韓国BL大作『PASSION』1回だと紹介が終わらなかったので②でございます。

 

『PASSION』の構成はこちら↓

 『PASSION』全6巻 イレイ×テイの初恋物語

 『DIAPHONIC SYMFONIA』全6巻 リハルト×クリストフの純愛物語

 『SUITE』全5巻 1.2巻イルテ 3.4巻リハクリ 5巻イルテ×リハクリ

 『RAGA』全2巻 シンル×ユーリの迷走ラブ物語

 

①では本編『PASSION』を紹介しましたが、今回はその続きから。

 

●其の2『DIAPHONIC SYMFONIA』全6巻

こちらはサブカプ?リハルト×クリストフの純愛物語♡と書きましたが、

こちらも語弊しかない。(デジャブ)

しかし、読み終えると純愛物語でしかないんですわ…

そしてこちらも「強圧な暴力的シーンがあります」です!ほんとやだ。

なんならPASSIONよりもひどい。まさに地獄。

トラウマレベルなので正直全く勧められないんですけど…

それでも本当にめちゃくちゃ面白い…

もうどう表現していいかわからない。

拗らせたもの同士が更に拗らせ合いながら拗らせていく破滅型純愛物語。

全く信じてもらえないと思うのですが、そんな物語なのにギャグです。

セマンティックエラーと同じように本人たちは至ってシリアスなのに、読んでるこちらは爆笑してしまうという、意味不明ラブコメです。

 

これから書くDIAのあらすじですが、PASSION読む予定の人にはネタバレになると思うので、読まない方がいいかもです!

 

『DIAPHONIC SYMFONIA』ざっくりあらすじ

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色んな出来事を経て外に出られなくなってしまった(PASSION読んで)イレイ×テイは、すったもんだしながらもイレイの兄カイルの家で暮らすことに。

イレイやカイル、カイルの家のお手伝いさんや庭師の方と仲良くのんきに暮らしていたテイだが、ある日イレイとカイルを訪ねてお客さんが。

その人は超巨大有名情報組織タルテンの後継者候補であるリハルトだった。

リハルトは、まもなく決定するタルテンの次期後継者決定日について、

タルテンと深く関わりがあるリグロウの二人に話をしに来たのだった。

物腰柔らかく穏やかなリハルトに好印象を持ったテイに、

イレイは「お前は何も見えてないな」と意味深に笑う。

 

イレイは外出できない身のはずなのに「仕事に行く」と言っては1週間や3日など家を空けることがあった。

「今回は1カ月くらいかかる」と言いながら、またどこかに行ったイレイを、テイは不思議に思いながらもおとなしく待ちながら家で過ごしていた。

そんな時、けがの治療の病院の帰りに急に雨に降られ教会に逃げ込んだテイは、

そこで彫刻のように美しい男と出会う。

その美しい男は、ある男に追われており同じく教会に逃げてきたが、結局見つかってしまう。

めんどくさそうにしながらあっという間に男を倒すさまを見て驚きつつも、

美しい男がその男にとどめを刺そうとした瞬間止めに入るテイ。

イライラしながらも、美しい男はそのままその場を立ち去る。

 

その後、テイが家に帰るとカイルが真っ青な顔をして書斎に佇んでいた。

カイルは大の古書マニアで、大金を払って色んな古書を集めいていたが、

大事にしていた貴重な古書がごっそり無くなっていたのだった。

「ティーナが…!!!!!」

今にも死にそうなカイルは、その本を持って行った犯人「クリスティーナ」のいる情報組織タルテンに行き、本を取り戻してきてくれ!と、テイにお願いする。

いつも快く自分をお世話してくれるカイルのそんな状況を見て、

「本を返してもらいに行くだけなら…」とその任務を受け入れるテイだったが、

自分がどこかに行ってトラブルに巻き込まれるのを嫌がるイレイが気がかりだった。

カイルに「絶対にイレイにちゃんと理由を説明してくださいよ!殺されるから!」と、念を押し何となく不安に思いながらも、本を返してもらうためタルテンに向かうのだったーーー

 

そう、これはPASSIONと全く別物の話ではなく、ちゃんとテイの物語なんです。

でも主役はテイではなくここに出てくるリハルトとクリストフ。

テイの視点で物語が展開していきます。

なので、リハルトとクリストフだけではなく今まで通りテイもイレイも話にちゃんと絡んできます。

というか、リハルトとクリストフのしっちゃかめっちゃかにテイが巻き込まれて、それを面白がりながらもちゃんと心配してはイライラするイレイ。というのも見れます。

私はイレイが大好き。(唐突)

イレイが大好き!!!!!(大事なことなので2回)

 

長くなりそうなので超特急で次に進みます。

 

●其の3『SUITE』全5巻

こちらは5巻の中で1.2巻イルテ、3.4巻リハクリ、5巻イルテ×リハクリという構成になっています。

ここまできたらあらすじは話しませんが、

DIAまで読めたら絶対にこのSUITEは読んだ方が身のためです。

私はこのSUITEが一番好きかもしれない。

まさに、PASSION・DIA全部読んでの「SUITE」です。

1.2巻のイレイ×テイでは、今まで見たことが無いなんなら想像したこともなかったようなイレイに会えます。

イレイがいじらしくて胸がぎゅっとなる、そんなお話です。


3.4巻リハルト×クリストフでは、なんかねぇ…(深いため息)

DIA読んでからこれを読んだ私は、泣き腫らして翌日目がのび太みたいな状態で仕事に行きましたよ…

DIAではリハルトてめぇ面かせ!!!っていう気持ちになるのですが、

SUITEはもうね、リハルトや…リハルトや…と泣きながら名前を呼ぶことしかできなくなります。

全く届かない説明ですみません。


そして最後の5巻は、まあそんな?犬猿の仲なイルテ×リハクリのトンデモ旅行やらなんやらが巻き起こります。

ほんとこの4人なんなの。

 

其の4『RAGA』全2巻

こちらはテイの一目惚れの相手「シンル」の物語です。

シンルの絶望から再生までの感情の流れを、凄く丁寧に描いています。

私は、PASSIONを読んでて途中からシンルがめっちゃ苦手になったんですよ。

イレイとは違う「得体の知れなさ」がある。

PASSIONでは、テイがシンルに一目ぼれして、

そんなシンルに今度はイレイが興味を持って、という三角関係から始まるのですが、それがまた凄い壮絶な関係に変わっていくんですよね。

ここもPASSIONの物語のキモにもなっています。

苦手な男シンルの物語か…と、若干渋ったんですが、読んで良かった。

シンルをシンル側から見れたことが良かったのか、

最後は、ああ‥こういう愛もあるのか。と、ストンと腑に落ちました。

 

総じて、19巻全てが尊かったです。

セマンティックエラーを読んで韓国BLが気になった方は、

次はこの作品に取り掛かってみてはいかがでしょう?