ふとんの日
昨日は日付の語呂合わせ「ふ(2)と(10)ん」で「ふとんの日」。畳が生まれた奈良時代から室町時代頃は、身分の高い者でも、畳の上に横たわり、昼間に着ていた着物を掛けて寝るのが普通だったそう。隙間だらけと言うか、キチッと閉じる「戸」が無い建屋構造での生活、冬場は寒くて大変だったでしょうね。戦国時代になって木綿の栽培が広がり、綿入れの着物が現れ、就寝用の掛けものに転じたそう。江戸時代中期になって、綿入りの敷き布団も出てくるが、使えるのは富裕層だけ。庶民は藁や蒲の穂で作られた莚の上に寝ていた。庶民が現在の敷布団、掛け布団で快適に眠れるようになったのは明治以降、歴史は意外と浅いです。カットは布団職人が、綿を詰め込む風景。母は、嫁入り修行の中の1つとして、この作業を習得していて、古い布団を綿屋さんに出して、綿の打ち直しをしてもらいます。内直してフカフカになった綿を、縦にスリットの入った新しい布袋に詰め込む作業を自宅でやるのですが、一人では大変なので、私たち子供も手伝います。袋を裏返した状態で広げ、その上に打ち直した綿を何層にも重ねて行きます。そして周辺は多めに重ね、最後に、底面になっている袋のスリットを表に回してきて、綿を収納します。驚くのは、この布袋の中にこんなにたくさんの綿が納まるとは思えないほどの量を押し込みます。その際、綿がグチャグチャにならぬよう、納めるのが大変です。でも、子供心にフワフワした綿の上に乗って遊んでいるような感覚で楽しかった思い出が残ります。作業後は、部屋中に綿埃が積もるほど。当時はまだ掃除機がなく、できるだけ空中に舞わぬよう、静かに箒でかき集めるのが大変でした。