出張からだケア「楽体屋(らくだや)」 -2ページ目

出張からだケア「楽体屋(らくだや)」

楽体屋(らくだや)は、【楽な体】 をつくるプロです。
あなたの 「楽に生きるための」 体づくり全般をサポートいたします。神奈川県平塚市。

感染症対策・10 の続きです。

感染症対策・1 から読む。)

 

外での加湿(粘膜の保湿)について、補足します。

 

■ ドライマウスやドライアイはしっかり治療

 

口の中が渇くドライマウスや目が渇くドライアイなどは、

放置していると感染症のリスクが高まります。

しっかり治療して粘膜の潤いを保つよう心がけましょう。

 

ドライマウスの原因はいろいろありますが、

口呼吸をしている場合には、

意識して鼻呼吸に変えるだけでも改善が期待できます。

また、唾液腺を刺激するマッサージをしたり、

梅干しの酸っぱさをイメージするだけでも唾液の分泌量は増やせます。

 

長時間のコンタクトの装用は目から潤いを奪います。

たとえドライアイでなかったとしても、

目のことを考えればメガネにするのが一番ですが、

それでもコンタクトにこだわるのなら、

家にいる時間だけでもメガネに切り換えるといいかもしれません。

 

スマホやパソコンのブルーライトもドライアイを加速させます。

長時間の使用を避ける、

ブルーライトのカットされたものを使うなど、対策をとりましょう。

 

唾液も涙も、人体の機能にはなにひとつ無駄なものはありません。

病気にならないコツは、 こうしたちょっとの異常を放っておかないこと、 

体の機能が正常に働くための環境を整えることです。

 

■ 「外での加湿」 お助けグッズ

 

マスクの他に、

最近では、首にかけたり持ち歩いたりできるタイプの

パーソナル加湿器も市販されているので、

このようなお助けグッズを活用するのもアリかと思います。

 

 

(次は感染症対策まとめです。)

 

感染症対策 について書いている途中ですが、、

 

そして、前にも少し書きましたが、私は触覚過敏です。

20:知覚過敏(知覚異常)について

 

他に、嗅覚や聴覚、視覚(光度)の過敏も少しあり、

また、極めて軽度ですが化学物質過敏症でもあります。

 

そういう感覚過敏の人のことを

HSP(Highly sensitive person:ハイリーセンシティブパーソン)

というのだと最近知ったのですが、

それまでは、自分は ADHD?ADD? なのではないかと思ってました。

 

HSP診断テストの結果は 「中程度」 。。

 

 

※ HSP は病気ではありません。個人の 「特性」 という感じ。

 ですが、恐怖症 は、医学的な観点では 「不安障害」 に分類されるようです。

 

感覚過敏は、

本人は日常生活でも支障をきたすことがあるのに、

周囲からはなかなか理解されにくいです。

 

同じ触覚の過敏でもいろいろなタイプがあるようですが、

私の場合、単純な過敏だけでなく、

接触に対する恐怖症(※)もあるためどんな感じかというと、、

 

自分からひとに触れるのはほとんど大丈夫。

(でも 「手」 だけはダメですね、、汗

それ以外は身体的な接触に恐怖を感じるだけでなく、

そばにひとが寄ってくるだけで怖いです。

(「触れるのではないか」 という恐怖)

 

男女や年齢、自分との関係性も関係ないです。

好き嫌いや信頼の度合いではないということですね。

 

パーソナルスペースが広いため、

だれかと一緒にエレベーターに乗れません。

 

満員電車も乗れません。

どうしても乗らないといけないときは、

車両の連結部分に乗って、ドアがある場合はドアを閉め、

自分のスペースを確保します。

 

他にも、「こちらへどうぞ」 のようにされると、

その手が怖くて、手を引っ込めてくれるまで行かれない。

 

 

 

 

だから歩いてても工事してるとことか、

警備員さんが歩行者を誘導するのにこれしてるから、

「怖っ!」 と思って大回りしたりしますね。

傍から見てると 「なにしてんのあの人はてなマーク」 って感じ。

 

お店に入るときも、

店員さんがドア開けてくれたりすると入れないで後ずさりしてしまうし、

レジでは、

お釣りの硬貨を手渡しで受け取れない(手が触れそうで怖い)から、

必ず 「置いてください」 とお願いしています。

 

けっこうやな顔とか不思議そうな顔をされるけど、

でもいちいち説明もできない。

 

あと最近は(調子悪いときは特に)、

列に並べなくなりました。

 

もともと行列に並ぶような趣味はないですが、

バス停でバスを待つ列とか

会計待ちのレジにも並べないときがあります。

 

こんな感じで、

挙げたらキリがないくらいに不便なことが盛りだくさんです。

 

また、

不意に触れられるとびっくりするのと気持ち悪いのとで、
触れられた箇所をパッパッパッと何度も手で払ってしまうため、
相手を不快にさせることもしばしばです。
 
だから仕事場とか、一定期間だれかと関わることのある場所では、
ひとに触れられるのが苦手だということを、あらかじめ話すようにしています。
ただ、これは簡単に言うと 「私に触るな、近寄るな」 という話なので、
伝え方も難しいです。
 
でも私は既に社会人だし、
会社に入って組織で仕事をするのは向かない と初めから思っていたので、
自分で仕事をして、お客様には前もって説明したりして なんとでも対応できますが、
この感覚過敏は(過敏とは逆の感覚鈍麻も)発達障害のこどもにも多く、
彼らは、学校生活・友達関係でとても辛い思いをしています。
 
そんな中、感覚過敏に悩む中学生が感覚過敏に対する理解を広めようと
立ち上がった クラウドファンディングプロジェクトがあります。
 
 
 
