蜷川実花展@TOKYO NODE | 温室メロンの備忘録

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休日の手持ち無沙汰は、生活リズムが崩れてよろしくない。タイミング良く、蜷川実花展に行かないかと誘われたので、虎ノ門ヒルズで待ち合わせる。

虎ノ門ヒルズ ステーションタワー


ステーションアトリウム@B2F


去年の10月に開業したのを知らなかった。森タワーが拡張されたのかと思っていたので、全く勝手が分からず混乱。一旦外に出て、ようやく状況を理解する。そういえば桜田通り沿いでずっと工事をしていたなと。


TOKYO NODEへの動線は複雑だ。まずB2階/1階から、エレベーターで7階スカイロビーへ。そこからエスカレーターで8階のベースフロアに上がり、再び専用エレベーターで45階まで。


TOKYO NODEへのエスカレーター@7階


少し早めに着いたので、開館の10時まで7階のスタバで時間を潰す。イングリッシュマフィンとアイスコーヒー。



7階スカイロビーから見る森タワー。こちらは2014年の開業で、去年までお世話になってきた建物。今は麻布台ヒルズに変わったので久し振りだ。


TOKYO NODE@45階


奥の窓から森タワーが見えた。



貴重な構図を横目に会場へ。





正直どうなんだろうというインスタレーションが続く。コンテンツだけでなく、映像のクオリティ、機器のクオリティ、演出テクノロジーの使い方、全てにおいてもう少し吟味されてはと思う。


以前、庭園美術館で見た時に、全く同じ印象を受けたことを思い出す。自分が言うのもどうかとは思うが、もう少し繊細な感性があって欲しい。


とは言え、圧倒的なボリューム感で心を動かされる作品もあった。




部屋中が色彩で満たされている。



ただこの後の作品は、再び凡庸で特筆すべき点はない。





庭園美術館で観た本作品は、淡い色彩が使われていて秀逸だと思ったが、今回は人影が映り込みにくいコンテンツでがっかり。果たしてあれは偶然の産物だったのだろうか。



残念な展覧会だったが、納得もできた。名前貸しされているのか、ご自身の感性なのか、いずれにせよ自分とは交わらない。まずは現代美術を受容できることが第一歩だが、後世に伝えるべき作品を選べる審美眼の増えることが、改めて重要だと感じる。


【補足】

N・S・ハルシャ「Matter」2014@T-デッキ


森タワーとステーションタワーを繋ぐ連絡通路に、猿の彫刻を発見。どこにあるのかずっと気になっていた。


「ぼく、トラのもん」


通路を渡ってステーションタワーに入ると、トラのもんが自己紹介。