2月定例月議会において、『(仮称)大矢知中学校新設事業』関連の一般質問を行いました。
前回のブログにて、議会が付けた附帯決議が無視され、『(仮称)大矢知中学校新設事業』予算の一部が執行されたという事を報告させて頂きました。
(⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11481916353.html )
今回の一般質問では、附帯決議の件とは別に「(仮称)大矢知中学校新設事業」の問題点を指摘しております。
これまでも、当ブログにて「(仮称)大矢知中学校新設事業」の問題点を4点指摘しております。
①適正学級規模の引き下げ問題
⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11312403405.html
②国からの補助金が受けられない問題
⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11297997290.html
③小規模校の連鎖問題
⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11329972807.html
④新総合ごみ処理施設建設地の垂坂地区の学校区の問題
⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11390879097.html
今回は、その第5弾という形で「(仮称)大矢知中学校新設事業」の更なる問題点を2回のブログに分けて紹介させて頂きます。
現在土地の買収が進められている(仮称)大矢知中学校の校地面積は38,000㎡であり、この買収が進めば(仮称)大矢知中学校は市内公立中学校の中で最も大きい中学校になります。
この校地面積は、既設の公立中学校の校地面積の平均の1.5倍以上になります。
なぜ、(仮称)大矢知中学校の校地面積がここまで広いものになったのか。
その理由は、運動場にあります。
(仮称)大矢知中学校の運動場の広さは19,000㎡であり、新設される平成28年度時点の生徒数で除すると生徒一人当たり運動場面積は40.7㎡となります。
以下の表は、平成28年度に(仮称)大矢知中学校より生徒数の多くなる中学校の運動場面積と生徒数を取りまとめ、一人当たり面積を算出したものです。
この表を見ると、(仮称)大矢知中学校の運動場は、15.9㎡で最も一人当たリの運動場面積が狭い「常磐中学校」「南中学校」の2.5倍の広さとなります。
また、山手中学校、羽津中学校と比べても2倍を超える広さとなります。
なぜ、(仮称)大矢知中学校の運動場面積はここまで広くなってしまったのか。
この答えは、「(仮称)大矢知中学校新設基本構想」にあります。
「(仮称)大矢知中学校新設基本構想」にて、(仮称)大矢知中学校の通常の中学校として必要な面積14,000㎡に追加で5,000㎡が加えられて19,000㎡の運動場の面積としているのです。
仮に14,000㎡の面積でさえも(仮称)大矢知中学校の運動場は同規模の他校と比較して極めて広い水準にあるにも関わらず、更に5,000㎡が加算されているのです。
「(仮称)大矢知中学校新設基本構想」では、5,000㎡を『連携型の小中一貫教育を進めるモデル校として求められる機能を有するためのスペース』という名目で加算しているのです。
つまり、小中一貫校にする為必要なスペースが5,000㎡という言うのです。
この5,000㎡の算出式は、以下の通りです。
17.5㎡/人 × 745人 - 7,967㎡ ≒ 5,000㎡
これは、市内小学校1名当たり平均面積に大矢知興讓小学校の平成28年度の生徒見込み数を乗じて、そこから大矢知興讓小学校の現況の運動場面積を引くというものです。
この算出式を見ると、大矢知興讓小学校の運動場が他の小学校に比べて狭い分(仮称)大矢知中学校の運動場を広くするとも取れます。
しかし、市内小学校1名当たり運動場平均面積(17.5㎡)は、全校生徒数が100名を切っている東橋北小学校や三浜小学校の数値も加味されており、極めて大きな数字となっているというマジックがあるのです。
では、本当に大矢知興讓小学校の運動場の面積は、新しい中学校にて追加の面積が必要な程他の市内小学校に比べて突出して狭いのでしょうか。
今回のブログはこの辺りにさせて頂き、次回ブログにて大矢知興讓小学校と他の小学校との運動場面積の比較を行い、(仮称)大矢知中学校に加算された5,000㎡の不可解な点を解説していきます。