NAMCについてのお問い合わせに次いで多いのが、「モンテッソーリ教具」についてです。
「NAMCの講座は修了したけれど、これからどのように教具を揃えるか。」
「どこで購入するのがベストか。」
「購入したらどのようにスペースを設けるべきか。」
などなど。
これらは、皆さん共通の悩みのようです。
見ているだけでうっとりするようなモンテッソーリ教具。そんな気持ちに溢れ、当時、母は最大の過ちを犯しました。それは、
「教具の使い方を知らないうちから教具を購入したこと」
まだNAMCの講座をスタートさせたばかりの頃、とにかく娘に触らせたい一心で、ピンクタワーを購入。けれども、結局は母自身が正しい使い方をしっかりと身につけていないため、おもちゃと化してしまったという苦い思い出があります。
それからは、娘と一緒にホームモンテッソーリを楽しみたい一心で、がむしゃらに勉強(笑)。そんな甲斐あってか、購入した教具と対面したときの感動は今でも忘れられません。
購入場所については過去記事をご参照いただき・・・。
さて、どのようにモンテッソーリの空間を設けるかということですが。
モンテッソーリ園に足を踏み入れると、分野ごとの棚が存在し、難易度別にきれいに陳列されていることに目がいきます。残念ながら家庭においては、どう頑張ってもあのような空間は再現できません。海外のホームスクール家庭のようにスペースが十分に取れるならまだしも、日本ではなかなかの至難の業。
棚を一つ用意するところからスタート!
まず手始めに最も一般的なのはモンテッソーリ教具用の棚は一つ用意することでしょうか。そこに、現在の子どもの敏感期にあったおしごとを数種類準備します。あまり多いと、逆に子どもは選べなくなってしまうので、子どもの現在のレベルにあったものを3~4種類、多くても5~6種類くらいからスタートすれば良いと思います。
ちなみに我が家が使用しているのは、この格安カラーラック^^;本来であれば、薄い色を選んだ方が教具が生えて見えると言われていますが、我が家は思いっきりダークブラウン。モンテッソーリ園のようなおしごとを中心とした空間ではないため、生活空間を兼ねると色々と妥協しなければならないことが出てきます。格安でも、機能は十分!!しばらくお世話になりそうです。
●教具棚(ダークブラウン、幅86㎝、奥行31㎝、高さ60㎝)
リビングの一部などにモンテッソーリの空間を作ってみる
もし棚一つ以上の用意が出来るのであれば、リビングなどの一部にモンテッソーリの空間を作ってみると良いと思います。低年齢のお子さんの場合、理想は遊ぶ空間とおしごとの空間をきちんと二分することですが、それがなかなか難しい場合は、部屋の一部にモンテッソーリの空間を作り、そこはお遊びの空間ではなくおしごとの空間だよと伝えてあげましょう。
こちらはMontessori Print Shopよりお借りしたリビングに設置してあるモンテッソーリスペースのお写真。素敵な雰囲気にうっとり。
モンテッソーリのおしごとの専用部屋を設ける
海外のホームスクール家庭のようにモンテッソーリのおしごと部屋を設けることは至難の技ですが、もし用意できるのであれば、やはりそれがベストだと思います。我が家の場合は、極小スペースに暮らしていたので、モンテッソーリ専用の部屋を設けることは夢のまた夢でした^^;そんな時に思いついたのが子ども部屋をおしごと部屋に一時的にするということ。 まだ未就学児であったため、子ども部屋と言っても一人でその空間を使うことは皆無で、思い切ってその空間をモンテッソーリ専用としたのでした。その代わり、おもちゃはすべてリビングへ追いやられ、若干カオスの状態(笑)。ただ、元々おもちゃ自体は少なかったため、なんとかそんな形でも成り立ったのかもしれません。
現在は、狭い和室をモンテッソーリの空間として独立させている我が家ですが、十分なスペースでないため、おしごとは「入れ替え制」です。モンテッソーリ園であれば、四六時中出しておけるおしごとをしまい、数ヶ月ごとにローテーションするような形を取っています。エレメンタリーの場合は、教具そのものがプライマリーの頃より少ないので、このような形で成り立っていますが、プライマリーではスペースのサイズによってはもう少し頻繁にローテーションをする必要があるかもしれません。過去にも書いていますが、教具をすべて写真にとっておき、レストランのようなメニューの形にし、そこから子どもに選んでもらい、その都度出すというご家庭もあるようです。
ホームモンテッソーリを始めたばかりの当初は、見た目だけの美しさに捉われて、モンテッソーリの空間が上手く設けられないことに落ち込んだ母。けれども、あれから6年たった今では、棚一つさえあればおうちモンテは可能だと120%言い切れます^^
Happy Montessori!!
ご訪問、誠にありがとうございます