クローリングモンキーのたわごと -7ページ目

クローリングモンキーのたわごと

諸行無常なれど素敵なことが
溢れたるこの広い世界。
日々の由無しごとを
普遍的な好奇心をもって
徒然なるままにつぶやきます。

2泊3日の富山ツアー最終日、

井波から国道156号を南下し五箇山の

相倉(あいのくら)合掌造り集落を見学。

 

まずビューポイントの案内板に導かれ

高台に登り集落全体が見渡せる場所へ。

もともと初めて訪問するにあたり

雪で真っ白になった合掌の屋根を

イメージしてきましたが今年の暖冬、

対面する山に雪が少し残っているだけで

小春日和のような暖かい光に包まれる中で

世界遺産となっている日本の原風景を眺めました。

 

相倉は五箇山の中で最大の集落で

20軒の合掌造り家屋があり

1時間半ほどかけゆっくり散策、

見学後、最寄りの五箇山ICから

東海北陸道で帰途につきました。

 

 

高台から眺める相倉合掌集落

 

トイレも藁葺き屋根

 

 

集落内で最古の原始合掌造り

七尾から今宵の宿泊地、南砺市の井波地区へ。

この日、夕食は自炊するため行きしなに

高岡や砺波の道の駅の地場産品コーナーや

地元のスーパーで食材を購入してから

現地に向かい日没前に到着。

 

今日の宿泊はBed and  Craft という

古民家リノベーションの戸建の落ち着いた雰囲気の宿。

木彫りの街、井波の中心部は瑞泉寺の門前町。

瑞泉寺は綽如(しゃくにょ)上人が南北朝時代末期に

建立された浄土真宗の古刹。

その後、蓮如上人が度々訪れた越中における

真宗布教の拠点であり

反体制の一向一揆集の拠点にもなった寺院で

上杉謙信との抗争を経て

天正年間に一向宗と対立した信長によって

差し向けられ封ぜられた佐々成政に焼き討ちされ

一度は別地に退いたそうです。

秀吉の全国統一後にこの地に還住再建を果たし

その後江戸中期1763年に火災焼失した

本堂の再建を端緒に京都本願寺の

御用大工・彫刻師から地元の大工に

木彫技術が伝承され職人の街になったとのこと。

 

庭付きの落ち着いた古民家宿でした

 

黄昏時に少しだけお寺の参道の近くを散策すると、

店先でノミを持って作業する姿のクラフトマンが

ガラス戸越しに見学できる木彫工芸品店が並び、

壁にレリーフが架かっていたり猫の彫刻があったり

木彫の街らしい雰囲気で楽しい街歩きです。

参道入口の六角堂交差点に綽如上人をモチーフ

にした浮き彫り木彫が飾られていました。

 

綽如上人レリーフ1…乗馬の蹄あとから泉が湧き瑞泉寺建立を発願

 

綽如上人レリーフ2…大風に悩む里人の願いをいれ風神を穴深く封じ込め

 

翌朝、瑞泉寺に趣き立派な山門を見学。

門の下から見上げると随所にきめ細かい木彫装飾

が施されていました。

 

 

瑞泉寺山門

 

山門の梁の装飾

 

最後に道の駅・井波に寄りました。

パーキングの端に一木彫りと思しき

大きな七福神が立っています。

店内の木彫民芸品を見て回ったのですが、

最終的には彫刻材に使ったクスノキの

木クズの袋100円のみ購入。

 

この木クズは少々刺激ある良い香りがあり

部屋のアロマとして使うことに。

昭和の時代に虫除け用にタンスに入っていた

樟脳の匂いを思い出しますが

クスノキは漢字で「楠」とも「樟」とも書き

樟脳はこの字をつかうわけですね。

香りの素になる有機物の結晶は防虫防臭医療等

に使われ樟脳は英語ではカンファー。

この香りは頭スッキリ効果のユーカリに似ているな

と感じていましたがカンフル剤という意味で

集中力アップ、覚醒効果があるらしく

深夜の勉学時等にはいいかもしれません。

 

道の駅 いなみ 木彫りの里

 

楠の木片をアロマにする

 

さて、今日はツアー最終日。

最後の目的地五箇山の合掌集落に向います。

 

 

 

 

 

 

 

翌朝午前中に高岡市街を散策。

 

まずは曹洞宗のお寺、瑞龍寺を参拝。

高岡市を拓いた加賀藩2代目当主前田利長公の

菩提寺で江戸初期に3代目利常公が建立。

山門、仏殿、法堂が国宝指定だそうです。

 

