ホームスクールに「道徳」を取り入れる!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

北米のモンテッソーリスクールの言語教育にて、数多く取り入れられているというプログラムがあります。
 
それは”Junior Great Books program”と呼ばれるもの。"Great Books Foundation"という非営利の教育機関が出版するシリーズ。幼稚園から高校まで学年別に分かれたこれらのシリーズは、良質な文学を読み、考え、アイディアを共有するような思考のプロセスを、長い年月をかけて養っていきます。ただ、文献を読むのではなく、 推論を元に読み進め、証拠を探し、結論を導き出すといった認知プロセスが、クリティカルシンキングが必要とされるモンテッソーリ教育の環境とマッチしているといいます。
 
実はこのプログラムの存在は長い間知っていながら、我が家においては、それほどその必要性を感じてきませんでした。読書と言う面においては、シャーロット・メイソンの手法である”ナレーション"が驚くほど上手く機能している面があり、英語で書かれたストーリーを分析しながら読み進めることがそれほどプライオリティーであるとは感じられなかったからです。
 
では、今になってなぜこのシリーズだったのか。
 
3年生を迎えるにあたり、我が家のホームスクールを整理した結果…。
抜け落ちていると思われる分野があったのです。
 
公教育の科目で言うなら、それは「道徳」
 
自分の子ども時代を振り返ると、「道徳の時間=遊び時間」と得した気分にすらなったものですが、娘の小学校生活を見ていると、道徳の時間こそ思考の時間。まさにクリティカルシンキングが要とされ、非常に重要視されています。
 
家庭でも「道徳」を組み込むべきなのではないかと考えたときに、思い出したのがこの”Junior Great Books program”でした。 ”Social and Emotional Learning (SEL)(社会性と情動の学習)”が組み込まれているこのシリーズ。まさに、我が家の家庭内における「道徳」のマテリアルとして、ぴったりだと考えたからです。なかなか日常では味わえない感情を、主人公に感情移入しながら読み進めていくマテリアルとして、非常に質の高い文章に触れられる素晴らしい機会となるのではないか…。
そんな母の想いから、今回購入に踏み切りました。
 
こちらは小3の書籍ですが、英文レベルとしては親子英語組のお子さんであれば早い子だったらキンダーくらいでも読めてしまうくらいの難易度かもしれません。ただ、行間に込められた想いを理解するのであれば、やはり小3といったところが妥当なのでしょう。
 
(スクリーンショット出所:Great Book Foundation)
 
 
世界各国のストーリーが取り入れられ、中には日本のストーリーも含まれています。多様性というキーワードが日々聞かれる中、時代にマッチしたシリーズです。
 
 
Language Artsのクラスの中で取り入れられるため、ボキャブラリーやフォニックスなど、言語的な部分にももちろんフォーカスが置かれています。
 
予定では、夏ごろくらいにはスタートしたいこのシリーズ。
 
購入をする前から、何度も担当者の方にお世話になり、購入後は、この機関の教育コンサルタントの方から懇切丁寧なガイダンスを受けています。モンテッソーリ教具同様、正しく使用してこそ効果が得られるということなのでしょう。我が家の環境、娘の英語歴、目的など詳しく聞いてくださり、それに基づきアドバイスをくださっていることにただただ驚いています。
 
母の勉強はまだまだ続きそうです…。

 

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