リトル・モンテッソーリ & 青山親子スクールのりょうこ先生です。
今日はご家庭でできて 教具がいらない
モンテッソーリ教育的アプローチのお話。
モンテッソーリ園、お教室でもやっていることでもあります。
「やり方を知らない小さな人」たちに
すべての大人ができることを。
幼児期の子ども達の育ちを思い出してください。
・子どもは、だんだん細かな動きを精緻に出来るようにしていく
・五感を使って出会ったものすべてを吸収し
・それがやがて知性になっていく。
でした。
だから「カラダを使って大きくなる」 のです。
出来るようになることが増えていく。とも言い換えられます。
これは、脳科学的にも証明されています。
子どもの成長は自立の過程と一致します。
歩けるようになったら、細かなことをしますよね。
つまんでみたり、握ってみたり、押してみたり。
この時期、子ども達は
自分で歩き、自分で食べるようになります。
いろんなものをずーっと触っていたりもします。
そして、自分で服を選んだり、自分で服を脱いだり、着ようとしはじめます。
(靴下をはく、靴を履く、ボンを脱ぐ・履く、服を脱ぐ・着る、
ボタンを留める、ファスナーをしめる、たたむ、しまうなどですね)
台所に興味をもち、
お手伝いをしようとしたりもします。
(机をふく、物を並べる、お料理をしようとする)
蛇口をひねったり、ものを出したり、しまったり
コップに水を注ごうとしたりします。
いろいろです。
それを、子どもがしたいときに、時間をとって一緒にする。
それが何よりのモンテッソーリ教育です。
そんなの教育じゃないと思いますか?
でもね、年長さんになっても
生活に関することがきちんと出来ない
そういうお子さんがたくさんいます。
子どもがやる意欲を見せたときに、こんなことを思いませんでしたか?
服を選ばせたらデザインがおかしいものを選ぶ。
服を着るのに時間がかかる。
脱いだ服が裏返っていている(=結局手間がかかる)。
コップに注ごうとしたらこぼす。
テーブルを拭かせたら拭き残しがある。
結局大人の手がかかる。
大人から見たら面倒なことです。
子どもがしようとしたときにさせるより、
時間が無かったり、忙しかったりを優先したり。
幼稚園や保育園で教えてもらうからいいや、を減らしてみてください。
極端な話、
もう○歳だから出来ないと恥ずかしいというもの以外
家では大人がやってしまう方もいます。
でも、出来るだけ教えるのを後回しにしないようにするのが大切です。
お受験の年=年長のころになって
我が子に出来ないと怒っている大人をたくさん見ます。
小さな頃から知育に一生懸命だったご家庭の子も
昨日今日、急に思い立って受験に向かったご家庭の子もおんなじです。
でもね、
年長さんで出来ないのは、子どもの能力の問題ではないのですよ。
やらせてもらうチャンスと、教えてもらう時間がなかっただけ。
そして
生活をていねいに見てもらっていた子どもは
不思議と読み書きそろばんもできる子に育っています。
プリントに限らず、すべての出来が違うのですね。
地頭の良さみたいなものがあります。
ときどき
なんていうか、関わってもらってきた質の違いだな。と思います。
マリア・モンテッソーリさんも言っています。
愛をもって(敬意をもって)毎日の当たり前の生活をていねいに
お子さんと向き合って下さい。
目の前の子は、時間のかかる出来ない子ではなくて、
「やり方を知らない、小さな人」なのだと。
やり方を知らない人にどうしたら教えやすいのか、
脳科学的にそれがどう賢さにつながるのか、
そういったお話は、またの機会に。
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この笑顔が何よりの育ちです