おうちモンテの難しさはここにある!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

 

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小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。

よろしければ自己紹介もご覧ください。 

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前の記事「おうちモンテ、おススメ学習法」では、思いつくままにおうちモンテに役立つリソースを挙げてみました。多くの方々からメッセージやコメントをいただき、とても嬉しく思います♡

 

書籍も読んだし、ネットでも情報入手してるし、提示の映像も視聴済み。

それでも上手くいかない…。

 

そういう方もいっらしゃるかもしれません。

少なくとも母は、長年(もちろん今でも!)そういう経験を沢山してきました。

 

この8年というホームモンテッソーリの時間を振り返ってみると、上手くいかない原因はあることにありました。

 

 

圧倒的に不足していた「我が子」の情報集め

 

その理由は「我が子の観察」

モンテッソーリ教育そのものについての情報集めは必死なのに、我が子についての情報集めはおざなりに。

 

これが、我が家がホームモンテッソーリを行っていく上で犯し続けた最大の過ちだったと思います。

 

我が子は我が子であって、情報を集めるの対象にはならない。

そう心のどこかで無意識のうちに感じていたのかもしれません。

あれほど「観察が大事」と教師養成講座で何度言われても、「観察は毎日行っている」と信じていました。なぜなら、毎日一緒に過ごす我が子なんだから…。

観察しない訳がない(笑)。

 

 

モンテッソーリの行う観察とは

 

モンテッソーリ教師の行う観察とは、決して見ることではなく意識的に注意深く見て、何かに気付くこと。そして1つでも多くの情報を集めること。まさに情報集めなのだということに気付くには何年もの時間を要しました。そして、母を驚かせたのは、この観察には「評価」も「判断」も必要ないということ。

 

過去の観察ノートを見返してみると…。

 

●あまりおしごとに集中していない

●今日のおしごとには食らいつく(笑)

●計算が合わなくてイライラしている

 

などなど。

 

まさにそこには勝手なる「評価」と「判断」が溢れていました(笑)。

本来であれば…

 

●15分の間に3回退席

●20分の間に4回同じおしごとを繰り返す

●計算が合わず、繰り返す。また合わず、もう一度繰り返す。

 

何が見え、何が聞こえて、何が行われ、どうなったのか。

事実のみを書き留めるべく観察ノート。

そしてこの集めた情報をベースに、モンテッソーリ教師たちは「分析作業」に入ります。

そこは、まさにモンテッソーリ女史が科学者であったのと同様の姿です。

 

 

観察の最大目的

 

上手くいかないところをどう改善していくか。

まさにモンテッソーリ教育の基本的なアプローチである「問題解決」が、この「観察」の最大目的。

 

新米のモンテッソーリ教師の方々の中には、この観察が苦だと感じられる人たちがいらっしゃるといいます。日頃、「何もしないでいる」ということに慣れていない忙しい現代人には、実はとっても難しい作業。おうちモンテの難しさも、ここにあるのではないかと思うのです。

 

忙しい日々の中で我が子だけを見る時間を故意に作るということ。

それも気が向いた時だけではなく、毎日見て欲しいとモンテッソーリガイドたちは口を揃えます。我が子の行動だけを純粋に観察するという作業がどれほど難しいことか。たった1分でも、非常に長く感じられる観察時間。

 

でもこれを繰り返していると、今まで知らなかった我が子が急によく見えてきます。

どこに喜びを感じ、どこに苦手意識を感じているか。

苦手なものを発見した時がこそが、ゴールデンです。

訂正するのではなく、次回のおしごとの題材とする。

 

こんな日々のプロセスこそが、おうちモンテの醍醐味。

心から感じています。

 

★★

 

日本人初の国際モンテッソーリ協会(AMI)教師養成トレーナーである松本静子先生のこちらでも「観察」について触れられています。子どもの接し方を優しく包み込むように教えてくれる1冊です。

 

 

ご訪問、誠にありがとうございますハート