文部科学省は、各都道府県において高校教育改革を先導する拠点を創設し、その取組・成果を地域全体へ普及させるパイロットケースを構築する『産業イノベーション人材育成等に資する高等学校等教育改革促進事業』を実施しています。
文部科学省は、2040年を見据えた高等学校教育の在り方を示す「高校教育改革に関する基本方針(グランドデザイン)~2040年に向けた「N-E.X.T(ネクスト)ハイスクール構想」」を掲げており、その確実な実装を図る為に、当事業が大きな意味を持つことになります。
当事業は、各都道府県において今後本格化する「高等学校教育改革実行計画」の策定や推進に先立ち、教育内容の抜本的改革と、それを可能にする環境整備を一体的に行う改革を先導する拠点を先行して創設し、その取組・成果を地域全体へ普及させるパイロットケースを構築するものです。
第3回申請までに、45都道府県から合計171の学校等の申請があり、外部有識者による審査を経て、各都道府県の高校教育改革を先導する75の学校等が採択されました。
6月30日に新たに発表された69の中に『三重県立四日市工業高等学校』が選ばれました。
当事業は3類型に分かれており、これまでの採択率は41.9%となっています。
今回の『四日市工業高等学校』の採択は、類型1の「アドバンスト・エッセンシャルワーカー等育成支援(工業分野)」に該当し、地域産業や社会の発展を支える高度な専門人材を育成する拠点校の位置づけになります。
今回、三重県は、『四日市工業高等学校』の2040年の未来図として、"四日市から世界へ! 「ものづくりイノベーション」 を生み出す人材育成拠点"を掲げ、『半導体を中心とした「ものづくりイノベーション」を生み出す人材育成拠点』として、当事業に申請し採択されました。
主な取り組みとして、以下の3つを挙げています。
①5年一貫の教育プログラム
・本科と専攻科を接続した5年一貫教育を軸に据えた工業教育プログラムの展開
②学科を越えた挑戦
・全学科で学ぶ科目「半導体探究」の新設
③即戦力人材育成環境の整備
・製造現場と同水準の半導体ラボの新設、最先端の工作機械等への更新
令和8年度から令和10年度までの事業費が国の補助対象となり、13.8億円が交付されます。
三重県、四日市市の半導体産業と密接に結びついた取り組みとなっており、地域の産業人材育成において大きな力になるものと捉えています。
また、現在、四日市市が進めている公立大学と三重大学が共存・連携する『四日市産業共創大学群(仮称)』と軌を一にしたものであり、地域の産業力の向上に大きく寄与するものとなります。
今後、『四日市産業共創大学群(仮称)』と『四日市工業高等学校』との連携の可能性も広がってきますし、今回の採択は、四日市市、三重県にとって大きなプラスとなります。
ものづくりを支える『四日市工業高等学校』の益々の飛躍を期待します。
