素顔のままで -5ページ目
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ある出来事

ある日、彼は出張もかねて、ご実家に里帰りした日のことです。
突然、大きな揺れがあり、私は一人で動揺しました。
ニュースでは、新潟が・・・とのこと。
え・・・彼が・・・・
携帯も通じなくなり、テレビではどんどん被災状況を伝え
地震が立て続けに・・・
どうしたの?どうなったの?彼は・・・?
とうとうその日は連絡が取れませんでした。
一晩中・・・不安で心配で・・・泣きました。
彼がいなくなってしまう不安を感じてしまいました。
泣き続けて、目が腫れ、人になんて会えない状態になってしまうくらい。

翌日、お昼すぎ・・・ノックをする人が。
はい・・・そう言って、ドアを開けると彼が立っていました。
夢中で抱きついたまでは覚えています。
東北新幹線を使って戻れたとの事・・・・
自宅には寄らず、まっすぐに心配しているだろうと思い、来たと
私は一晩中心配で眠れ無かったことを話しました。
「反対じゃなくて良かった、のんのんひとりで被災したら、私は心配で」と
言って抱きしめてくれました。
もう離れたくないね・・・・そんな気持ちが膨らんでいきます。
もう一年も前のことになってしまいました・・・

心の変化

とうとう・・・と言うか、やっと・・・というか 私は独身に戻れました。
彼との出会いから、6ヶ月後。
なかなか戻らない私に夫はやっと諦めてくれたみたいです。

彼には真っ先に知らせました。
別れ際に夫がまた私に暴力を振るうんじゃないかと本気で心配し
もしもそうなったら、自分が殴ってやると言っていた彼。
でもそんなことしたら、大変なことになってしまうもの・・・笑

翌日、会った時 彼はベッドでいつもよりもっともっと抱きしめてくれました。
口唇から首筋・・耳、そして目・・・鼻頭・・・愛してるよとkissしてくれました。
そして口唇は下のほうへ。
お胸の敏感なところは彼の愛撫でさらに敏感になってしまい、思わず声が出てしまいました。
彼の愛撫はさらに全身に・・・
「きもちいい?」うん・・・すごく・・・とけちゃいそう・・・
「もっと気持ちよくさせたい」うん・・・
彼のものがそのまま入ってくると、いつもにも増して感じてしまいます。
「のんのん・・・」彼が苦しそうに言います
「いっぱい愛してるよ・・」わたしがいつもいっぱい愛してる?と聞くので
彼は気持ちが高ぶるとそう言います。もう、すべて彼に任せていいと思ってしまいました。
「のんのん・・・いい?」再び、彼が言います。何を言いたいかはわかりました。
うん・・・いい・・・「のんのん・・」短く言うと彼は私の中で果てました。
事が終わっても、彼は私を優しく抱きしめていてくれました。
「のんのん・・・私も別れるよ」
「会ったときだけ恋人は私にはもう、苦しい。別にいてものんのんのことばかり考えているんだ」
大変な道を選んでしまったのかもしれないけれど
でも彼と小さな幸せを積み重ねていきたいと思ってしまうのでした。

平穏な日々

誰も知らないふたりだけの関係は続きました。
プロジェクトは終わってしまったけれど、でも彼の部署に
打ち合わせに行ったりはよくありました。
ある日、いつものように打ち合わせに行っているときに
彼の部署の独身の方から、お昼のお誘いを受けました。
私も結構いい歳なのですが、少しばかり若く錯覚する人もたまにいるみたいです。
「いえ・・」どう断わろうかと彼を見ると、知らん顔・・
ぶ~っ・・・・(ーー;)
いいでしょ、これからおいしいお店があるからとさらに言われると
彼が「あ~○○さん(私のこと)この間のプロジェクトのことで
 ちょっと目を通してほしいんだけれど。これから食事に行くの?」
あ~、まだだったの?じゃあまた今度とひいてくれました。
フォローするように「××、一緒に行くか」とダメ押しをする彼
お昼まで仕事したくないですよね。
打ち合わせを理由に公然とランチデートです。
「冷や汗だった・・」と私。大笑いの彼・・・
大丈夫かとちょっと心配したけれど、そこは根回しする余裕のある彼。
毎回は駄目だけれどもねと彼。ランチは和食でした。
いつものところでと夕方の約束をして、ランチデートは解散です。

