卵焼き
家具屋姫のお弁当づくりは、長女が高校に通い出してから始まりました。
いまは9年目です。
もうベテランです!と言いたいところですが、
忙しいなかで怒涛のように作っていたので、
どんなメニューがあったのか、なかなか思い出せません。
お弁当の内容は、家族の年齢や人数や、出かける時間によっても、違うものです。
だから、さあつくるぞ!となるそのときまでメニューを立てないので、ほとんど覚えていない。。。
ただ、かなり定番のお弁当メニューが、卵焼きです。
ほぼ毎日つくっていたし、今も毎日つくっている。
卵焼きの味付けについて、
砂糖入りのあまいのが好き!という人と、
あまいのは絶対に許せない!という人と、
2派に別れませんか?
長女が高3になったとき、次女が高1で、お弁当が2つになりました。
そして、その次女がお友達の卵焼きを食べたら、あまくておいしかったようで、
「今度から、お砂糖を入れて」
とリクエストがあり、以来今日まで、我が家の卵焼きは砂糖入りとなっています。
2年間、お塩少々の卵焼きを食べていた長女も、
「お砂糖入りの方がずっとおいしいね」
と言ってくれていたので、家具屋姫にとって卵焼きは得意メニューのひとつです。
かなーり上手く巻けます!
もっと早く、お砂糖入り卵焼きに気づけばよかったなぁ。
慌しく流れる日々に身をまかせているだけだと、お弁当メニューひとつでさえ、創意工夫のなんと難しいことか。
ちなみに、お弁当が始まるまでの、「朝の卵」といえば、目玉焼きでした。
目玉焼きの味付けも家庭によってかなり異なると聞きますが、
我が家では、目玉焼きには塩とお醤油です。
いつの間に!モモの妊娠
さいばあと一緒に暮らすモモ。
モモは、長女のお友達のお友達が子犬の飼い主を探していると聞き、
さいばあがさみしくないように、ということでやってきました。
「血統書つけるのにお金がかかるので血統書はないけど、純シーズーです!」
というモモですが、
ほとんど毛の手入れをしていないうえ、
おばかで、ひとなつこく、いつもひとの足元にぐるぐるまとわりつき、おなかを見せてごろごろし、ジャンプキッスを連発する大騒ぎなので、
品評会に陳列する美しいシーズーとは大違い。ぼさぼさ!
でも、かわいいでしょう?
さて、そんなモモは、寝るときさえもいつもさいばあと一緒!
ではあるのだけれど、
さいばあが家の裏の畑に行くときにつきそって家を出ると、
さいばあの農作業の間に、とことこひとり歩きをしているのです。
それに、あるとき、家具屋姫がさいばあの家から自宅に戻ろうとしていると、
「犬は見つかった?おばあさんがまた探してたけど」
と近所に住むおじさんに聞かれたのです。
つまり、家具屋姫が知る以外にも、モモはさいばあの目を盗んでは、しょっちゅう家を抜け出していたのです。
そして・・・
「あれモモ太った?」
「あれモモさらに太った?」
「あれ?!モモもしかして妊娠してる?!」
「あー!!モモぜったい妊娠してる!!!!!!!!!」
さいばあ「あれー、おかしいじゃん、モモなんてわたしといつも一緒にいるのに、いつの間にねえ、おかしいじゃん、相手は誰かしら」
・・・・・。
当然といえば当然すぎる結果。
ともあれ、できちゃったものは仕方がない。
いろいろ心配はあるけれど、今はとっても楽しみ!安産を祈っています。
予定日は9月20日。
傘がない
さいばあはここ数年ですっかりもの忘れがひどくなってしまいました。
とくに、「何か」がなくなるということがすごく多いのですが、それはさいばあが「何か」がなくなることを怖れて、「何か」を隠してしまっているのです。。。
「○○がない」と電話がある度、家具屋姫は宝探しに追われます(笑)
このところ、なかなか探し出せないのが、
さいばあが、お嫁入りのときに持ってきたという質のよい傘です。
一度も使っていない番傘は対で見つけたので、
さいばあが隠してしまう前に、家具屋姫が保管してあるのですが、それではないようで・・・
さいばあ「これ(折りたたみ傘)よりいい傘だったのに、なくなっちゃった」と言うのです。
さいばあがどの傘のことを言っているのかがわからないので、探すこともできずに、途方に暮れています。
毎日、一日のうちに何度も、顔を合わせるたびに、そして電話でも、「傘がない」と言います。
家具屋姫はただひたすらに話題の変わるのを待つか、
無理やり話題を変えてしまいます。
でも、さいばあは自分で納得していないので、次の日にまた「傘がない」と言います。
この件は長丁場になりそうです。。。
さいばあのお嫁入り道具とやらを、タイムマシンに乗って、見ることができたらいいのに。
ねえ、かあさん!
いい支度だったんだよね。
洋服タンス 1棹(さお)
整理タンス 1棹
桐の和タンス 1棹
行李 2合
下駄箱 1台
衣桁 1本
茶タンス 1棹
ミシン 1台
大きいものはこんなところで、あとはこの中に入れた中身かな?
今の時代では、婚礼家具をそろえて嫁入り道具にすることはまれですが、昔はとても大きな意味があって、
田舎の婚礼で、自分のために両親がここまでの支度をしてくれて、さいばあの思い入れはひとしおなのです。
さいばあの大切な傘を早く見つけてあげたいと思っている家具屋姫です。
欲張らないことの美徳とそれゆえの失敗
夏のはじめのある日、絵の教室が近くに移り、駐車場がないので、うちの店の駐車場に車を止めさせてほしいという方が現れた。
「週に一度、金曜日の午後です。駐車料金を払いますので、いくらでしょうか?」
家具屋姫「いくらでも空いているので使って下さい。料金は要りませんよ、こういことはお互い様ですからね」
すると、次の週にとうもろこしを、その次の週には夕張メロンをいただきました。
そして次の次の週に、なんと木製のダストボックスをご注文いただきました(家具屋姫のおすすめ商品の一つです)。
翌週そのダストボックスをお渡しする際、いろいろな話をしているうちに、さらにA4サイズが入るミニチェストもお買い上げいただきました。
長年この商売をしていて、こういったふとしたご縁でとても嬉しいことがおこることは、意外に少なくありません。
だから、商売をしていても、欲張らないこと、誰に対しても親切にすること、それがとても大切なことだと思っています。
ミニチェストをお客さまの車に積み、お見送りして店に戻ったとき、
お代をいただいていないことに気がつきました。
来週が最後の教室だとおっしゃっていたので、そのときでいいか、
と思っていたら、気がつけばその日は過ぎてしまいました。
欲張らないのはいいことだけれど、お代をいただき忘れてしまうのはさすがにちょっと失敗でした。。。