 
彼が目指しているのは 「感覚過敏がある人が暮らしやすい社会」 。
そのためには、感覚過敏に対する皆さんの理解が必須です。
興味のある方もない方も、ちょっと覗いてみていただければ幸いです。
 
最後に。
 
ひとの身体に触れる仕事をしてるくせに触覚過敏なんて、
それも、触れられたら気持ち悪いなんて、それで仕事が務まるのか?
施術を受ける側の感覚がわかるのか?等の疑問があるかと思います。
 
大丈夫です!プロなのでウインク
 
この業界では、感覚が過敏であるということはむしろ有利です。
相手の感覚も敏感に感じとれますので。
 
それでも心配な方は、どうぞ個別にご質問ください。
なんでもお答えできると思います。
 
 
 
※接触恐怖症・・・触れられることへの異常な恐怖
(haphephobia, aphenphosmphobia, aphephobia, thixophobia)

感染症対策・9 の続きです。

感染症対策・1 から読む。)

 

感染症対策、ここまでは屋内のお話でした。

 

さて、屋外ではなにができるのでしょう?

外なので、換気はそもそも必要ありません。

では加湿はどうでしょうか?

 

外で加湿なんてできないだろって思いますか?

 

実はそんなことないんですよ。

 

というのは、、

 

■ 「加湿加湿」 って、いったいどこを加湿すればいいの?

 

先に答えを言ってしまいますが、

それは、人体で常に潤いを保っていなければならない

鼻腔や口腔、瞼の裏などの粘膜と、皮膚です。

 

お部屋を加湿するのは、

空気が乾燥していると、飛沫中の水分が蒸発して比重が軽くなり、

ウイルスが浮遊しやすくなったり、遠くまで飛びやすくなったりするから

という理由もありますが、人体を加湿(というか保湿)するためでもあります。

 

つまり極端な話、

部屋の中がどんなに乾燥していたとしても、

粘膜と皮膚さえ潤っていれば OK ということです。

 

■ 人体のバリアって、常在菌と もうひとつは 「潤いバリア」 のこと

 

感染症対策・2 で、皮膚常在菌のバリア機能について触れましたが、

人体を守るバリア機能は、皮膚だけでなく粘膜にも存在します。

 

下のイラストを見るとよくわかりますが、

これは、鼻腔や口腔、咽頭・喉頭(のど)、気道や消化管、尿道などが、

体の中にあるように見えて、実は体の最外側にあるからです。

 

「(最)外側」 という言い方が正しくないとしても、

皮膚と同じように外界と接する部分であることは間違いありません。

(胃や食道の中が 「体の外」 である、という話は解剖学の常識?です。)

 

 

 

だから、瞼の裏や鼻腔・口腔から肛門までの表面に粘膜を設けて、

皮膚が皮脂膜で潤いを保つように、粘膜は粘液で潤いを保つことによって、

ウイルスなどが体内に侵入しないよう 守る仕組みになっているのです。

 

皮脂膜は皮膚の常在菌によって作られてるし、

粘膜の表面にも常在菌は存在します。

(口腔については 感染症対策・3 にも)

 

つまり、人体のバリアとは、

常在菌と、この 「潤いバリア」 のことなんです。

 

冬はただでさえ湿度が低く、皮膚や粘膜は乾燥します。

そこへ洗いすぎや強い洗浄剤・うがい薬の使用などが加われば、

皮膚は肌荒れを起こし、粘膜にも傷がつきます。

皮膚の表面には角質層があって、皮脂膜と共に侵入を防いでいますが、

粘膜は薄い上に角質層もないため、傷つきやすく、

傷ついた箇所から体内へのウイルス侵入を許すことになります。

 

 

※粘膜には角質層はありませんが、表面の pH を調整したり、

 粘液に流れを作ることでウイルスなどを体内に取り込まない

 仕組みが備わっています。

 (下のイラストは鼻腔や気道の線毛運動の様子。)

 

 

 

 

ということで、話が少し横道にそれましたが、、

 

結局のところ

 「潤いバリア」 の湿度を保つこと

 

これが、移動によって加湿環境を作れない外での加湿
(=人体の保湿)のポイントです。

 

具体的には、、

 

■ マスクで加湿

 

マスクを付ける目的ってなんでしょうか?
 
一番は、飛沫が飛び散らないようにすることですね。
それはだれでも知っていると思います。
 
次に、飛沫の付着を防ぐこと という答えもありそうです。
ですがこちらについては、マスクの付け方(密閉性)によるところが大きいため、
はっきり言ってあまり期待できません。
 
でも、
マスクで鼻腔や口腔の乾燥を防げる って知ってますか?
 
マスクを正しく付けることによって、
鼻腔や口腔の湿度を一定以上に保つことができるのです。
 
特に現代人は、柔らかい食べ物を好んで食べることから咀嚼回数が減り、
口周りの筋肉が衰えて常に口が半開きの人も多いですよね。
そんな人は特に口(口腔)が乾燥します。
 
マスク不足の現状ですが、
口や鼻の乾燥を防いで湿度を保つことを考えるなら、
なにも市販のマスクでなくてもいいわけです。
 
マスクを手作りする方法も、ネットで探せば
ホームページや動画がいくらでもありますから、
市販のマスクは医療従事者や感染者、高齢者に譲って、
手作りマスクで急場をしのぐのが最善の方法かもしれません。
 
ここまで長々と説明してきて、
最後は 「マスクをしましょう」 なんてありきたりのオチですみません、、あせる
 
※常在菌とは、人体に存在する微生物(細菌)のうち、
 多くの人に共通してみられて、通常は病原性を示さないもののこと。
 「全ての人が持っている菌」 ではなく、「健康な身体にも存在する菌」。