その頃、私はとうとう離婚届に印鑑を押してもらうところにきていました。

音楽

彼は主にはクラシックが好きです。
車の中でもクラシック。おうちでもクラシック。
私はノンジャンル派。
クラシックでもポップス系でもジャズでもボサノバでも
Jpopでも大丈夫。
最近のお気に入りは、久保田利伸の「きみのそばに」という全部日本語のバラード
久保田が英語使わないなんて、すごいし、ことばの表現と音楽の流れがとても好き。

そんな話しをしていたら、ほぉノンジャンルか・・・じゃあ三橋道也とかもかなぁとニヤニヤ
演歌ですか・・・からかっているのはわかるけれど
こういうときに年の差を感じる・・・笑

運命

・・・て、言うには図々しいかな・・・
でも彼との会話では共通すること、共感・同感することも多く
価値観も合うことがわかりました。
離れがたい気持ちはお互いに、少しずつ育っていったように思います。

彼も私も恋愛には不慣れでした。
彼はさほど恋愛経験も無く、親の薦めるお見合いで結婚し
私は夫が初めての人でした、そして今までも何も無く・・・です。
勝手な言い方ですが、本当に恋愛してしまっている状態でした。
あ・・・今でもそうですが・・・笑

彼は私の性格や考え方をとてもよく理解してくれました。
私は何でも知っていて、心の広さに彼をとても尊敬しています。

ある日、ドライブ途中で寄った場所で初めて結ばれました。
彼は大切なものを扱うように優しく、温かく包んでくれました。
何度も愛してるよと言ってくれました。
幸せな時間がコチコチと音を立てていくようでした。
こんなに心地よく、ぬくもりのある幸せな感覚を私は今まで感じたことがありませんでした。
彼は私を抱き寄せて、「運命だと思う・・・のんのんと出会う運命・・・」
そういって、抱きしめてくれました。「のんのんは私の運命の人だよ・・・」

あの頃に出会っていれば、幸せだったかもしれない。
でもあの頃に会えなかったから、今、めぐり逢えたのかもしれない。
運命というには、状況からしてあまりにも勝手過ぎるのかもしれないけれど
でも私もこの運命を信じたいという気持ちでいっぱいでした。

不倫

幸いにも二人とも、多少の残業はあっても
ほとんど定時で退社できたので
プロジェクトが終わっても、待ち合わせをして会うことができたのです。

はじめは週に一度だったデートは週に二度になり、
そして、毎日、30分程度お茶をしながら話すようになりました。
(まだ清いお付き合い・・・笑)
知られないように隣の駅や周辺など場所を変えながら
それはそれで色々苦労したけれど・・・
それでもお互いに逢いたい気持ち、少しでもお互いを知りたい気持ち
話す時間はいつもあっという間に過ぎていきました。
今までのことや恋愛観、仕事に対しての思い、休日のこと
趣味のことや、今まで観た映画のこと、二人で観た映画のことなどなど
話し出したら、限がありません。

彼も私も不倫なんて、自分たちがするとは思っていませんでした。
二人にとってもまったく初めてのこと・・・
だからひた隠し、そして大切にしたいと思ってしまったのかもしれません。

自然な流れ

プロジェクトは予定3ヶ月でした。
その間、何度かお昼をともにしました。
なぜかチーム内でもお弁当が流行り、私は男性職員達、3人分の
お弁当まで作ることに・・・なぜ~~~涙
彼の公私共々の話で、彼との会話は増えていき、
「今度、食事でもしようか」と誘われました。
食事して、前から観たかった映画を観て
送ってもらった車の中で
「不倫・・・になってしまうけれど、お付き合いしてくれる?
 のんのんさんにも家庭があるでしょ・・
 私も壊れかけている家庭があるし、まだ離婚していないし・・
 でも貴女といると安らげる、自分が自分でいられる気がする
 お互いの家庭を壊さないようにお付き合いできないかな・・・」
彼はこの時、離婚の意思があったのですが、まだすすめられる時期じゃ無かったから
そう言ったのだそうです・・・後で知りました。
私はまだ既婚というだけで、彼に本当のことを話していませんでした。

公私共に頼れる存在である彼に心が傾いていたのは事実です。
懐の大きい、リーダー的な存在の人
そして心に闇を抱えている淋しい面を持った人
私に対して、素直に心をみせてくれる人

