前回、ご紹介したこちらの書籍。
母が最初に出会ったのは、昨年の夏に大学院にて「日本の家庭におけるモンテッソーリ教育」をリサーチした時でした。原書もとても読みやすく、いつか日本でも出版されたらいいなぁと心待ちにしていたところ、今年に入りついに邦訳版が出版!!
目次を見ただけでも、モンテッソーリ教育の理論と実践がバランスよく紹介されていることが分かります。
第1部 保護者のためのモンテッソーリ教育ガイド
第1章 モンテッソーリ教育入門
- なぜモンテッソーリなのでしょう?
- マリア・モンテッソーリの生涯と業績
- モンテッソーリの基本的な考え方
- 傾向性
- モンテッソーリスクールのいま
- モンテッソーリ・メソッドのの実践
- 大人(あなた)の準備
- 環境を整える(家の準備)
- 教具と活動を選ぶ
- 豊かな環境が感覚を刺激する
- 子どもの発達
- 環境を整える
- 探索しよう!
- 体を動かそう!
- 自分を表現しよう!
- 次へ進む前に
- 世界を探索する
- 子どもの発達
- 環境を整える
- 探索しよう!
- ひとりでさせて!
- 体を動かそう!
- 自分を表現しよう!
- 次へ進む前に
- 自立を促す
- 子どもの発達
- 環境を整える
- 探索しよう!
- ひとりでさせて!
- 体を動かそう!
- 自分を表現しよう!
- 次へ進む前に
- 成長に合わせて
- 入園に向けた準備(家庭でできること)
- 子どもの発達
個人的に気に入っている点を少し挙げてみたいと思います。
モンテッソーリ博士の言葉
「モンテッソーリの書籍は読みづらい」そんな風に感じられた方もいるかもしれません。
確かに、モンテッソーリ博士の言葉は抽象的な表現や独特な言い回しが多く、文脈をきちんと理解できていないと、なかなか頭の中にすっと入ってこないものもあると感じます。
こちらの書籍では、モンテッソーリ博士の言葉の数々を、それぞれの文脈に合わせて引用し、また理論のページでは解説がついているため、理解しやすいと思います。大学院のペーパーでは、モンテッソーリ教育について自分の中で当たり前となってしまっている知識でも、すべて「どこでモンテッソーリ博士がその考えを表明しているか」といった引用が必ず必要になるため、母自身この「モンテッソーリ博士」の言葉には非常に大切のため、このような書籍のスタイルは非常に有難く何度も手にしたいと思ってしまいます。
モンテッソーリ教育に関するコラムの数々
モンテッソーリの理論とは別に、家庭にてモンテッソーリ教育を実践する際に湧き上がるようなちょっとした疑問についてのコラムが挿入されている点も読みやすくて気に入っています。また「フロアーベッドかベビーベッドか?」「トイレットラーニング」など低年齢のお子さんのために親として持っておきたい知識もコラム内で触れていて、まさに0歳から本格的にモンテッソーリの視点に沿った子育てをしたい方にお勧めです。
従来の園とモンテッソーリ園の違い
実は分かるようで分からないこの園の比較は、モンテッソーリ教育そのものと公教育の何が違うかを理解する上でも役に立つのではないかと思います。大学院に入って驚いたことは、エレメンタリーになっても常にこの公教育との照らし合わせが存在すること。この書籍でも述べられているカリキュラムはもちろん、教室のデザイン、教師の在り方等、モンテッソーリ教育とは従来の教育とどこが違うのかという部分を理解することが、この教育法をきちんと理解することに繋がると感じています。
以上、理論の部分に焦点を当ててご紹介させていただきました。
「実践」に関しては、すべて日常にあるもので今すぐ実践ができます。
0歳の「おしゃべりしよう!」のような活動は、「これって活動なの?」と驚かれるかもしれませんが、少しのポイントを押さえるだけで、すべてがおしごとになることがお分かりいただけるかと思います。また、2歳の「質問しよう!」という活動では思考力を育むための大人の質問の投げかけ方など、日頃モンテッソーリガイドたちが園で行っている魔法のようなちょっとしたトリックが満載です。
ぜひ、書店で見かけた際にはチェックしてみてくださいね♡
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