母が90歳になりました。卒寿。母は私にとって、本当に大切な人で、文字通り掛け替えのない存在です。頭脳明晰、新しもの好き、大谷翔平の大ファン、強い意見を持ち、意志が強くて、何よりも自由を大事にする、活動的な人です。株式について話すこともありますが、常に私に対して最大・最強のアクティビストは、母です。

 

 本来とっても活動的な人なのですが、近年は歳相応に色々と体に支障もあり、最近もちょっと元気がなくなることがありました。そんな時に、私の息子が母に会いに来て、母が心配する内容のことを云った瞬間に、カッと目を見開き、いきなり両手を胸の前でクロスさせてダメ出しをして、しかしそれがドーパミンだかアドレナリンを湧き出させ、俄然スイッチが入って、母は一気に元気になりました。意外な展開でしたが、ヨカッタヨカッタ。

 

 そして90歳の誕生日は、家族みんなでバルーンを持ち込み、ハッピーに過ごして、娘からのスペシャルプレゼントもあって、母はとってもとっても嬉しそうにしていました。母にはこれからもずっと元気でいて欲しいです。そして母のアクティビスト発言に、きちんと傾聴していきます!

 世界では多くの紛争が起きています。そしてその背景には、価値観の違いや宗教の違いなどもあるでしょう。このような世界の紛争に伴う人権の侵害を減らすことに心血を注いで生涯の仕事としているヨーロッパ人とその奥さま(FCと呼びます)が日本に来た折りに、お茶に興味を持ったので、詳しくは書きませんが最高の茶道体験をアレンジしました。

 

 果たして昨日その体験をしたFCから、感謝のメールが来ました。以下は、その一部の翻訳です。~「おもてなしの温かさ、一つ一つのお道具の美しさとそのしつらえ、所作の優雅さ、そしてお茶の深い味わいーそのすべてが合わさって、妻は『動きの中の瞑想』と表現しておりました。私自身も、すべての動きが丁寧に定められていながら、決して堅苦しさはなく、とても自然で心地よい体験として感じられました。」~

 

 日本文化と西洋文化は違います。部屋の造り方も材質も違います。何よりも、時間の過ごし方が違うと思います。そういった違いを肌で感じると、たといお互いの文化を無理に理解しなくとも、文化の違いを受け止め、違うものが併存することを実感できるのではないでしょうか。FCの仕事には頭が下がりますが、文化の違いを知ってくれたなら、それは彼らの仕事にも役に立てるのではないかと思いました。

 日経平均が本日ザラ場中に一時6万円を超えました。去年の10月27日に5万円を達成してから半年しか掛かりませんでした。

 

 思えば当社が「日経平均3万円への道というメッセージを発信しプロジェクトを始めたのが8年半前、そして3万円を達成するのにそれから3年半掛かり、更に3年掛かって史上最高値を更新して4万円達成、そこから半分の1年半で5万円、そしてたった3分の1の半年で今日を迎えた訳です。3万円→4万円→5万円→6万円の上昇幅は、それぞれ同じ1万円ですが、上昇率で云うと、33%、25%、20%であり、その上昇期間が段々短くなるのは合理的ではあるのですが、ややペースが急に速まっている感はあります。しかしその裏には、世界的な外的環境の変化と、日本国内で起きている内的変化の両方があるので、私は必ずしも「速すぎる」とは思いません。

 

 外的環境の変化は先週金曜日のつぶやき「株価は上がるに書きましたので、よろしかったらお読みください。日本の内的変化は、半年前、5万円を達成した10月27日のつぶやきに書きましたが、ここに再掲させていただきます。~日経平均5万円(注:当時)到達は、株価の現象に過ぎないが、その奥には株価・上場企業に留まらず、日本社会全体の世代交代によるアップデートという構造変化が起きている。だから、この構造変化は止まらない。そして株価も、8年前に説いたように、これからも上下変動を伴いながら、右肩上がりの軌道を取るであろう。~

 

 私の考えは変わりません。これからも、慎重に不安を意識しながらも、期待と希望を持って、日本の株式市場を見守っていきたいと思います。

 株価が上がっています。戦争のリスクとか、インフレによる景気後退とか、様々な不安が語られる中で、リスク資産である株の値段が上がっています。何故でしょう?