参拝料500円を納め境内に向かうと総門の前で

伽藍配置図を発見。興味深いのは

禅宗七堂伽藍人体表相図の併記。

伽藍を構成する建物…

西浄、浴室、山門、僧堂、厨庫、仏殿、法堂、方丈

を身体主要各部に喩えて表現しています。

鎌倉時代に宋国から伝播した禅宗の

伽藍様式の1つのようで、

「氷見市大窪大工 山上善右衛門が

印可した秘伝書より」と書かれています。

山上善右衛門嘉広は加賀藩お抱えの宮大工集団

のリーダー的存在で藩内の多くの寺院建立に

携わった棟梁だったようです。

 

瑞龍寺伽藍配置図

 

法堂の奥の裏手には織田信長公、前田利家、利長公他

の分骨廟がありモノクロームな空気の中

紅葉の落葉が石畳の地面を鮮やかに隠していました。

冷気と木の香り漂う落ち着いた回廊と建屋、

伽藍全てを巡り国宝古刹の厳かな佇まいを

感じつつじっくりと見学・参拝しました。

 

総門と参道の先に山門

 

山門の金剛力士二像 

 

次に高岡古城公園へ。

北側の駐車場に車を停め二重堀の広大なエリア

全ては散策できませんでしたが

大手門まで半周を歩きました。

途中、小さな動物園がありゆっくり見学。

 

名称は高岡古城公園動物園

併設の自然資料館内には動物の剥製が展示され

鳥類のディテイルを興味深く見学できました。

 

フラミンゴ

 

カピバラ

 

自然資料館内の猛禽の剥製コーナー

 

高山右近像…もともとこの地は右近の縄張りだったそうです

 

高山右近像の立つ追手口からまた街中へ抜け

チェックアウトしたホテルを再度訪ねます。

といのも、長年使って馴染んでいる傘が無い事を

途中で思い出しホテルに忘れたのではないか

確認に行った次第です。

フロントに尋ねましたが該当なく一度諦めて

Uターンし古城公園へ。

 

追手門から再度入園する途中に

高岡大仏にも寄りました。

高岡大仏は日本三大佛のひとつで

奈良、鎌倉に並ぶ大きさで高さは約16m。

始まりは鎌倉時代の木造仏でしたが

焼失・劣化を重ねた後

現存の銅製の坐像は1933年完成。

高岡の鋳造スキルを集めて建立された

銅器職人の街高岡のシンボルなんですね。

 

高岡大仏…阿弥陀如来坐像

 

駐車場まで戻って傘の忘れ物

はたと思い出したのですが、

昨日立ち寄った七尾市の図書館の傘立てに

置き忘れたのではないか?…と確信。

すでに昼前でしたが、

本日の宿泊地、南砺市は比較的近隣なので

この際ドライブ兼ねて県境を超え

七尾まで行って確認することに。

七尾市街まで1時間かけ到着。

昨日と同じ駐車場に停め建屋内にある

図書館を足早に訪ねると入口外の傘立てに

忘れた傘が残っていましたヽ(・∀・)ノ

50km走った甲斐がる顛末に小さな充実感を

感じながら能越道で南砺市井波に向け南下します。

 

 

すでに二十四節気の大雪にはいり

冬至も近い師走の中旬、季節柄の積雪を予想して

東海北陸道を北上し富山県まで

スタッドレスタイヤを履いてアプローチ。

 

夜発して深夜の走行ゆえ眠気に襲われる都度

サービスエリアで仮眠をとりながらのドライブ。

小矢部砺波JCTを超え能越道の高岡ICも過ぎ

無料区間にある氷見南ICまで高速道走行、

途中の山岳エリアにも凍結・積雪が全くなく

ストレスなく運転し一般道を30分程走り

朝8時には第1の目的地に到着。

 

今回のツアー計画時に図書館で借りた旅行ガイド

るるぶに載っていた風景写真を見てから

富山に行くならまずここは外せないと思ったのが

ここ雨晴海岸。

 

案内標識に導かれJR氷見線の小さい踏切をわたり

キャンプ場のある松太枝浜海水浴場の駐車場へ。

外の冷気を吸ってぼ~とした頭をリフレッシュ。

目に入った風景に思わず感激!

