清掃会社を営むO氏は二十年以上にわたって、

早朝に社内清掃をしています。

さらに十年前からは、

会社前の道路清掃にも取り組んでいます。

その道路は小学校の通学路になっており、

いつの頃からか、

小学生たちと

「おはよう」と

元気な挨拶を交わすようになりました。

ところが毎日顔を合わせていても、

挨拶をまったくしない少年がいました。

見かねたO氏はその少年に、

「どうして、おはようと言わないの?」と

尋ねました。

すると

「ボク言っているよ」と、

意外な言葉が返ってきたのです。

挨拶一つできないなんてと

責め心を抱いていたO氏。

しかし少年は、

挨拶の仕方を誰からも

教えてもらったことがなかったのでした。

自分では挨拶しているつもりでも、

小さな声だったり、

心の中で挨拶をしていたのです。

生活習慣には人柄が表われるものです。

例えば、

メモを頻繁に取る人や、

整理整頓を習慣的に行なう人は、

几帳面な人が多いでしょう。

新入社員のSさんは、

朝起きが苦手で、

出勤時間ギリギリまで

寝ていることがよくあります。

そのような日には、

髪を乱して職場に駆け込むことになります。

それらは勤務態度にも影響しています。

仕事に臨む姿勢が整わないため、

業務は滞り、

期限ギリギリまで先延ばしにしています。

そのような後回しの姿勢では、

仕事が上手くいくはずがありません。

気持ちが焦るばかりで、

ミスを招くことも多くありました。

度重なる上司の忠告も聞き入れず、

自分本位の行動を繰り返していたある日、

重大ミスを起こしたのでした。

ようやく心を改めたSさんは、

就寝と起床の時間を

一時間ずつ早めることにしました。

その後、

ミスも減っていったのです。

もっと寝ていたい>という気持ちに勝つことで、

決断力や行動力が身につきます。

習慣が変われば、

人柄や仕事力も変わっていくのです。
自立式電波塔として世界一の高さを誇る

「東京スカイツリー」が、

五月二十二日に開業しました。

日本古来の技と

最新技術を駆使して造られています。

六百三十四メートルの高さを支える構造は、

法隆寺の五重塔をモデルとし、

地震や強風の揺れを低減する技術を採用しました。

ツリーの色は、

日本の伝統色で最も薄い藍染の色の

「藍白」をベースにした、

オリジナル色となっています。

夜の照明には、

江戸で育まれてきた心意気の

「粋」を隅田川の水をモチーフに水色で表わし、

美意識の

「雅」を気品ある江戸紫色で表現しています。

現在、

私たちは便利な道具に囲まれて、

様々な仕事を効率的に進めています。

それらは、祖先から代々積み上げられてきた、

技術の継承があるからです。

日頃の業務においても、

職場の伝統を受け継ぎ、

自らの思考、

技術とを融合させて進化させていくことが大切です。

先人たちの築いてきた伝統を受け継ぎ、

後世に残るような創意工夫を凝らして、

業務に邁進していきたいものです。
清掃会社を営むO氏は二十年以上にわたって、

早朝に社内清掃をしています。

さらに十年前からは、

会社前の道路清掃にも取り組んでいます。

その道路は小学校の通学路になっており、

いつの頃からか、

小学生たちと

「おはよう」と

元気な挨拶を交わすようになりました。

ところが毎日顔を合わせていても、

挨拶をまったくしない少年がいました。

見かねたO氏はその少年に、

「どうして、

おはようと言わないの?」と尋ねました。

すると「ボク言っているよ」と、

意外な言葉が返ってきたのです。

挨拶一つできないなんてと

責め心を抱いていたO氏。

しかし少年は、

挨拶の仕方を誰からも

教えてもらったことがなかったのでした。

自分では挨拶しているつもりでも、

小さな声だったり、

心の中で挨拶をしていたのです。

O氏は「明日から元気な声で挨拶しよう」と

笑顔で伝えました。

その後も挨拶を続ける中で、

少年から元気な挨拶が

返ってくるようになりました。

大人が良き手本となることで、

子供たちに礼儀を伝える大切さを学んだO氏でした。

目の前のことに一所懸命になりすぎると、

全体が見えなくなりがちです。

Yさんは仕事の処理は早いのですが、

雑でやり直すことがよくあります。

ある時会議用資料のコピーを上司に頼まれた際、

違う資料をコピーしてしまいました。

会議終了後、

上司から

「外に出て頭を冷やして来い」と

言われたYさん。

公園のベンチに腰掛け、

顔を上げると、

緑の木々が目に入りました。

四月には桜の花で満開だった公園が、

濃淡豊かな緑色で溢れていたのです。

Yさんはこれまでの仕事ぶりを振り返りました。

目の前の仕事をこなすことだけを考え、

全体を見ずに、

その仕事の意味さえ理解していませんでした。

これからは一つひとつていねいにやろうと

自身の取り組み方を反省したのです。

心に余裕がない時に、

植物や青空など自然に目を向けることで、

自らを冷静に見つめ直すことができます。

また、仕事の合間に深呼吸をしたり、

一日の最後に振り返る時間を持つことでも、

同様の効果を得ることができるでしょう。

多忙な時こそ冷静さを取り戻し、

より的確に仕事を行ないたいものです。