蛇踏んで慄く | クローリングモンキーのたわごと

クローリングモンキーのたわごと

諸行無常なれど素敵なことが
溢れたるこの広い世界。
日々の由無しごとを
普遍的な好奇心をもって
徒然なるままにつぶやきます。

季節は二十四節気の立夏~小満。

二十四節気をさらに3侯づつ分けた七十二侯は

四季折々の気象や生き物の姿等の自然現象を

具体的に表した情緒豊かな日本らしい言葉。

 

今月は新元号出典が

漢籍か国書かなんて議論もありましたが、

七十二侯は前3世紀頃に中国で完備されたものを

日本の自然現象にあった表現にアレンジして

江戸時代に確立された日本独自の本朝七十二侯

(by ブリタニカ)とのことです。

 

七十二侯では、

立夏の初候は「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」

そして次侯が「蚯蚓出(みみずいずる」。

近所をジョギング中にまさに田圃で蛙の声が聞こえ、

アスファルトの上には干上がった蚯蚓をしばしば目撃。

 

そして、田植えの準備が進む圃場ではシマヘビを発見。

水生昆虫やミミズを捕食するカエル、カエルを捕食するヘビ、

百舌鳥が尾をくるくる回して餌を物色していたり

このバイオー厶では食物連鎖の頂点たる猛禽、

鳶が上空を旋回していたり、田圃が育む里山の

生態系も活き活き動き出す初夏の到来。

 

田圃のシマヘビ

 

そんな生き物達が活発になる季節を肌に感じ

気持ちいい高揚感とともに

いつものジョグコースを走っている時のこと。

足の踏みだしや腕の振りのリズムがフィットして

自分なりのアドレナリン・ゾーンに入っている刹那

アクシデント発生!

 

その一瞬、接地した靴底に柔らかい感触を覚え

『ふぎゃ~』と叫ぶほど慄いて血の気が引く感覚…※

ゾーンに入ってハイになった分足元の注意が疎かになり

松の茶色い枯葉の保護色も相まって

存在に気づかずヘビを思い切り踏んでしまったのです。

 

※ NHK「チコちゃんに叱られる」によると、

人間が恐怖を感じたとき顔が青ざめ

血の気が引く感覚になるのは、

先に危険に備え出血量を抑えるために

毛細血管を収縮させることによる

言わば命を守るための反応と解説。

恐怖映画鑑賞後は血液自体が凝固しやすくなる

という臨床実験レポもあるようです。

 

さて、その蛇、

体長1m、太さは2cm程、色はゴールドっぽい虎柄。

よ~く見るとビクリともせず口を開け頭をもたげたまま

即身仏のように既に息絶えた状態。…少し血の気が戻る(^_^;)

田圃にいたシマヘビとは表皮の色柄が異なり

見た目の特徴から種類が違うのは明らか。

帰宅後、ネット画像検索してみたのですが

なかなかその蛇種類は特定できないまま…

 

ヤマカガシ(山棟蛇)のようにも見えます。

もしそうだとすると、

攻撃性は低いもののその毒性は強く

咬傷時は血小板が減少し止血作用が低下、

出血が止まらない免疫障害をおこすそうです…怖い(゚o゚;

できれば出会いたくない危険な蛇。

ヤマカガシは色柄の特徴にかなり個体差があるようで

まだ確信に至らずですが…

 

実は、この現場周辺で2日ほど前、

マツクイムシの防除剤が散布されており、

その影響で屍になったのかもしれません。

毒をもつ可能性のある蛇とはいえ悲しい運命…

南無阿弥陀仏(合掌)

 

蛇踏んじゃった…種類は特定できず

 

この日以来、蛇を踏んだ感触の記憶が脳裏に刻まれ、

足元に気をつけて走りながらも

落ちている木枝やアスファルトの割れ目にまで

ビクッと過剰反応してしまう…心理学で言うパレイドリア?

 

山中の樹林帯歩行中に出会いたくないとビビる

恐怖感から切株がクマに見えてゾッとしたり、

オカルト映画を観たあと何気ない壁のシミが

人の顔に見えて寝られなくなる等経験あることですが、

踏んだ瞬間の恐怖のトラウマを引きづっているようです。

立夏の侯のこのシーズンを記憶に留め

オリジナル七十二侯、蛇踏慄(へびふんでおののく)

として自分の辞書に書き込むことにします。