クローリングモンキーのたわごと -27ページ目

クローリングモンキーのたわごと

諸行無常なれど素敵なことが
溢れたるこの広い世界。
日々の由無しごとを
普遍的な好奇心をもって
徒然なるままにつぶやきます。

暴行事件発覚から既に1ヶ月半、

なかなか結末の見えない角界のトラブル。

行方不明の貴ノ岩関の心身の状況を案ずる相撲協会の

聴取にも頑として応じず黙して語らぬ師匠が

一連の報道の主役に躍り出ている感じがするこの頃。

 

群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌う…ドクターXを

彷彿させる孤高のオーラを感じます。

そして、

それに相対するのが日本医師倶楽部のドン内神田会長ならぬ、

記録では断トツ孤高の存在となっている大横綱白鵬関。

そんな確執構図を浮き彫りにした報道で

相撲ファン以外の注目も集めています。

 

(ドクターX風のナレーション…)

これは、一匹狼の親方の話だ!例えばこの男…

協会を嫌い、呑み会を嫌い、かち上げ・張り差し・猫だましを嫌い、

真っ向勝負で成し遂げた22回の幕内優勝の誇りと

唯一存命の一代限り年寄として角道を不惜身命精神で

追求する孤高の姿勢だけが彼の武器だ!

 

そんな第65代横綱貴乃花親方の妥協を許さぬ行動の

根っこにある思想に触れられるかなと思い、

ちょうど5年前、40歳の時に半生を振り返って著された

自叙伝「生きざま」を図書館で借りて捲ってみました。


 

本の中の「相撲道」のセクションで

親方として弟子の教育に対する強い思いを語っておられます。

・相撲が強くなるだけでなく、人生が豊かになるような教育が大事。

・教育の軸となるのは礼儀。相撲道は礼に始まり礼に終わるもの。

・相撲を通して日本文化を学び母国に対する誇りを育てる。

・武器も持たず、防具もつけず、一体一、生身でぶつかり合う相撲は、

 相手に対するフェアな価値観をそれぞれに与える。

等など…その相撲哲学に共感を覚えます。

 

最終章では、

「私はいつも『真っ直ぐ』を選択する。

堂々と胸を張って己が信じた道をこれからも進んでいこうと思う」

そして、「裸足で鍛える文化」(注*)が

過去においてもこれからの日本の教育においても不可欠で、

その真意を理解している日本人の横綱を育てることは極めて大事で

それこそが日本の伝統文化の継承につながる。」

「国境を超えて相撲界に入ってきた仲間たちも一緒に、

国技館という神聖な場所で切磋琢磨しながら、

この素晴らしい伝統文化が継承され続けることを切に願う。」

と結ばれています。

 

*著作の中にその意味するところの説明はないのですが、

「裸足で鍛える文化」とは、

相撲道を通して日本人が元来から持っている健全な生き方、

美しい暮らし方を取り戻すため親方が提唱されている

『核(コア)』を持ち軸がぶれない心身を作るための哲学

「シコア(SHICORE)」=四股+コアと

同意で使われているのではないかと思われます。

 

理事として巡業部長として協会の調査に協力しない

貴乃花親方への厳しい意見もありますが、

この本を読んで、今回のトラブルへの対応も

まずは愛弟子を守ることが第一

そして最後まで自分の考える真っ直ぐのやり方を

貫徹されるであろう事を確信しました。

 

貴乃花部屋HPの親方ダイアリーの中に横綱の品格について

記述がありました。

 

横綱になる品格とは、

品質ではなく、人間がもつ本来の姿と形
2つを踏まえて生きる型となる
 
品格は品性のこと
力量は情動のこと
抜群は生き方のこと
 これらを踏まえて横綱である。

(貴乃花部屋ホームページより)
 

最近では記録の積み上げが目標となり、

土俵での品性より勝つことが横綱の品格と考える白鵬関と

生き方そのものが横綱の品格と考える貴乃花親方。

相撲道の哲学の違いですから対立の溝は深いですね。

貴乃花親方は、国籍など出自に関係なく、

相撲道の頂点としての地位にそぐわない立ち振る舞いは

ご自分の相撲哲学の中では許容できないのだろうし、

角界の大看板ゆえ、それを許容している協会幹部にも

不信感があるのでしょう。

 

そんな白鵬関を反面教師としてだったのか

ここのところ日馬富士関が軽量ながら引き技やいなし

も使わない真っ向勝負に拘って土俵を勤めていた姿をみて

私としては、

横綱5年目にしての本物の品格が備わったなと感じていましたので

自らの過ちとは言え今更未練がましくも現役引退が残念でなりません。

 

さて、明日の危機管理委員会の報告及び臨時の横審と理事会で

一連の騒動の関係者にどんな処分が下されるのでしょう。

貴ノ岩関の現状、貴乃花親方の意図、

今後のビジョンは明らかになるのでしょうか。

そしてもうすぐ番付発表予定の新年初場所の体制は?

