クローリングモンキーのたわごと -62ページ目

クローリングモンキーのたわごと

諸行無常なれど素敵なことが
溢れたるこの広い世界。
日々の由無しごとを
普遍的な好奇心をもって
徒然なるままにつぶやきます。

まだ、日の出前の5時、
黎明の薄暗い中、ヘッドライトを点けて
頂に向けてTDK小屋を出発。

7合目の御浜小屋までは石畳の登山道で
霧の中でも迷う心配はありません。

尾根道に出ても期待した晴天に恵まれず、
靄がかった冷たい風のなか
足を止めたら寒いので
ひたすら歩き続けます。

ガスで遠望は効かないけど、
すでに所々黄葉・紅葉が始まり
白い背景に彩色が映えます。


尾根道沿いのナナカマドの実も秋色

外輪山に入り、文殊岳・伏拝岳、行者岳と
いくつかピークを超え、七高山(標高 2,229m)に到着。
ここでもすぐ近くにあるはずの新山の山頂も見えず
祠にさっとお参りしてから最終目的地へ向かいます。

両山の分岐点から一端、急坂を鞍部に降り、
雪渓を見ながら少し登り返すと
靄の向こうにやっと山小屋と神社の鳥居を発見。

とりあえずこの大物忌神社に参拝して小休止。
パンを囓ってエネルギー補給したあと、
神社の裏から大石がゴロゴロ重なる登りを
ペンキマークを頼りによじ登っていきます。


新山への急登…ガスの中、白いペンキマークが頼り

巨大な岩の間の切通しの隙間を下って…


大岩の隙間を降る

さらに三点支持で着実に岩場をもうひと登りすると…

やっと、鳥海山(新山)の山頂にたちました。
大きな石の上の2畳くらいの平らな処が頂でした。

5時間ちょっとかけて歩いてきたのに
ずっと視界も悪く周りの景色も見えないし、

連休の狭間次々登ってくる登山者も多いなか
あまりゆっくりする雰囲気でもなく、

石積みの祠にお賽銭を置き
安全を祈ってすぐに踵を返します。


鳥海山 新山の山頂(標高 2,236m)