 戦争はお金が掛かるので、各国の債務が増えます。そうすると金利は上がる。債券の値段は下がる。だから債券は買いにくい。戦争は武器や施設の需要を生みます。それはいくつかの業界にとってはビジネスが増えることになります。インフレなので、現金で持っておくことは避けたい。そしてインフレは単価が上がるので、景気後退して消費量が減っても、金額上の消費額はそれほどには下がらないかも知れない。即ち、実質経済ではなく名目経済に業績を引っ張られる業種も多くあるので、株価は名目経済に近い動きをします。

 これらのことを考えて、消去法的に、リスクはあるけど株を買おうとなるのでしょう。買うというよりも、消去法で株しかお金の行き場所がなくて、お金が流れてくるので、現象としての株価が上がるとも云えるでしょう。このレベルで買うのは腰が引けるけれども、だからちょっと値が下がると今のうちに買おうとまた買いが入ってきます。

 ではこれはバブルでしょうか?私は必ずしもバブルとは云えないと思っています。上に書いたようなお金の現象として、こうならざるを得ない側面があるのだと思います。もちろん明らかにリスク資産なので、売られる時は売られます。しかしこのような大きなお金の現象の枠組みの中で、株価は上がりやすいことを、認識しておくべきだと思います。

 覚えている数字列ってどのくらいありますか?カードやポストの暗証番号のように日々使う数字列以外にどのくらいありますか?昔は、電話番号をいっぱい覚えていました。自宅の他に友達の番号をいくつも。しかしそれは日々使っていたからでしょう。今ではスマホで名前を検索して掛けるので、電話番号は全く覚えなくなりました、私は。

 

 このようにほとんど覚えている数字列がなくなった中で、2つだけ覚えている数字があります。中学受験の時の受験番号(3桁)と、大学受験の受験番号(6桁)です。でもどうして覚えているのだろう?日々使う訳ではなく(私はこれらの番号を1回でも暗証番号などに使ったことがありません)、しょっちゅう思い出すでもなく、たった1回付与されただけの数字列なのに。

 

 「自分の数字列を探す」という体験は、あまりあるものではありません。とはいえ、資格試験の受験番号とか、何かの抽選とか、自分の番号を探すという行為は、一応何度もあった気もします。しかしなんであの2つの数字列だけ覚えているのだろう?無理矢理こじつけて考えると、少年期・青年期に、受験番号が合格者として表示されているのを見るのは、自分の人生の扉を開いた瞬間でもあり、それ故に忘れない脳の部分に刻まれたのでしょうか?

 

 私の記憶は選択的で、古くて細かいことでも鮮明に覚えているものもあれば、周りの人が覚えているのに私は全然覚えていないものもとても多くあります。何を理由に選択的に記憶・記録しているのか。謎です。でもその理由を考えると何か浮かび上がってくることがあるかも知れません。翻って、もっともっと自分の記憶に残る活動や、しっかりと感動することを、努めていきたいと思います。

 最近強く噛みしめている言葉があります。プロの仕事には、パッション(情熱)は必須必要だが、エモーション(感情)は一切不要だ。

 

 元々はプロスポーツに関する発言として聞いたのですが、全てのプロの仕事に共通すると思います。いや、仕事である以上、全てプロだとも云えるので、全ての仕事に共通することだと思います。パッションは大事だが、エモーションは排除せねばならない。

 

 大谷選手を見ていても、通常のビジネスで成功している人を見ても、明らかに共通しています。トレーディングの世界でも、ノーベル経済学賞を取ったダニエル・カーネマンらのプロスペクト理論で明らかにされたように、経済合理的な活動を取っているように見えるトレーダーでさえ、7~8割の判断はエモーション(感情)によって左右されており、それが誤った判断に繋がってしまいます。トレーディングに於いても、エモーションは禁物なのです。

 

 日々の仕事に於いて、仕事上のあらゆる人との接し方に於いて、或いは会社の方向性を決める決断に於いても、常にパッションはとても重要で、一方エモーションは百害あって一利なしです。分かり切っていることではありますが、周りの同僚にもこのことを再度しっかりと認識してもらい、そして何よりも自分自身を省みて、改めてパッションを強く高く持ち、エモーションを排除するように努めたいと思います。

 

 もちろんプライベートな生活では、パッション同様、エモーションも掛け替えのない、大切なものだと思っています!

 先週の金曜日が春分の日で祝日だったので、このつぶやきは二週間ぶりになります。1999年8月につぶやきを書き始めて以来、こんなに間が開くのは初めてです。実に26年以上の間、なかったことですね。二週間の間に日米首脳会談もあったし、イラン戦争の状況も、マーケットも、大きく振動しました。個人的にもこの間にヨーロッパに行って帰って来たし、やや風邪気味になってもう治ったし、まぁかなりのことが起きる期間です。

 

 この二週間の期間に、私は何回か「壺と石の話」を思い出しました。ここに壺と大きい石、小さい石、砂がある。大きい石から順に入れれば砂まで全て壺に収まるが、逆に砂から順に入れると全然収まらない。重要なことから実行していかないと、人生は雑事で埋まるのだ。

 

 視覚的にとてもクリアな話で、概念的にもとても腑に落ちます。特に時間の使い方、お金の使い方などに良く当て嵌まるでしょうか。二週間の間に数日を共に過ごしたJSは、自分の持っているものの使い方にとても長けていて、しかも徹底していました。私は深く考えさせられました。来週から新年度が始まります。先ずは時間の使い方に関して、もっと真剣に考えたいと思います。

