達の為に真の教育環境改善を！④】『大矢知地区、朝明中学校区施設課題対策事業予算』が可決！

・大矢知興譲小学校、朝明中学校施設改善に関する基本構想案を議会に提示～大矢知地区への説明会も開催～

・【朝明中学校、大矢知興譲小学校教育環境課題解決に向けて】関連予算を2月定例月議会に上程！