帰りがけの外輪山を歩いていると、
ガスが強い風に流され視界が開けるタイミングが時々あり、
その刹那振り返るとやっとゴツゴツした黒い新山の姿が確認できました。


鳥海山(新山)と御室小屋

帰り道は靄もひきはじめ、天候が良くなりつつあるかなとも思いましたが
最後まで大絶景の遠望は得られずじまい。

登りでは整然として歩きやすく感じた石畳でしたが、
降りの後半に延々と単調に続く石の舗道の硬さは
けっこう膝に響きました。

そのうち雨も降りだし、雨合羽を着て滑る石畳を急ぎ、
鉾立の駐車場につく頃には大粒の雨。

今回も快適とは言えないコンデイションでしたが、
9時間半の日帰り山歩き無事コンプリートしました。



岩手山麓のキャンプ場に別れを告げ、
秋田県へ日本海沿いを国道で南下し
由利本荘市までドライブ。

今日はこの街で宿をとり、
ゆっくり筋肉をほぐすことにしました。

夕方、日本海を染めて沈みゆく夕陽が美しい…


由利本荘・子吉川河口 夕日を眺め黄昏る

次の登山ターゲットは鳥海山。
翌日、鳥海ブルーラインで5合目の鉾立まで車でアクセスします。

その前に麓、にかほ市象潟の九十九島を訪ねました。
九十九島は
サザエさんのオープニングの秋田県版にも登場するし
写真やTVでは見て興味深い風景だったので、

ぜひ、田園地帯に浮かぶ陸の小島と松林の
和の風景を直に観たかったのです。

元禄期に芭蕉がこの地を訪れたときは
小島の浮かぶ汽水湖(象潟湖)だったそうですが、
文化元年(1804年)の地震で湖底が隆起して
現在の景観になったそうです。

九十九島の遠景を俯瞰できる所を車で走り回って探しながら
まずは、にかほ高原の桂坂あたりから見おろしてみました。

そのあと、道の駅象潟 ねむの丘の
6Fの展望スペースで間近にそのレイアウトを確認しました。

こちらの道の駅 象潟 ねむの丘 には、
温泉施設 眺海の湯があり、
リーズナブルな料金で湯に浸かれます。

ガラス張りのお風呂からは日本海が、
休憩食事処からは九十九島が眺められます。


仁賀保高原から九十九島と風車を見下ろす


道の駅 象潟 ねむの丘 から九十九島と鳥海山を望む

風呂に入ってから、ブルーラインで鉾立(標高 1,160m)まで上がりました。
翌日の早朝からの山歩きに備え今日は登山口の山小屋に宿泊。
鉾立山荘は改修工事中だったので
TDK東雲荘さんにお世話になりました。


夕方6時、鉾立より鳥海山のシルエット…明日天気は期待できそう!


管理人さんと3人組のグループの人たちと
ひとしきり呑みながら山談義をし、8時には消灯。

寝る前に外に出て夜空を眺めたら、雲がなく満天の星空。
天の川もはっきり見え、
星が多すぎてポピュラーな星座さえ区別できないくらい
恒星が瞬いています。

こんなときは、I‐Phone のアプリ、
星座表でターゲットを絞って星の位置を確認、
たいへん重宝する無料アプリです。

夜空と遊んでいるうちに体が冷えてしまい、
すぐに冬眠するが如く睡眠導入しました。



秋分の候に東北へ、
岩手山を目指しました。

いつものように深夜割引を使って
東北自動車道で滝沢ICまで走り、

今日は岩手山の西側の麓にある、
休暇村岩手網張温泉のキャンプ場に泊まります。

このキャンプ場は山歩きスタート予定の馬返し登山口からは
少し離れていましたが、
ビジターセンターで山の情報も得られるし
風呂施設もあり快適に幕営できるサイトでした。

朝4時に起きたら冷たい雨。
おにぎりを口に放り込み、
テントはそのまま張りっぱなしにして
キャンプ場から岩手山の東側にある馬返しの登山口まで車で移動。

カーナビを信じて走っていたら
小岩井ファームの方に遠回りしてしまい、
貴重な朝の時間をロスしてしまいました。

それでも6時前には登山口につき
6時ジャスト山歩きを開始。

小雨の中のトレッキングとなりましたが、
順調に高度を上げていき
9時には8合目の避難小屋に到着。

ここまで上がると
雨は降っていませんでしたが、
冷たい霧に覆われ、小屋の外の温度計は5度Cをさしてます。



8合目 立派な避難小屋だけど今日は日帰りトレック


ハイマツの間の道を進み、
火山砂礫のつづら折れの登りが終わると
やっと火口の縁にでました。

ここから、最高点である薬師岳に向かって左に折れ
火口に沿ってアプローチします。

霧で視界が悪い上、秒速10数mの風で体も揺さぶられ
気持ちいい山歩きとは言い難い状況。

視界の悪い中、山道の脇の小さな道祖神の連なりが
頂上までのルートをガイドしてくれて、
10時に薬師岳に到着。


岩手山 薬師岳 頂上(標高 2,038m)ガスで何も見えず

この天気では山頂を満喫する気持ちの余裕はなく、
さてここからお鉢を一周するか
引き戻して下山するか躊躇しましたが、

時間の余裕はあるので、少々リスクも感じつつ
そのまま火口を右回りで一周することにします。

視界が悪い中、
頂上の向こう側には道祖神がなく不安になりましたが、
砂礫の火口の幅広の道を降りていくと、
また小さい石に刻まれた道祖神に会えてホッとします。

踏み跡を追いながら歩き続けていくうち、
岩手山神社の奥宮になかなか出ないなあ…(-。-;

そういえば、
いつの間にか脇の道祖神さまが居なくなっていることに
気づきました。

この時、ガスが一時的に退いて視界が開け
奥宮の方向がわかり、
やはり迷いかけていたことに気づきました。


ガスの中迷って1つ外側の外輪山の方に進んでしまったようです。
来たルートを引き返し、また道祖神のある所までUターン。


霧の中、連なった道祖神が帰り道に導いてくれました

一瞬霧が晴れ垣間見えた山頂を撮影しようとしたら、
ポケットに入れたはずのコンパクトカメラがない!