世界とマーケットの動きが激しいです。そんな時なので、敢えて普遍的なことを書いてみました。茶碗とビットコインについて。

多くの資産は、その物質的な性質だけで価値を持つ訳ではありません。それを取り巻く物語(ナラティブ)によって価値が生まれることがあります。私はそのような資産を「ナラティブアセット」と呼びたいです。日本語で云うと、さしづめ「物語資産」とでも云いましょうか。

茶道具はその典型です。例えば高麗茶碗は、もともとは朝鮮で日常に使われていた素朴な器に過ぎません。しかし日本の茶人たちはそこに独特の美を見い出し、「侘び」の美として尊びました。やがて茶碗には銘が与えられ、名だたる茶会で使われ、名家から名家へと受け継がれていきました。こうして茶碗には物語が積み重なり、その価値は土や釉薬そのものではなく、誰がいつどのように使ったかという物語の中に宿るようになりました。

全く異なる世界から生まれたビットコインにも、似た構造があります。ビットコインは分散ネットワーク上のコードに過ぎず、株式のようにキャッシュフローを生む訳でもありません。しかしそこには、国家から独立した通貨、数学による信頼、デジタル上の希少性という強い物語があります。世界中の人々がその物語を共有することで、その価値が成立しています。

茶道具とビットコインは、一見すると全く異なる存在です。しかしどちらも、物そのものではなく、共有された意味や物語の中に価値が蓄積されていく資産です。

価値とは、物の中にあるのではなく、人間が語り継ぐ物語の中に生まれるのかも知れませんね。

 今までに何度もこのつぶやきで書いたことがありますが、私は皇居東御苑が大好きです。何度も何度も行きました。マネックスを創業した頃は、オフィスがとても近く、歩いて数分で平川門から入れたので、よく一人で会社を抜け出して、天守閣跡前の芝生に寝転んだり、時に軽いお弁当を持って行って食べたり、或いは展望台から丸の内のオフィス街を眺めたりしたものでした。

 

 静かで、綺麗で、穏やかで、気持ちを落ち着けたり、押し流されている日々の流れにちょっとブレークを入れるのに最適です。中々話が通じない相手と、合間を入れながら、ゆっくりと時間を掛けて過ごすにも良い場所で、そのような目的に東御苑に行ったことも何回かあります。都心のど真ん中にある、心のオアシスですね。

 

 最近また東御苑に行くことがありました。あそこはやはり、いつも通り、ピース、平和に満ちた、桃源郷のような場所でした。「気」がいいのでしょうか?江戸時代、260年もの間、平和が続いた事実。それを実現した努力や思いが、今もあの場所にあるのでしょうか?

 

 今年は梅の咲くのが早くて、梅林坂にはちょっとしか花は残っていませんでしたが、様々な種類の梅、桜、辛夷、馬酔木、椿、山茶花、そしてレンギョウが、あちこちに咲いていました。もうすぐ本格的な春ですね!

 

 さて明日はお客様感謝Dayです。世界情勢を含め、投資に役立つ色々なお話をご案内したいと思います!

 日経平均が6万円を超えるのはいつだろうか?今はそんな話をしても、誰もオオカミ少年だとは思いません。約8年半前の2017年10月27日、まだ日経平均が2万2千円だった時に、私たちは「日経平均3万円への道」というメッセージ発信を始めたのですが、その頃はややオオカミ少年扱いでした。その後2021年2月に3万円達成、2024年2月に史上最高値を更新し、2025年昨年10月に5万円に達しました。そして今は、5万9千円弱。

 

 様々な多くの理由が、この株価上昇を実現しています。企業経営者の世代交代が進み外部の声に耳を傾けるようになったこと、企業の作った富の株主に対する分配が増えたこと、政策を背景に国内に様々な需要が生まれてきていること、そしてインフレが起きていること。そのような中で、まだ日本株はアメリカ株などに比べて株価収益率などの指標で見て割安であるとも云えます。

 

 だからこの株価上昇は、バブルではなく、実力を伴った上昇です。そしてそれは、上下の波を伴いながらも、まだまだ続く可能性が高いでしょう。株も不動産も、まだ強そうです。が、しかし、そのようにみんなが思い出した時が、気を付けねばならない時かも知れません。

 

 でも、いつトレンドが変わるかは、誰にも分かりません。そして変わるまでは、今のトレンドに乗っているのが正解なのです。だから、世の中の動きを常に近くで、目と耳を大きく開けて観察しなければいけません。変化を予測することは出来なくても、変化を感知して動くことは出来ます。

 

 今のマーケットは楽しいです。でも見ていて少し疲れます。しかしそこで観察を休まないで、ずっとマーケットの中に居て、ずっと感じ続けることが、肝要だと思います。皆さんも頑張ってマーケットについていきましょう!