中高生のモンテッソーリ教育を学びながら見えてきたもの | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

母の宝物、モンテッソーリ機関発行のニューズレター(笑)。

 

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小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。

よろしければ自己紹介もご覧ください。

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ここ数日、過去の各機関のモンテッソーリニューズレターを引っ張りだしています。
 
 
『どのように思春期の子どもたちの社会的及び情緒的な側面をサポートするか』
 
というもの。
現役のモンテッソーリ教師の場合は、スクールで実際に与えるプロジェクトや課題、アドミニストレーターの場合はプレゼンテーションの作成など、それぞれのロールに合わせて、教師養成講座の課題も異なります。
 
母のようなモンテッソーリペアレントは、課題の自由度も高いため、今回選んだのは「モンテッソーリ中高の保護者用のニュースレターの作成」。と言っても、一から作成をするわけではなく、あくまでも記事としてどのような情報を提供すれば役に立つか、そんな構想を練っています。
 
0歳であっても18歳であっても、モンテッソーリ教育を理解するための最大の柱となるのは『発達の四段階』
 
発達の四段階とは
モンテッソーリの子どもの見方、児童観としてとらえていくことができます。モンテッソーリは子どもの肉体的、精神的、社会的、知的特性に応じて発達段階を四段階に分けています。
 
第一段階(0歳~6歳)
第二段階(6歳~12歳)
第三段階(12歳~18歳)
第四段階(18歳~24歳)
 
(「モンテッソーリ教育が見守る子どもの学び」、松浦公紀、学習研究社、2007、208-209頁)
 
科学者であり医師であったモンテッソーリは、科学的な考察と膨大なデータ収集から得たスキルとプロセスを教育の世界に持ち込みます。だからこそ、彼女の教育の計画は、感覚的に子どもを理解するのではなく、「自然の定めたプログラム」に従って展開していく根拠のあるプログラムだと言えるのかもしれません。
 
あれは忘れもしない、小1になって間もなく行われた保護者会。
幼児期はそれほど手のかかることがなかった我が子が、小学生になった途端、どこか別人格になってしまったような気がして、担任の先生に相談したことがありました。
 
けれども、エレメンタリーコースを終えて納得。
幼児期と学童期は全く違った子育てが待っているのです^^;
 
昆虫の生命と子どもの生命の間には類似点があります。しかし子どもの場合、昆虫のように変化しても、変化の特徴はそれほど明確ではありません。子どもはむしろ、「再生」と言った方がより正確でしょう。事実、私たちはどの段階においてもちがった子どもに出会います。そしてその子どもはかつて見せてくれたのとは違った特徴を見せてくれます。(「児童期から思春期へ―モンテッソーリの一貫教育」、マリア・モンテッソーリ、玉川大学出版部、1997、24頁)

 

 
 
幼児期から学童期でもこれほどの差を感じた母ですが、30年以上に渡りモンテッソーリを支持してきたE.M.スタンディングは、0歳~6歳は「変容期」、6歳~12歳は「一定成長期」、12歳~18歳は再び「変容期」と名付けています。
 
母親の胎内からこの世に生まれてくるという激変と同様の変化を味わう思春期。大人へと生まれ変わろうとするこの準備の時期。今まで外へと向いていた関心が、内面に向かい、悩んだり、苦しんだり、傷ついたり、自分を信じることのできる強さが求められるこの時期。本当の意味で見守るために必要なことを、モンテッソーリの視点から学んでいます。
 
どれだけ早期教育を受けたとしても、大人になるには20歳まで待たなければならない。
 
この当たり前のことを、中高生のモンテッソーリ教育に触れていると切に感じます。人間が真の意味で完成するのは24歳であると定めたモンテッソーリ。その出口に近づいてくるこの年齢は、母にとってモンテッソーリ教育の入り口であった3歳〜6歳と全く違った景色が見えます。ここに辿り着くには、それぞれの発達段階に見合った「自然のプログラム」に従うことが、最も自然であり、自分らしく生きるための道なのだとつくづく感じています。
 

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