事件報道から2週間経った11月29日、
横綱日馬富士関引退会見がありました。
想定内の事態ではあったものの、
ファンの一人としてやはり心沈みました。
16歳で入門した痩せっぽちで小柄な安馬を
17年間指導してきた伊勢ケ濱親方と
猛稽古を重ねて横綱の地位を掴んだ日馬富士関の
師弟愛が伝わって来る会見でしたが、
どんな経緯があろうと許されない暴力を行使してしまった後悔が大きく
親方・愛弟子共に自らの決断を消化しきれていない印象でした。
一部報道では、日馬関と貴ノ岩関は
もともと早くに親を無くした同様の境遇ゆえ、
部屋は違えど兄弟弟子のように仲の良い関係で
事件後一度は和解してお互い握手していたらしいが…
未だ蟄居沈黙を続ける被害者の貴ノ岩関…
心身創痍状況なのかもしれないが、
警察の事情聴取でも記者会見の機会があるとしても
師匠にも先輩にも忖度のない正直な思いを
自分の言葉で語ってほしいと思いますが…難しいのかな。
そして何より強い精神力で心身の傷と騒動の記憶を乗り越え
孤軍奮闘の親方のためにも
自らけじめをつけて身を引いた日馬富士のためにも
雄々しく土俵に復帰していただきい。
一方、県警は近いうち、
傷害容疑で日馬関を書類送検するようですが、
もちろん検察のお裁きを真摯に受け止め
誠実に償いをされることと思います。
そして、このお裁きの内容が元横綱の第2の人生の方向性を
大きく左右することになるのでしょう。
事件が未終結の段階で不謹慎&気の早い話かもしれないが、
日馬富士ファン寄りのバイアスで今後の道を占うと…
比較的軽めのお咎めで済んで
何とか日本国籍取得が可能になればですが、
願わくは、
ご自身の今回の過ちを永久に記憶に留め
礼儀・礼節を重んじる一流の心技体を備えた力士を
懐深い体罰無縁の指導(かわいがり)で育てあげる
ことをモットーとする親方として復活、
「師匠のもとで精進したい」と入門を希望する新弟子が
絶えないような相撲部屋運営で後進育成し、
かつ色々な学業で得た広い見識で、
伝統を守りつつも力士多国籍化や事業多角化など
時代にあった大相撲の運営を引っ張って
(オプションとして貴乃花親方の目指す改革を一部取り入れ協力しながら)
角界に恩返しする…
というようなハッピーなエピローグなら大吉ですが。
日馬富士のオリジナルクリアファイルも貴重品になるかも
日馬富士関も重んじた礼儀・礼節の指導において
私の持論としては、剣道や柔道と同様
礼に始まり礼に終わる…が基本であり、
本場所中で言うと土俵で対戦する前のお辞儀と
取り組みが済んだ後のお辞儀は相撲道の原点だと思います。
どんなに厳しい内容の取り組み後だったとしても
ラグビーのノーサイド的精神でお互いの健闘に敬意を表し
土俵と対戦相手を尊重してきっちりお辞儀をする力士は
番付にかかわらず高い精神性と人格が垣間見えますから…
きっちり深々とお辞儀するイメージの力士は少数派ですが
例を挙げてみるなら、
怪我で引退した錣山部屋の立田川親方(元豊真将関)、
現役の関取だと友綱部屋の魁聖関、八角部屋の北勝富士関
といったところでしょうか。
礼儀正しい力士は自然と応援したくなりますね。
