その1はこちら
![矢印](https://emoji.ameba.jp/img/user/mi/mikan0318/64179.gif)
魚の目の固い角質を取った後にできた傷の処置。
炎症も起こしていて痛いことこの上ない。
でも患者さんはすぐにまた踊らねばならない。
さあどうする?
うちのクリニックで傷の治療といえば、そう
湿潤治療
の出番です。
こうなった傷はたいてい感染も伴っているので
ハイドロコロイドで密閉するのはNG。
傷を乾燥させず、なおかつ密閉もしたくないとき
たいてい活躍してくれるのがプラスモイスト。
が
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
これをバレエダンサーさんの足指に当ててみたところ
「クッションが薄い」
といささか不評
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
プラスモイストを巻いた上から
綿やスポンジで除圧してみては?
とアドバイスもしてみたものの
層構造が増えると踊っている間にずれちゃうようで
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
それに、傷に当たる面もほんの少しですが凹凸のエッジが立っているので
圧迫がかかると当たってこすれて痛いようなのです。
普通の生活をしている患者さんからは、あまり指摘されたことが無いんですけどね
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
ううーーーーーーーーーむ、困った
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/141.gif)
表面が滑らかで
クッション性もあって
多めの浸出液もきちんと吸収してくれるものって......
あ
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
あった!!!!
これ
![矢印](https://emoji.ameba.jp/img/user/mi/mikan0318/64175.gif)
![矢印](https://emoji.ameba.jp/img/user/mi/mikan0318/64175.gif)
![矢印](https://emoji.ameba.jp/img/user/mi/mikan0318/64175.gif)
スミス&ネフュー ハイドロサイト プラス
優れた吸収性を有するポリウレタンフォームと
高水蒸気透過性のトップフィルムIV3000ドレッシングにより、
吸収した過剰な滲出液を水蒸気として排出します。
また、フォーム内に親水性の高いポリマーを含有しているため
創周囲皮膚の浸軟を軽減し、創治癒に適した湿潤環境を提供します。
湿潤環境を保持する閉塞性ドレッシングの利点に加え
高い吸水力によって滲出液の多い創にも適用できるため
創傷治癒促進効果の高いドレッシングです。
(メーカー説明ページより)
かつ湿気はこもらない。
でも傷は乾燥しません、というスグレモノ
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/173.gif)
何より、傷に当たる面も凹凸が少なく滑らかで
ふかふかクッションが嬉しいポリウレタンフォーム
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
大きな病院では、しばしば深い褥瘡(床ずれ)などの治療に使用していました。
開業してからはハイドロコロイドやプラスモイストで事足りるケースがほとんどで
存在感が薄くてすぐに思い付かなんだ
![汗](https://emoji.ameba.jp/img/user/bo/bokura92/75321.gif)
それに....こちらのお方の問題点がもう一つ。
それは
高いこと(爆)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/258.gif)
ハイドロサイトが必要な傷ってことは
それなりに深くて治療期間が長い傷で
保護材の値段が高いと患者さんの負担も重くなる。
そうそう気軽に使える代物でも無いのですよねー
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
でも、バレリーナさんの場合
差し迫った必要もあることだし
背に腹は代えられない。
そう思って使ってみました。
傷よりも一回り大きくハイドロサイトをカットし、テーピングテープでずれないように固定。
患者さんも
「あ、これ、いいかも」
おお
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/304.gif)
その後、舞台に立った後にも受診してくれましたが
「トウシューズも履けました
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/187.gif)
とお墨付きを頂きました
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/173.gif)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
そんなこんなで、バレリーナさんの魚の目では
現在もっぱらこのハイドロサイトが活躍している次第。
楽天でも購入可能なようです
![矢印](https://emoji.ameba.jp/img/user/mi/mikan0318/64175.gif)
うん......やっぱり高いね
でも、これに変わる品が正直言って思い付かないのでおススメするならやはりこれになっちゃいますね。現時点では。
さて次回は治療のステップその3「感染対策」。
目指せ今週中のup!←なぜか小さめフォント(笑)