小さなことでも一緒に喜んでくれる
そんな姿に心が揺らぎました。

彼と私の事情

のんのんさんは旦那さんにもお弁当作ってあげるんだろうね。
彼にそういわれて、言葉に詰まった・・・
その頃私は夫と別居して、一人暮らしをしていた。
夫は同じ年だったけれど、結婚生活を続けていても
成長しない人だった。
若い頃は勢いがあったから、それでも夫婦関係は維持できた。
自分のことは我慢し、がんばって尽くしてきた。
でもある程度、年月が経ってくると
自分の気に入らないことには怒り、力でねじ伏せようとしたり
ほしいと思ったものは地団駄踏んでまで欲しがったり
そういうことに夫婦としての存在は感じられなくなっていた。
私は保護者じゃないし、ママじゃない・・・
そして暴力の対象でもない・・・
15年間の生活を終わるべく、別居し、話し合い中だった。

お弁当なんて、結婚してから作ってもらったこと無いなぁ・・・
彼には妻子がある。高校生と中学生の子供、専業主婦の妻
彼が仕事に出かけるとき、彼女の姿は無い。まだ布団の中・・・
子供たちを起こし、支度するように言い、彼は出かける。
台所は洗っていない食器の山積み、
洗濯はするけれど、乾いたものは部屋に山積み、
掃除も片付けもしていない部屋・・・
昼近くになって、起きてきて、新興宗教の仲間のところに出かける。
あるいは洗濯しながら、新聞読んで、テレビを見て、昼寝。
何度も生活を正しても、宗教を止めさせたくても止めない。
身体が弱い、動けない・・・そういう言い訳をするが
布教の訪問に行くときは、朝早くても出て行く、そんな毎日。
食事はお惣菜。稼いでくるのは夫。
お父さんは好き勝手して働いているだけなんだから、言うことは聞かなくていいと
子供の洗脳・・・子供たちに躾しようと思っても
お父さんの時とは違うんだからと完全ブロックに入る。
子供も楽なほう、叱られないほうへと少しずつ父親からは離れている。
ワイシャツは自分でアイロンをかけ、自分の分は自分で洗濯していると。
離婚の話は何度も出ている。自分は一人でも生きていける・・・と。
20年の生活を終わらせたいと思っていたそうです。

そんなこと微塵も感じさせないルックス・・・半信半疑だったけれど
お弁当の喜び方で、たぶん嘘でもないなぁと思う。
嘘を簡単につける人でもないと思った。

きっかけ

その後も何度か、彼の部署を仕事で訪ねていました。
打ち合わせが終わり帰る時、廊下でばったり。
「この間はありがとうございました」
「いえいえ・・・今度は迷子にならないでね」笑
などと会話することが増えてきました。
ある時、新しいプロジェクトで訪問すると、担当が彼でした。
要領の悪い私をフォローし、色々助けてくれたのも彼・・・
でも決して下心なんて見せない、毅然とした態度で接していてくれました。
ある時、私の部署で会議の後、みんなでお昼を食べに行くということになったのですが
お弁当持ちの私・・・とほほ
彼が「私もお弁当持ちだから」と残ったんです。
会議室で外を見ながらお弁当を食べました。愛妻弁当か・・・ちょっとばかり興味がありました。
でもそこで彼が出してきたお弁当はコンビニのおにぎり・・・
愛妻弁当ですか・・・・それ・・・と私。
のんのんさんのお弁当美味しそうですね。ちょっと良いですか?と彼
どうぞー・・・・・うまいうまいとあまりに褒めるのでちょっとテレ。

愛妻なんていないんだよ・・・・淋しそうに彼は言いました。
死んじゃったとか・・・(のんのんはノーテンキです・・・)
いるよ・・・でも妻の役はしていないからと。
聞いちゃったよぉー・・・どーする、私・・・

出会い

部署が異動になった私はとある建物の中で迷子になっていた。
どの部屋も同じように並んでいて、お目当ての場所が見つからない。
部署変わりの挨拶に訪ねた時だった。
時間だけ、どんどん過ぎていく・・・仕方ない次に会った人に訊こう。
「あの・・・」声をかけた「○○課はどちらですか?」
「あ・・○○課なら私の部署です」そう答えて、案内してくれたのが
彼だった・・・
第一印象・・・・プロレスラー????!
180センチは超える身長、筋肉質で逆三角形・・・鍛えているなぁ・・・
それが第一印象だった。
「ありがとうございました・・」案内してもらって気がついた。
私ここの前を、三回は往復していた・・・異様に方向音痴である。

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