小2、世界とつながる方法 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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先日、職場でのランチ時間に実母から電話がかかってきました。娘を連れて、書店へと来たのだけれど、娘が欲しいといっている本を買ってあげていいかとのこと。
 
なぜわざわざそんなことで電話をしてくるのだろうと不思議に思っていると、理由が分かりました。娘が欲しがっていたのはこちらの本だったから。
 

マララ・ユスフザイさんを知ってから、娘の本棚にはこのようなコーナーができつつあります。

 

マララのまほうのえんぴつ

マララのまほうのえんぴつ

 

Who Is Malala Yousafzai? (Who Was?)

Who Is Malala Yousafzai? (Who Was?)

 

マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女

 マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女

 

I Am Malala: The Girl Who Stood Up for Education and was Shot by the Taliban

I Am Malala: The Girl Who Stood Up for Education and was Shot by the Taliban

 

それを知っている実母は、似たような本よりも他のものを購入した方が良いのではないかと思ったそうです。

 

確かに・・・。
 
けれども現在小2の娘は、このマララさんを通じて今まで自分が知らなかった世界のことを沢山知り始めています。
 
アメリカやカナダは身近でも、パキスタンという国はせいぜい場所と国旗くらいしか知らなかった彼女。ニュースから聞こえてくる武装勢力という存在を知ったのも、このマララさんを通じてだと思います。ノーベル平和賞、人権といったことに触れたのも、今回が初めてかもしれません。
 
自分の身の回りしか知らなかった幼児期と比べ、確実に自分の暮らす世界の大きさを感じ始めている学童期。一冊の本がそんな世界を知る手がかりになるのだとしたら、やはり本との出会いはかけがえのない時間なのだと感じます。
 
学生時代の母は地理が苦手でした。地名を覚えたり、産業を覚えたり。自分と何の関係もない場所についてただ無味乾燥な事実だけを羅列したものを覚えることは苦痛でなりませんでした。でも、娘を見ていると、一冊の本が世界への架け橋になっていくれていると感じずにはいられません。
 
最近この「本」との向き合い方について、改めて考えています。そんなきっかけになったのは、シャーロット・メイソンの教育法を知ってから。”Living Book"と呼ばれる、自分自身とどっか繋がることのできる生きた本の重要性を説いた彼女。若干8歳の娘が、マララ・ユスフザイさんにこれほど思い入れがあるのも、彼女が同じ女性で、小学生の頃から女性の教育の必要性や平和活動に積極的に参加していたからでしょう。
 
「もし自分がパキスタンに生まれ同じ状況だったとしたら…。」
 
こんなことをよく口にする彼女。
自分と重ね合わせているからこそ、もっとマララさんを取り巻いた環境について知りたい。その一心で、気がついたらマララさんの書籍ばかりを手に取る日が続いているのだと思います。
 
母にとっては「地理」とはその場所でしたが、彼女にとってはそこに住む人々。直接交流ができなくても、こうして本を通じてその人々や暮らしを知る時間は小学生生活において非常に大切な時間だと感じています。
 
8歳の今だから感じたこと。
大事にして欲しいと思います。
 

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