けだし幸運だったのは立山連峰の手前に

寒い朝に見られる海上のけあらしを確認。

眠気を圧して朝のうちにここまで来てよかった(*^_^*)

 

けあらしの立つ富山湾の向こうに北アルプス(立山連峰・薬師岳も見える)

 

北アルプスのシルエットをより近くで見たくなり

波消しのテトラポットが外側に置かれた

長い桟橋の先端まで歩きました。

少しだけ雪化粧したギザギザの剱岳の

勇姿もはっきり見えます。

かなり昔、技術不足にもかかわらず

必至に登頂したチャレンジを思い出しました。

桟橋の内側には高岡市のマリーナがあり

多くのプレジャーボートが置いてありました。

 

マリーナの向こうに剱岳…八ツ峰のギザギザもはっきり見えます

 

かつて、万葉集を編纂した中心人物とされる

大友家持が天平年代に越中守として5年ほど赴任した際

この地で多くの秀歌を詠んだそうですが

とりわけ雨晴海岸から観る景色を

こよなく愛したとか…現地にて共感。

 

雨晴海岸で1時間程過ごしたあと次の目的地、

石川県七尾市の七尾城跡に向かいます。

七尾城は、室町幕府の三管四職の有力家柄の1つ

畠山氏が能登国の守護となった戦国時代に築城、

安土桃山時代天正年間に上杉謙信の攻撃で落城後

上杉氏、前田氏と城主が入れ替わり

安土桃山末期に現在の七尾市の中心街に近い

小丸山城に機能を移すまでこの地の中心で

七つの尾根を中心に多くの曲輪が築かれ

山麓は京風の文化の栄えた城下町だったようです。

能越道で北に走り七尾城山ICで降りてすぐ

頂上に向かう勾配の大きい取り付き道の坂を

山頂に向けアプローチ。

 

山城の本丸跡を目指しているつもりでしたが

坂道を登りきった駐車場に着いてから

本丸のあるピークではなく展望台のある別の

ピークに来てしまったことに気づきました。

さすが七つの尾根で構成される七尾城山の

城攻めは難しかった。

ところが、着いた途端に暗雲垂れ篭めて

強風が吹くいわゆるゲリラ豪雨に襲われ

少々見学を躊躇しましたが、

少し雨が小降りになったのを見計らい

5分ほど歩き展望塔へ。

冬色になった針葉樹林の頭越しに

七尾の街と七尾湾を望めました。

 

七尾城山展望台より街と湾を見下ろす

 

再び豪雨が来そうな予感がして足早に車に

戻ったところで案の定再び大粒の雨が降り出し、

歩いて小一時間かかる本丸跡までの散策路には

到底チャレンジする気力無く早々に山を下ることに。

城山の麓の七尾城史資料館に寄ってみましたが

残念ながら冬季休館でした(´;ω;`)

 

ということで、七尾の市街まで行き昼食。

JR七尾駅に近い昭和レトロ風の横丁にある

カウンターだけの寿司屋で大将お任せの

握りランチを食しお腹を満たしました。

日本海ネタのお寿司は旅行の食のテーマでもあります。

 

車を停めた駐車場が市の施設と商業施設併設の

ミナ・クルというビルでしたので

同じ建屋内にある市の図書館にも立ち寄り

七尾城の資料を閲覧させてもらいました。

 

七尾から海沿いの国道を南下しましたが

一般道だと時間がかかりそうだったので

再び七尾城山ICから能越高速に乗り

本日の宿泊地高岡市街に向います。

 

この日は高岡駅北口近くの宿にチェックイン後

風呂で汗を流しすっきりして雨上がりの夜の街へ。

跨線橋の構造になった高岡駅の北口から

コンコースを通って南口側へ渡ったのですが

JR氷見線、城端線、あいの風とやま鉄道

の3路線が乗り入れてるだけあって

かなり大きく立派な駅舎。

高岡駅のエントランスの正式名称は

北口は古城公園口、南口は瑞龍寺口です。

駅ビル北口には万葉線トラムの起点もあります。

路面電車のある街の風景は風情があって好きです。

 

夕食もまたまた回転寿司屋さんを探して歩き

すしくいねぇ!の高岡南店さんで氷見港で

揚がったネタを摘み少々のビールも。

やっぱりお寿司は何度食べようが

旨くて止まらない和食文化!

 

ほろ酔い気分のままカラオケまねきねこの

高岡駅南店さんに寄り道し休憩なしで1時間歌唱。

最近視た健康番組によると

カラオケは唾液分泌を促進し口腔内の環境維持、

また口の周りの筋肉の鍛錬や腹式呼吸で肺機能

アップ効果もあるらしく、もちろんカロリー消費も

ついてくる健康エクササイズでもあり

夜の街歩きとシンギングで適度に疲れて

1日目のお開きとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

久しく訪問の機会のなかった港街、清水へ。

30年ぶりで静岡市清水区になってから

もちろん初めてです。

津波発生時には浸水想定区域となる
湾岸エリアへの新庁舎移転問題が
県内ニュース関心事のひとつですが
その現場視察のため?

