バレリーナさんの魚の目〜治療のステップその3 | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

バレリーナさんの魚の目シリーズその3です。

バレリーナ足


その1はこちらバレリーナさんの魚の目~治療のステップその1

その2はこちらバレリーナさんの魚の目~治療のステップその2


固い魚の目を取り除き出来た傷を適切な保護剤で覆ったら局所の痛みはかなり和らぐはずです。

ただ

魚の目の炎症が感染を伴っている場合


具体的には

腫れや赤みが魚の目の周囲や
ひどい時には指を越えて足の甲まで広がってしまっているとき

これは抗生物質のお世話になる必要があります。

傷のところに抗生物質入りの軟膏をチョイチョイ塗るくらいではあまり効果がありません。
やはり飲み薬を医者に処方してもらい、しっかり内服しましょう。

1、2日で薬が効いてくれば、赤みや腫れはだいぶ楽になってくるはずです。

そうそう、ひとつご注意を!

感染と聞くと、ついつい

傷を消毒しなきゃ!あせるあせる

という強迫観念に駆られそうですが

これは百害あって一利なしなのでやめましょうパー

傷を消毒しても、消毒薬で大きなダメージを受けるのはターゲットにしたい細菌ではなくむしろ一生懸命治ろうと頑張っている身体の細胞なのです。

本末転倒でしょ?

細菌を攻撃するのは抗生物質にお任せして傷は流水で優しく洗い、傷表面の細菌量を減らす手伝いにとどめるのみでOK。

湿潤治療と言っても、過剰に湿っぽい環境は感染対策としてもよろしくないので、保護剤がビショビショするなら1日1回と言わず2、3回交換しましょう。

バレリーナさんの場合、傷がある状態で踊ると、傷からの浸出液は増えるでしょうし、汗もかくはず。
踊った後は保護剤を早めに交換したほうがいいと思われます。

そして、もうひとつ大切なこと。

シューズの束縛から足をなるべく早く解放し、ゆったりと伸ばしながら

「痛いのに良く頑張ったね、私の足」

と、自分の身体に感謝してあげてください。

過酷な環境にも関わらず、持ち主の求めに日々応じてくれる、大切な相棒です。

傷なんて出来やがってこのポンコツめ
むかっ

と思われるよりは労って貰えたほうが何倍も頑張れます。

傷を治すのは、医者でも薬でもありません。

あなたの身体に備わった、素晴らしい力なのです
アップ

だから、大切に、大切に。
愛おしんで連れ添って下さいね

バレリーナさんの魚の目ネタ、治療についてはこれにて終了。

でも

実は予防が一番大切なんだろうな~、うんうん

ということは、先日バレリーナさん達から収集した情報で改めて感じました。

なので予防についても、少しまとめてみようかともも

バレエ素人が何を言うかという内容になっちゃったらごめんなさい354354
先に謝るチキンな私