<やらなければいけない

とわかっていても、

なかなか物事に着手で

きない場合があります。

仕事の締め切り日が

迫ってくると、

時間ばかりが過ぎていき、

焦ってしまうものです。

そうした時に、

一歩進む手立てとなる

先人の言葉があります。

「ひとたびペンなり

鍬なりを手にして、

最初の一字を書くなり、

あるいは、

一打ちをするなりしてしまえば、

事柄はすでに、

ぐっとやさしくなっているのである」。

『幸福論』の著者、

カール,ヒルティの言葉です。

そして、

「ところが、

なかなか手をつけず、

準備ばかりしている人がいる。

切羽詰ると、

気ばかり焦って、

いよいよ仕事が手につかない。

そういう人の背後には

怠惰が隠れている」と

続きます。

物事がなかなか進まない時は、

とにかく一歩を踏み出して、

動いてみることが大事です。

着手しているうちに、

何か見えてくるものがあります。

動くことで、

結果は後からついてくるのです。


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大事な事柄を決断する

際に心が揺らいで、

家族や信頼する他者に相談したり、

占ってもらった経験を

持つ人は多くいるでしょう。

経営の神様といわれる

松下幸之助氏でさえ、

多くの占い師の言葉に

熱心に耳を傾けたといいます。

一方で氏は、

それを鵜呑みにはしませんでした。

松下氏は、

後に会社の中心地となる

大阪の門真市に工場を新設する際、

多くの易者から、

それまでの工場から見て

鬼門に当たるため、

進出を止められました。

しかし氏は、

「今の工場からいえば、

北海道でもどこへ行ってもすべて

鬼門に当たる」と

言って門真市への進出を決断し、

見事に事業発展に結び付けました。

助言や占いなどを

蔑ろにするものではありませんが、

意見が分かれることもあり、

時を経ても何が正解だったのかが

わからない場合もあります。

意見を聞いた上で、

最後に判断を下すのは自分自身です。

決めたからにはその責務を

負って突き進まなければなりません。


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「沽券に関わる」

という言葉をしばしば、

耳にすることがあるでしょう。

これは、

「評判,

品位,

体面などに差し障りとなる」

という意味です。

「沽」はもともと

「売る」の意で、

「沽券」は、

売り主から買い主に渡す

「売り渡しの証文。

土地,山林,家屋の売買,

所有を証明する文書」を

指しました。

これが転じて、

土地の売値を指すようになり、

さらに体面や品格を

表わす言葉へと

変化していきました。

体面や品格は、

おおむね人に対して使いますが、

「我が社の沽券に関わる」と

表現する場合もあります。

業績は、

企業の営業成績を表わす言葉です。

企業の品格は、

長期にわたる誠実な企業経営の

蓄積によるものです。

取引先や顧客、

ひいては社会全般からの

厚い信頼や信用の上に徐々に

磨かれ、築かれていくものでしょう。

それは、

社員一人ひとりの業務に

向かう誠実な姿勢抜きには、

得られません。

「信頼を築くのは自分」と

自覚して、

今日一日の仕事に向き合いたいものです。


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今年七月、

女子サッカー日本代表

「なでしこジャパン」が、

FIFA女子ワールドカップ,

ドイツ大会で初優勝という

快挙を成し遂げました。

世界の強豪チームを相手に、

小柄な日本の選手たちが、

最後まで粘り強いプレーを

繰り広げた末の勝利でした。

夢を叶えるには、

大きな夢を持ち続け、

諦めないことだという

主将の沢穂希選手。

「優勝するシーンしか想像できなかった」と

世界制覇のシーンを

強くイメージしていました。

その強い信念と機動力は、

学ぶべきところがあります。

この姿勢はスポーツに限らず、

私たち職場人にも必要です。

常に目標意識を高く持ち、

積極的に取り組む姿勢は、

仕事のプロフェッショナルといえます。

目標に対し、

きっとできるぞ、

きっとやるぞという

強い信念で望むことが、

仕事の成否を左右します。

必ずやり遂げるという心意気を持って、

「できない、

やれない、

能力がない」

という消極さを、

今日から捨てていきたいものです。

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人は得てして、

成果の上がったことに関しては自分を誇り、

その逆に失敗や

上手くいかなかったことに関しては、

人のせいにしてしまう弱さを持っています。

本田技研工業を創業した

本田宗一郎氏は晩年に、

「一番後悔したことは、

自分の会社に

『ホンダ』という

名前をつけたことだ」と

語っていたといいます。

会社は一人でつくったわけではなく、

皆でつくったのであるから、

いつまでも本田と

言っているのは恥ずかしいと

思っていたのです。

本田氏は自身の子を後継とせず、

また三代目の社長就任パーティーには

参加しませんでした。

参加しない理由を問われた時に、

「私が行ったら、

みんな私に寄って来る。

今度社長になった人に失礼ではないですか」と

答えたそうです。

世の中に名を馳せる大きな

事業を行なったにもかかわらず、

自分を誇らず常に泰然自若としているところに、

多くの人は大きな魅力を感じるのでしょう。

自分を認めてもらいたいと

思う欲求は、

誰しも少なからずあります。

しかし、

多くの仲間たちに支えられていることにも、

思いを馳せてみたいものです。


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