…というわけではなく目的は映画観賞。

県西部のTOHOシネマでは

今回観たい映画の上映がなく

松竹系シネコンのみ配給ということで、
最も近いエリアでも名古屋か清水に限られた為
交通費を節約すべく一般道を使って車で
清水までアプローチしました。


今回の映画館、MOVIX清水は
エスパルスドリームプラザ内にあり
昔仕事でお世話になりしばしばおじゃました
清水の老舗企業、鈴与さんの本社前にあることも
現地まで来て初めて知りました。

遠く清水まで来て観賞した作品は、
「i-新聞記者ドキュメント」。
というのも、昨年観た「新聞記者」が
とても面白い映画だったので

その流れで姉妹編ともいえる

「i-新聞記者ドキュメント」を
とっても観たくなった次第です。

昨年公開の「新聞記者」は

政府定例会見の質疑時に官房長官と対峙する

記者として一躍注目された東京新聞社会部の

望月衣塑子さんの著作「新聞記者」を原案として

ここのところしばしば紙面を賑わせる政権がらみの

疑惑を彷彿とさせるストーリー仕立てで

政府とマスコミの情報戦の緊張を描くフィクション。
日刊スポーツの映画大賞作品賞や
日本アカデミー賞の優秀作品賞も受賞した作品です。

このジャンル‥

政治的スキャンダルを暴こうとするマスメディアと

不都合な事実を隠したい権力側当局を

実話をモチーフにして描く社会派サスペンス

‥結構好きなんです。

「ペンタゴン・ペーパーズ」

「ニュースの真相(原題 TRUTH)

「記者たち(原題 SHOCK and AWE)」等など。

 

ところで、小生の個人的なイメージながら

望月さんと重なるキャラクターは

Doctor-X 外科医・大門未知子


お決まりの締めのナレーションを拝借すれば…
「たとえばこの女、
群れを嫌い、権威を嫌い、忖度(オリジナルは”束縛”)を嫌い、
真実を追う記者魂と叩き上げの現場主義スタンスだけが
(オリジナルは”専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが”)
彼女の武器だ!
新聞記者 望月衣塑子 またの名を
ジャーナリスト i !!」

そして、「i-新聞記者ドキュメント」は
望月衣塑子記者に張り付きその生身の
行動を映し出すドキュメンタリー。
エネルギッシュな取材をベースに
真実を報道しようとする強い意志と
ブレない姿勢に思わずエールを贈りたくなる。
収録シーンには
辺野古の埋め立て反対運動の地元住民や
前川喜平さん、伊藤詩織さん、籠池夫妻等の
官邸に対峙する方たちへのインタビューや
森達也監督自身が記者会見現場の撮影をトライし
官邸の護衛警官に排除される映像等
緊張感あるライブシーンが織り込まれ
この手のニュースに関心ある私としては
往復6時間ほどかけて観賞しにきた
甲斐のある作品でした。

タイトルの頭についたイニシャル「i」の意味は

定かではありませんが…私の中では
もちろんファーストネイムIsokoさんの頭文字の他
国民主権の基で知る権利のある市民への
情報提供(Inform)であり、
時に忖度なしで孤立(Isolation)しても真実を報道する
スタンスを崩さない自己の証(Identity)かなと拝察。

 

三権分立が担保されるべき憲政のもと
行政を監視する国会も司法もワンチームで結束、
群れを好み、権威を好み、忖度を好む
多数派の数の優位だけで多くの疑惑の真相や
不祥事の原因が解明されず透明性が担保されない
まま同じ過ちを繰り返す国の舵取りを憂いながら、
官邸のマスコミ介入圧力ニモマケズ

上層部の官邸への忖度ニモマケズ

国民の知る権利のため最前線にたつ望月記者を
改めて応援しようと思う映画でした。

 

 

さて、清水の街歩きの方ですが、

上映時間前少し時間が空いてしまい

1時間程ドリームプラザ近辺を散歩。

まるちゃんが度々お使いや友蔵におねだりする

シーンで登場する商店街まで

足を伸ばしたかったけど時間切れでUターン、

またの機会にと思いながら

ドリームプラザ内のちびまる子ちゃんランドに寄り

さくらももこ神社を詣でました。

 

さくらももこ神社

 

海側に面したデッキに出ると貿易港の街らしく

ヨットが並ぶハーバーの向こうに

コンテナ船が碇泊する埠頭が見えました。

 

ドリームプラザからハーバー越しに埠頭を見る

 

帰路は国道150号線でゆっくり海沿いを辿り
昔いちご狩りをした久能海岸や
ウインドサーフィンで訪れた相良海岸を訪れた
記憶が呼び覚まされ少しノスタルジックな気分で

日没に向かって帰り、この日は往復240kmの

ドライブとなりました。