自宅~海岸往復のジョギングルートの
途中に小さい公園が有ります。
浜辺まで走って水平線を見て折り返し、
後半はその公園がゴールというコースで約7km。
ジョグ終了後に公園の一画で仕上げの
ストレッチをする習慣です。
今まであまり気にかけなかったのですが、
その公園の一画に植えられたトロピカルな
木に何やら見たことのない興味深い変化が
起きているのに気づきズームインして観察。
ズームして切り取った絵の印象としては…
鬼太郎に登場するおどろおどろしい妖怪か
系外惑星から来たエイリアンかプレデターの口腔部か
とにかくグロテスクなイメージのルックス。
…これソテツの実です。
その名を聞けば、超人バロムワンなら
”ソテツゲルゲ”と銘打って
怪人キャラのモチーフにもなりそう。
ズームインして見る実のなったソテツ
こちらのエリアには高さ2~3mのソテツが
広い間隔をおかず5、6本植えられており
南国ムードを醸しているのですが、
今までこの木の種類がヤシかフェニックスか
も判らぬくらい特段関心がなかったけれど
何かインパクトある見た目に惹き寄せられました。
ソテツは雌雄異株の裸子植物。
雌株の橙色の実の周りにある、
…龍のヒゲのような、百足の群れのような…
茶色の部分は心皮(大胞子葉というそうです)で
結実前はその根元に剥き出しになった
小さな球状の胚珠があり、
通常は雄株の花粉が風媒で受粉するようです。
人工授粉した可能性もありますが
結実は10年に一度くらいの長いスパンだそうで
なかなか見れないとなれば目にできて幸運!
ズームアウトして見るソテツの雌株
隣に立つソテツの雄株…幹のトップに狐の尻尾のような円柱状の雄しべの集まり
ところで、ソテツは漢字で蘇鉄とも書き
鉄釘を幹に打ち込んだり鉄粉を根元に撒くと
元気のない個体の勢いが蘇るという伝承が
その名の由来だそうですが
科学的な根拠は薄いようです。
また、人体に有毒な成分を持つ一方
デンプン質も含むそうで古くは奄美や沖縄等
南方の地方では毒抜き加工して食糧にしていたり、
飢饉や戦時中の食糧難時には救荒食にした
時代もあったようです。
1本一本近寄って見るとそんなソテツの一群の中に
素人目ながら雌花・雄花が同株に存在しているように
見える個体を発見し興味深々。
雌株の幹と雄株の幹が繋がっているようで…
古生代から中生代にかけて
藻類→コケ・シダ類→裸子植物→被子植物と
植物界が広く分科・進化していった時代を写す
生きる化石の突然変異事例かも…と想像。
植木業者さんが訪れてメンテをする機会に行きあったら
もう少し詳しく訊いてみたいと思います。
雌雄同株のソテツ?みんなちがってみんないい?!
21世紀を迎えヒトの社会も個々の性的指向の
多様な価値観を受け入れようとする寛容な思想の
進化が広がりそうな昨今と
数億年前の太古の植物進化がそこはかとなく
イメージとして重なり
感慨深く眺めたソテツ観察でした。









