狂犬病ワクチンを打ってきました | ももせ皮膚科のよもやま

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我が家のおじいちゃんわんこの狂犬病ワクチンを昨日済ましてきました。6月末までなのでギリギリになってしまいました。

犬を飼うと1年に1回の狂犬病ワクチンの接種が義務になります。みんな同じ時期に接種をするので、この時期の動物病院はとても混み合います。

うちのわんこは超絶ビビりで病院で待つのも苦手。落ち着きがなくなりゼーゼー、ハーハーと緊張状態になってしまいます。毎年このワクチン接種は気が重いイベントです。

 

今回は朝イチで並んだら、運良く過去一番の速さで終了しました。抱っこで耐えられる待ち時間で呼んで頂き本当に助かりました。

 

外の世界が苦手で散歩もパニックとなるので歩かせずに抱っこで連れていきます。5kgあるのでそこそこの重さで肩にずっしり食い込みます。短時間なら抱っこでも力が抜けて落ちつていられますが、時間が長くなったりパニックを起こすと動いてしまい抱っこも大変です。昨日は本当に落ち着いたままで終わりました。おじいちゃんになり体力もなくなったのかもしれません。

早くごはんくださーーい!早くお部屋に戻してーーー!

太りすぎと注意されました(涙)

高齢なのである程度は好きにさせてあげたい。

歩けなくなるのはかわいそうなので、

ゆるゆるダイエットをしようと思います。

 

狂犬病ワクチンについて、ちょっと検索してみました。

 

なんと、飼い主の”義務”と決められているのに接種率は全国で70%程度。どの世にも規則を守れない方っていますが、それにしても低い。

 

狂犬病とは? ウイルスに感染した犬や猫、野生動物などにかまれると傷口から唾液を介して感染し、人間にもうつる。予防接種や、かまれた後の適切なワクチン接種により、発症を抑えられるが、発症すると有効な治療法はない。ほぼ100%死に至る。
日本など一部の国や地域を除き世界中で発生している。国内では2020年、フィリピンで犬にかまれた後に入国した外国籍の男性が発症し死亡した。

 

日本では奇跡的に発生していません。30年前まで100%の接種率を維持していたためです。しかし、近年接種率が低下し狂犬病の発生が危惧されております。

 

皮膚科では犬に噛まれて来院される患者さんがいらっしゃいます。珍しくはありません。今後、国内で狂犬病の発生が1例でも出たら、大変な騒動になります。犬に噛まれた方は数年怯えて暮らさなくてはいけません。

”自分の犬は大丈夫””ワクチンは危険(デマもあり)””接種は面倒”などなど言いたいことはあると思いますが、1人の油断が国内全体に及ぼす影響は大きいのです。是非是非是非、飼い主さんは狂犬病ワクチンの接種を行いましょう!!!