感染症対策・2 の続きです。
( 感染症対策・1 から読む。)
2.うがい
うがいの際、うがい薬は使いません。
実は皮膚の表面だけでなく、口腔にも常在菌が存在します。
つまり、うがい薬を使うとその常在菌を殺してしまい、
口腔内のバリア機能が失われてしまうということです。
でも水うがいでは心もとないですよね。
そんなとき役に立つのが生理食塩水です。
生理食塩水とは、
体液と浸透圧の等しい約 0.9 %の食塩水をいいます。
【作り方】
991g(ml)の水に対して、9g の塩を溶かします。
(9/(991 + 9) = 9/1000 で 0.9%ですね!)
(9/(991 + 9) = 9/1000 で 0.9%ですね!)
と、いうことで、
この生理食塩水でうがいをします。
うがいのポイントは、
・最初にブクブクうがいをしてからガラガラうがい。
・ガラガラは声を出しながら、少量で 10秒以上×3回以上行う。
(少量=20ml程度。
∵1回に含む水が多いと喉の奥までガラガラできないので)
・鼻うがいも一緒に行う。
初めにブクブクうがいをするのは、
口の中の汚れ(食べかすなど)を落とすため、
また、声を出してガラガラとするのは、
その方が喉が奥まで開くからです。
鼻うがいって痛いし苦手と思っている方も多いと思いますが、
実はとっても簡単にできる方法があります。
(ハナ○アとか使いません。)
要するにこれ、
解剖学的には、口腔と鼻腔がどこでどう繋がっているか
という話になるわけですが、、
1.うがいはなるべく頭頂部を下に向けて行い
(頭を目いっぱい後下方に下げるということ)、
2.おわったらそれを吐き出すときに
頭を戻す動作はゆっくり丁寧に行う。
たったこれだけです。
そうすると、喉に入っていた生理食塩水(の一部)が
口から吐き出す前に鼻腔に入って、鼻からも出てきます。
これで鼻腔もすすぐことができます。(少しも痛くありません。)
ちなみに、ガラガラするときは
「お」 の口をして低い声を出すと喉の奥までうがいできますが、
鼻うがいもするなら
「あ」 の口をして高い声を出す方が鼻の方へ水が通りやすくなります。
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