来年の大相撲はどこへ向かうのだろうか。

久しぶりにBeatlesナンバーを生演奏で堪能しました。

お店は LIVE   IN   APPLE

この日はアップル オールスターズの皆さんの演奏。

 

当日は Mr. John Lennon の命日でしたので

ジョンの初期のロックロールナンバー特集もありました。

 

Oh! Daling、Blackbird、All my loving

While my quitar gently weeps、

Imagine、I saw her standing there…等など

リクエストにも殆ど答えてくれて

ノリノリで楽しみあっと言う間の3時間でした。

 

Apple  All  Stars
 

 

一年納めの九州場所、白鵬関のV40で終了し1週間。

 

九州・沖縄行脚の巡業初日を迎えても、

横綱の暴行事件に端を発した角界の騒動は

未だ原因深層への憶測・疑念が収まらず、

 

相撲ファンのみならず国民の関心が高く

国会のモリカケ質疑や北朝鮮関係報道も抑え

毎日のトップニュースになっている観があります。

 

そんな折、

毎年購入している大相撲カレンダーが届きました。

番付編成会議の直前に引退届を出した日馬富士は、

来年初場所の番付表に名は記されないわけですが、

さすがにこのタイミングですとカレンダーからは外されていません。

2018年の2ヶ月毎6枚綴りのこのカレンダーには

土俵入りと4横綱の1人として写る姿の2枚が含まれていました。

 

来年、カレンダーをめくった時、

日馬関の活躍をモチベーションの1つとして応援も兼ねて

ジョッギングしていた2017年の自分を思い出すことでしょう。

 

カレンダー表紙と不知火型土俵入り姿(大相撲カレンダー3頁目)

 

幻の4横綱時代(大相撲カレンダー1頁目)

 

今年の春場所から始まった4横綱時代、

横綱どうしの総あたり勝負に大きな期待を寄せましたが、

対戦が実現せぬまま幻で終わってしまいました。(;ω;)


さて、初場所は

鶴竜関も稀勢の里関も成績次第で進退が危ぶまれる状況だし、

白鵬関の立ち振る舞いもますます嵐を呼びそうな予感もあるし、

まさか…そして横綱は誰もいなくなった…

みたいなミステリーの可能性はあるでしょうか。

応援する日馬富士は土俵を去ったけれど

いろんな意味で大相撲から目が離せません。

 

 

事件報道から2週間経った11月29日、

横綱日馬富士関引退会見がありました。

想定内の事態ではあったものの、

ファンの一人としてやはり心沈みました。

 

16歳で入門した痩せっぽちで小柄な安馬を

17年間指導してきた伊勢ケ濱親方と

猛稽古を重ねて横綱の地位を掴んだ日馬富士関の

師弟愛が伝わって来る会見でしたが、

どんな経緯があろうと許されない暴力を行使してしまった後悔が大きく

親方・愛弟子共に自らの決断を消化しきれていない印象でした。


一部報道では、日馬関と貴ノ岩関は

もともと早くに親を無くした同様の境遇ゆえ、

部屋は違えど兄弟弟子のように仲の良い関係で

事件後一度は和解してお互い握手していたらしいが…

 

未だ蟄居沈黙を続ける被害者の貴ノ岩関…

心身創痍状況なのかもしれないが、

警察の事情聴取でも記者会見の機会があるとしても

師匠にも先輩にも忖度のない正直な思いを

自分の言葉で語ってほしいと思いますが…難しいのかな。

そして何より強い精神力で心身の傷と騒動の記憶を乗り越え

孤軍奮闘の親方のためにも

自らけじめをつけて身を引いた日馬富士のためにも

雄々しく土俵に復帰していただきい。

 

一方、県警は近いうち、

傷害容疑で日馬関を書類送検するようですが、

もちろん検察のお裁きを真摯に受け止め

誠実に償いをされることと思います。

そして、このお裁きの内容が元横綱の第2の人生の方向性を

大きく左右することになるのでしょう。

 

