月の半分は、

出張で全国を飛び回るFさん。

健康には自信を持っていましたが、

ちょっとした油断から、

風邪をひいてしまいました。

温暖な地域への出張だったため、

季節にそぐわない薄着で過ごしていると、

喉に違和感を覚えました。

すぐに良くなるだろうと

高を括っていると、

次第に咳が出はじめ、

熱っぽくなってきたのです。
 
この程度なら何てことはないと

何の処置もせずに働き続けていると、

Fさんは思うように

働けなくなってしまいました。

病院で診察を受けると、

熱が三十九度もあり

肺炎と診断されて急きょ

入院することになったのです。


入院中、

Fさんでなければ対応できない

仕事が多々あり、

職場や取引先に、

多大な迷惑をかける事態となってしまいました。

体調を崩すと、

周囲に思わぬ迷惑をかけてしまうものです。

日頃の体調管理をしっかり行ない、

体調が良くない時には、

自身の体を過信することなく、

早めの対処を心がけましょう。

「朝活」とは、

出勤前や休日の朝の時間を活用し、

自己研鑽することです。

ウォーキングやマラソンなどの

体力づくり、

勉強、趣味、交流といった

様々な活動が催されています。

ビジネス・アート研究所所長で、

ビジネス書の書評メールマガジンを

発行する松山真之助氏は、

自著『早朝起業』で「

朝の生産性は6倍」と記します。

企業の場合、

早朝の会議や会社周辺の

清掃などをしているところもあるでしょう。

倫理法人会では、

企業の質を高め、

職場内でより良い社風を築くために、

朝を活用する手段の一つとして

活力溢れる朝礼を推進しています。

ポイントは、

1社会人としての

基本的な起居動作を取り入れる、

2良い印象を人に与えることの

できるものを取り入れる。

3チームワークが高まるものを取り入れる、

4情報を共有するものを取り入れる、

5企業の目的や理念を確認できるものを

取り入れる、

などが挙げられます。

活力溢れる朝礼を通して、

躍動感に満ちた企業にしていきたいものです。
一人の社員の応対やサービスが、

企業の信頼に大きく

影響を及ぼします。

それだけに、

社員一人ひとりの接客態度を

高めていく必要があります。

接客は忙しい時こそ重要です。

目の前の仕事を早く

処理しなければ>と気が焦り、

ぞんざいな態度になってしまう

恐れは少なくありません。

お客様は、

忙しいから仕方がないと

大目には見てくれません。

お客様が受けた不愉快な思いは、

友人・知人などにすぐ伝わるでしょう。

こうした口コミによって、

会社や店の内容は良くも悪くも

広まってしまうのです。

お客様は常に、

ていねいなサービスを

求めているものです。

それに応えるためにも、

これまで実績を積み重ねてきた

諸先輩の苦労に感謝し、

お客様の喜ぶサービスを心がけ、

ていねいに接客していくことです。

自社の目指す理念を忘れず、

「忙しい時こそ、ていねいに、大切に」と

自らに言い聞かせて、

気持ちのよい働きをしましょう。

その清々しさは、

お客様の心へ真っ直ぐに届くはずです。

東京に住むTさんは、

<故郷の母に少しだけでも

親孝行がしたい>という思いで、

東京見物を実行しました。

母親は身体が不自由で、

車椅子での生活です。

地方から車椅子で

上京した母の願いは、

観光名所の浅草寺へ行くことでした。

「混雑していて大変だ」

と言いたいTさんでしたが、

周辺だけでも見学させようと

浅草へ出かけました。

予想通りの人込みのため、

「本堂ヘ行きたい」と言う母に、

Tさんは「無理だよ」と答えました。

すると母は寂しい顔をしたのです。

その顔を見ていたTさんの頭に、

石川啄木の歌が過りました。

「たわむれに母を背負ひ((い))て

そのあまり 軽きに泣きて 

三歩あゆまず」の一首です。

Tさんは思い切って母親を背負い、

仲見世通りを進みました。

その時、

母親のあまりの軽さに

なんて軽いのだろう。

こんなに軽くなるまで

苦労をかけたのだな・・・と、

自らが母親にかけてきた苦労を、

一瞬にして知らされたのでした。

今日、私たちがこうして

仕事ができるのは、

両親をはじめとする

周囲の人たちのお陰です。

それに応えるためにも、

日々、

良い仕事をしていきたいものです。

Sさんが子供の誕生日に、

家族そろって

レストランで食事をした

夜のことです。

久しぶりの会食に、

皆がウキウキした気分でいました。

レストランの店員は笑顔で

一家をテーブルに案内し、

Sさんは今日が子供の誕生日で

あることを伝えました。

和やかな時間を過ごし、

食後のデザートを持っていると、

「本日はお子様の誕生日とのこと。

勝手とは存じましたが、

コースのデザートを特別に

変更させていただきました」と

料理長が説明し、

誕生日ケーキが運ばれてきたのです。

ケーキにはろうそくが六本立っており、

「お食事を提供している際に、

お子様に六歳になられたことを

教えていただきました」と

料理長は説明しました。

この突然のサービスに、

Sさんは深く感動しました。

お客様の状況によって

柔軟に対応していくプロの仕事に、

スタッフの真心を感じたのでした。

どのような仕事も、

お客様があって成り立ちます。

どうすればお客様が喜ぶかを

常に考えるのが、

職場人として大切だと

気づかされたSさんでした。