一難去ってまた一難。
また歩いてきたルートを引き返し落としたカメラを探すハメに。
折から霧が晴れてきたのが幸いし、
20分くらい探し歩いた末、発見しました。

お鉢周りは地図によると標準タイム1時間なのですが、
結局2時間くらいウロウロする結果となり
大変インプレッシブな山歩きとなりました。

8合目まで戻って、
小屋の前の御成清水でオニギリを流し込んでエネルギー補給し
あとはひたすら下ります。

頂上付近は視界は効きませんでしたが、
高度を下げるとガスが晴れて
山麓に広がる自衛隊演習場や牧場を眺めることができました。

14時半には登山口まで戻り、
下界からは晴天に映える岩手山を
見上げることができました。


登山口に戻って見上げる岩手山


綱張温泉に戻り、お風呂にはいってから
ゆっくりキャンプ場のテントで休みました。
9月の初め、五竜岳を訪ねました。

前泊は五龍館というホテルにお世話になりました。

てっきり五竜遠見スキー場の麓にある宿と
思い込んで予約したところ
行ってみたら八方尾根スキー場の
名木山ゲレンデの近くの宿でした。

こちらの宿、ずっと昔に宿泊したことがあるのを
着いてから思い出しましたが、
施設も部屋も大浴場も綺麗で(リニューアルしてるかな…)、
接客もGOOD、
SNOWシーズンにも使ってみたい宿です。

翌朝7時からの朝食バイキングで
エネルギーを溜め込みチェックアウト。

8時15分の五竜テレキャビン営業開始時間に合わせて
エスカルプラザのとおみ駅でゴンドラに乗り、
標高 1,500mの植物園のあるアルプス平まで運んでもらいます。

リフトを降りてさあトレッキングスタート。
ケルンの在る地蔵の頭は春にも訪れたので今回はパス、
トラバース路を進み、
登山口にあるクマ避け用 OR 迷い避け用の
銅鑼を1っ発打って入山しました。

小遠見、中遠見、大遠見といくつかピークを超えて行きます。
木道や階段が設置され整備された歩きやすい道で
途中まではハイキングの趣。


鹿島槍ヶ岳が正面に見える中遠見ピーク

西遠見山を超えると
白岳まではガレや岩場になり鎖場もいくつか現れ
アルパイン歩きらしく
厳しい道になりますが、

何より五竜岳とその肩にある山荘が見えるので
目標がはっきりわかると登りも苦になりません。
歩き始めて3時間半程で山荘に到着。
しかし、オブジェクトが見えてからが結構長かった…

山荘の前でおにぎりして暫く休みましたが、
山頂にかかるガスはそのまま動きません。

まだ時間も早いし、
大展望は望めないであろうことは覚悟し
非常食と雨具と水だけ背負い
五竜岳ピークに向かいました。

最初は砂礫のトラバース道で徐々に高度をあげ
途中からは鎖もある岩稜帯を全身運動でよじ登って
いきます。


山頂まで岩稜帯をアプローチ


なかなかの緊張感で楽しいアプローチですが、
ガスはかかったまま、
山頂からもやはり展望は効かず早々に下山します。
しかし、頂上付近で雷鳥に行会えました。


山頂 2,814m、周りは何も見えず


ガスると結構雷鳥に会えます…これはメスかオスの幼鳥でしょうか


五竜岳を下山しながら山荘を見下ろす…傾斜のあるテント場にカラフルな幕営

今回は久しぶりに山小屋泊、
五竜山荘に一泊お世話になりました。


武田菱家紋の玄関横シャッター

今日予定の山歩きを終え、さあビールの時間。
山小屋で販売していたのはアサヒスーパドライとキリンの一番搾り。

600円の350cc缶か800円の500cc缶か迷いましたが、
夕食時にも飲みたいので、350cc×2本の一番搾りを購入
おやつと夕食時に適度なほろ酔いで
今日一日の無事を祝いました。