事件が未終結の段階で不謹慎&気の早い話かもしれないが、

日馬富士ファン寄りのバイアスで今後の道を占うと…

 

比較的軽めのお咎めで済んで

何とか日本国籍取得が可能になればですが、

 

願わくは、

ご自身の今回の過ちを永久に記憶に留め

礼儀・礼節を重んじる一流の心技体を備えた力士を

懐深い体罰無縁の指導(かわいがり)で育てあげる

ことをモットーとする親方として復活、

 

「師匠のもとで精進したい」と入門を希望する新弟子が

絶えないような相撲部屋運営で後進育成し、

かつ色々な学業で得た広い見識で、

伝統を守りつつも力士多国籍化や事業多角化など

時代にあった大相撲の運営を引っ張って

(オプションとして貴乃花親方の目指す改革を一部取り入れ協力しながら)

角界に恩返しする…

というようなハッピーなエピローグなら大吉ですが。

 

日馬富士のオリジナルクリアファイルも貴重品になるかも

 

日馬富士関も重んじた礼儀・礼節の指導において

私の持論としては、剣道や柔道と同様

礼に始まり礼に終わる…が基本であり、

本場所中で言うと土俵で対戦する前のお辞儀と

取り組みが済んだ後のお辞儀は相撲道の原点だと思います。

 

どんなに厳しい内容の取り組み後だったとしても

ラグビーのノーサイド的精神でお互いの健闘に敬意を表し

土俵と対戦相手を尊重してきっちりお辞儀をする力士は

番付にかかわらず高い精神性と人格が垣間見えますから…

 

きっちり深々とお辞儀するイメージの力士は少数派ですが

例を挙げてみるなら、

怪我で引退した錣山部屋の立田川親方(元豊真将関)、

現役の関取だと友綱部屋の魁聖関、八角部屋の北勝富士関

といったところでしょうか。

礼儀正しい力士は自然と応援したくなりますね。

 

九州場所は大横綱が40回目の幕の内最高優勝。

9月場所全休後でも磐石な相撲で年間最多勝利までゲット。

他の3横綱不在とはいえ、やはり強かった白鵬関。

 

13日目の宝富士戦はかなり危なかったですけど

ピンチを凌ぐ相撲勘もやはり超一流です。

八角部屋の兄弟弟子が

まだ優勝争いに踏み止まっていた14日目の遠藤戦も

閃光の如き張り差しかち上げから

ふらつく相手を一気に押し出し一瞬のうちの完勝で

早くも千秋楽を待たず優勝を決めてしまった。

 

しかしながら、今場所の白鵬関の行動は

大横綱がそんな事やっちゃうんだ…という印象が拭えませんでした。

 

対嘉風戦での待った物言いで1分間土俵に上がらず

礼もしない不服申し立てのデモンストレーション。

(9月場所3日目対琴奨菊戦、同じパターンで日馬富士関も待ったをアピールしたけど、

 受け入れられず痛い黒星。審判長も同じ親方でしたから覆したら大変な事態でしたね)

優勝インタビュー時の万歳三唱!要求。

(まあ、私も現場で観戦していたら間違いなく違和感を感じる暇もなく万歳してますね)

優勝パレードの旗手に一門も部屋も違う蒼国来関(九州で十両優勝)を抜擢。

(蒼国来関は八百長問題での解雇に異議を唱え訴訟に勝利して

土俵に復帰した根性の中国内モンゴル自治区の力士)

 

なんかいずれの行動もまだまだ言いたいことがあって

腹に一物もってそうに感じてしまいました。

 

ところで、嬉しかったのは…

事件を起こしてしまった日馬富士関の

伊勢ケ濱部屋の兄弟子である西十三枚目安美錦関の活躍。

アキレス腱断裂から復活し幕内最高齢39歳での返り入幕を果たし、

千秋楽には勝ち越しを決め幕内残留と敢闘賞を獲得。

審判部もたまには粋な計いをするもんだ。

 

取り組み後の勝ち越しと三賞受賞インタビューでは、

いつも自嘲気味に飄々と喋る安美関が感極まって

涙で答えるシーンには思わずもらい泣きしましたよ。

現役関取では決まり手数はトップという安美関、

今後も燻し銀の技を武器に、できれば上位を引っ掻き回す

返り三役復帰に期待します。

 

                              (from NHK-G)

安美錦関!来年も頑張ってください。