NAMCのUpper Elementaryの課題と向き合いながら、夜な夜なGreat BooksのTeacher's Editionを追う日が続いています。この日、学習課題として取り上げられていたのは、“Boundless Grace”。対象年齢を見ても4歳~8歳となっているため、単純に読み物としては、今の母だったら選ばないのではないかと感じたのですが、実際小3の現在、道徳の題材としてはピッタリ。本当に考えさせられることの多い、素材でした。
Boundless Grace (Picture Puffins)
主人公のグレースの両親は離婚し、お父さんはアフリカのガンビアへと帰国。アメリカに母と暮らす彼女が、お父さんのいるいるガンビアへと旅行をするというストーリーです。この時期の小3の子どもたちのテーマは「Relationship」。果たして家族とは何なのか…。そんな部分からレッスンはスタートします。
credit: The Great Books Foundation
Teacher's Editionに収められた実際のアメリカの小3の子たちの動画を視聴すると、子どもたちがLanguage Artsという教科の枠を超え、考え、アイディアを共有し、様々な角度からその問いに対する答えを模索する姿が伝わってきて、真の「クリティカルシンキング」を養うプロセスを目の当たりにしたような気がします。
先生は、答えを与えるのではなく、また生徒のレスポンスをジャッジするわけでもなく、とにかくファシリテーターに徹底する姿は、まさにモンテッソーリ教師と同様であると感じました。また、ガンビアという国を題材とした地理のおしごとへと発展するプロセスも、このシリーズがモンテッソーリスクールで多く採用されている理由が分かった気がします。
世界には様々な家族の形があるということを教えてくれたこの日のレッスン。キンダーから低学年のお子さんなら、同じ著者によるこんな書籍も役立つかもしれません。
The Great Big Book of Families