五竜山荘は、300人収容の山小屋で、
WEEKDAYながら登山客で結構な賑わいです。
6畳くらいの畳スペースに今宵は5人でしたが、

お客さんが多い時には、
混雑時の寝方レイアウト説明によると、
布団も共用してMAX 16人まで収容可能なんですね。


お客さんが多い時の分かり易いレイアウト説明書き

翌朝は5:40に長野側の雲海の向こうの日の出を拝み、
朝食後6:30に山小屋を出ます。
北西方向を眺めると富山らしき街と
能登半島の海岸線がかすかに確認できました。


雲海の日の出 5:40

昨日よりは遠くを見渡せそうな雲行きでしたが、
山頂を見上げるとやっぱり雲の中だったので
ゆっくりと下山することにします。

帰りもテレキャビンを使い、
昼前にエスカルプラザまで降り、
五竜の飯森民宿街にある十郎の湯
ゆっくりと汗を流してから帰途につきました。

今回は、アルプスの山々の展望はNGながら、
雨風に虐められず穏やかな山歩きでした。







お盆休み真っ只中
行き当たりばったりの東北じゃらん2で

その日の宿泊施設がなかなか見つからない中、
たまたま部屋が空いていてお世話になった宿でしたが、
JR五能線十二湖駅の程近く

深浦町の民宿 汐ヶ島(しおがしま)さん は、
星☆☆☆☆☆のハート・ウォーミングな宿でした。

お風呂に浸かっって一休みしたあと
期待の夕飯を目の前に、
さあこれから食べるぞというタイミングでしたが、
サービスマインドいっぱいの宿の大将が、

夕景が美しい地元のとっておきスポットを
車で案内してくれるとのこと。
ビールをひと飲みしてから
その日宿泊のお客さん達と満員のワゴンに乗ってGO。

まずは、五能線の線路を跨ぐような場所で
宿の屋号になっている汐ヶ島を紹介してもらいました。

日本海に沈む夕陽を浴びて逆光に映える
オブジェが旅情を盛り上げてくれます。


民宿の屋号となっている汐ヶ島の日没


海岸沿いのJR五能線のレールも赤く

日本海の波の造形美だけでなく、
浜辺の夕景にそぐわない人工物の残骸が
ある場所も案内してくれました。
そこには2つに折れた貨物船の舳艫が放置されていました。


座礁した難破船の一部、向こうは鰺ヶ沢方面


難破船の折れた船体

この難破船、
昨年の春、荒天時に座礁したカンボジア船籍の貨物船で
重油も流出した大事故だったらしいです。

地元の消防や警察の方々が中国とベトナム人の
乗組員を救出・ケアしたにもかかわらず、
未だ船主が撤去要望に応じないままだそうで、

漁業などに二次被害がでぬよう
油の除去や船体の固定を公費で負担している状況のようです。

最後には旧岩崎村の役場にも寄って、
難破船撤去の対策本部の看板があるのも説明してくれました。
地密着型の興味深いミニツアーでした。

地元の海の幸グルメの夕食は
お腹が苦しくなるほどのボリュームで
ビールも進みました。

翌朝チェックアウトの際も、
山歩き用にとおにぎりを持たせてくれたうえ、
畑で採れた農産物のお土産まで持たせてもらいました。

白神山地再来の折には、
必ずもう1度泊まりたい宿です。