幼稚園の行事で思い出されるのは運動会・学芸会に続き、「お店屋さんごっこ」。商品にシールを貼ったり、声かけを練習したり、簡単な計算をしてみたり。多角的に学ぶことができる素晴らしい機会でした。
3歳から6歳のモンテッソーリ教育に「日常生活の練習」があるように、エレメンタリー課程にも「上級日常生活の練習」と呼ばれるものがあります。具体的には読んで字の如く、プライマリーで行なってきたことの上級編。幼児期よりも工程が長くなったり、複雑になったり・・・。そして練習というよりは、まさに日常生活でそのまま使えるようなスキルを習得していきます。
個人的に興味深かったのは、"General Store"と呼ばれる「お店屋さんごっこ」が、海外にも存在していたこと。そして更に興味深かったのは、ただ売り買いする「お店屋さんごっこ」ではなく、算数以外にも、歴史や道徳など様々な分野に繋げることのできる活動であることです。
モンテッソーリの歴史教育の中で必ず出てくる"Common Needs of People"。どの時代、どこに生まれようとも、人々は共通のニーズを持っているという認識の中で、小学生の子どもたちは、自給自足で始まり物々交換をするようになった人間が生み出した「貨幣」の意味を知るようになります。
ちょっと疑問だったのは、この活動の中で本物のお金ではなく、"Play Money"と呼ばれる模型が使われていたこと。ままごとではなく、常に本物を重視してきたモンテッソーリ教育の中で、果たしてこの"Play Money”がどのような立ち位置であるのか・・・。
チューターとディスカッションを重ねるうちに見えてきたのは
「実物、模型、写真のどれを使うかは、ケースバイケースであること。」
実物に適うものはないという前提はあるものの、その中で模型や写真がどのように実物を象徴しているかということを理解することも大事だというチューターの言葉にはっとさせられました。小銭は用意できても、教室内で紙幣を必要な分だけ用意することは難しいため、模型を用意するモンテッソーリのクラスルーム。我が家も、「ごっこ遊び」を一段超えた「お店屋さんをごっこ」を満喫しようと、最近こちらを用意しました。
「実物、模型、写真のどれを使うかは、ケースバイケースであること。」
実物に適うものはないという前提はあるものの、その中で模型や写真がどのように実物を象徴しているかということを理解することも大事だというチューターの言葉にはっとさせられました。小銭は用意できても、教室内で紙幣を必要な分だけ用意することは難しいため、模型を用意するモンテッソーリのクラスルーム。我が家も、「ごっこ遊び」を一段超えた「お店屋さんをごっこ」を満喫しようと、最近こちらを用意しました。
娘が幼稚園の頃親しんだ、お金の導入本。
小学生になった今、少しずつ話し合う機会を増やそうと、ラインナップはすでに出来上がっています(笑)。
ぼうけんしよう お金のせかい (キッズ生活探検 おはなしシリーズ) (キッズ生活探検―おはなしシリーズ)
社会がどのように機能するかを学ぶことの意義を強調したモンテッソーリ。その社会の一員として知っておくべきことをしっかりと伝えていくこと。親としての責任を果たしながら、そんな過程を一緒に楽しみたいと思います。
ご訪問、誠にありがとうございます