もこ太郎の平成阿房列車 -8ページ目

もこ太郎の平成阿房列車

No Train,No Life!
生粋の「乗り鉄」がブログを書くとこうなる!!
私が行った鉄道の旅をレポートさせて頂いています!
私のブログをお読み頂いて、鉄道の旅に興味を持って頂けたら幸いです!

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稲村ヶ崎駅 を発った列車は、より一層緑の深い車窓を映し出す。

その景色は、今まで海辺を走ってきたとは思えないほどの変貌ぶりである。


しばらく進むと、進行方向左側に江ノ電の車庫が見えてくる。

側線が何本も張り巡らされ、そこには次の出番に備え、休息を取っている車両たちが見られる。


車庫を過ぎるとすぐ、次の駅に停車した。



「極楽寺(ごくらくじ)駅」




単式ホーム1面1線を有する有人駅。




ホームはずいぶん長く作られている印象だ。

腰越 のホームの、倍の長さはあるのではなかろうか?


今まで海のイメージの強い駅が多かったが、ここはまるで山あいにひっそりとたたずむ感じの駅である。

波の音と対照的な、小鳥のさえずりが聞こえてきそうである。


有人の改札を抜け、駅舎を臨んでみる。




緑の中に建つ、歴史のありそうな木造の駅舎を見ると心が和まされる。

駅舎のそばに作られた、昔ながらの丸型郵便ポストがさらに好印象を与える。


この駅は、鎌倉高校前駅 とともに「関東の駅百選」に選定されている。




駅のそばには、駅名にもなっている極楽寺がある。

時間に余裕があるのでそちらまで出向いてみようと思う。


駅前の、線路と並走する道路を鎌倉方面に歩いてゆく。

突き当りを左に曲がれば、そこは線路を跨ぐ陸橋になっている。

その陸橋の上から線路を鎌倉方面に見ると、何とそこにはトンネルが存在する。


これが江ノ電唯一のトンネル、「極楽寺トンネル」である。

しばらく陸橋の上で待っていると、藤沢行きの列車がトンネルの中からにゅうっと姿を現してきた。




陸橋を渡りきり、さらに左に進むとそこが極楽寺である。




境内での撮影は禁止されているので、寺の写真はこれだけである。

参拝を済ませ、急いで駅に戻る。


今までの駅を訪れた後でこの極楽寺駅を訪れると、まるでイタリア料理のフルコースを頂き、食後のデザートにゴマ団子が出てきたような錯覚に陥りそうだが、それはそれで心地の良い違和感を味わえる。




鎌倉行きの列車に乗り込んで、次の駅を目指す。

いつのまにか、残す駅はあと4個になっていた。



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「あけぼの」と、E3系が引退してしまいますが、その他に、みなさん一つ忘れてはいませんか??
上野駅発着の185系「あかぎ」も、私が乗るこの13号が最後なのです…(新宿発着の185系は残りますが…)

今日も出張で遅くなってしまい、あけぼのには会えませんでしたが、最後の185系あかぎに乗れて幸せです。
お疲れ様でした


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出張先から帰宅しようと、TXの最寄りの駅を訪れると、人身事故により運転見合わせとの事。
いつ家に着けることやら…T_T

南流山駅で人身らしいけど、TXのホームって防護柵完備されてる筈。それを飛び越えたって事!?
にしてもTXで人身なんて初めてじゃないの?てかTXでどうやって人身起こせるの??


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後ろ髪ひかれる思いで、鎌倉高校前駅 を後にする。


私は海の景色を見たいが為、前面展望かぶりつきは行わず、進行方向右側を向いていた。

列車は直進の線路をしばらく進んだかと思うと、すぐにスピードダウンした。

そしてポイントを通過する時の揺れを感じた。


ここは江ノ島電鉄沿線で唯一の信号場、「峰ヶ原信号場」である。

ここで列車の交換が行われる。


信号場を過ぎてから、ようやく次の駅の車内アナウンスが入る。

信号場での停止を、駅に着いた時の停止だと勘違いさせないための策であろう。


国道134号との並走が終わるタイミングで、海からは徐々に離れてゆく。

そして国道の代わりに、大型車1台がギリギリ走れるような細い道路が並走する。

その道路と線路の間には柵が無く、列車と車とが至近距離で並走する事もしばしばであろう。


海が住宅によって完全に見えなくなったタイミングで、次の駅に着いた。



「七里ヶ浜(しちりがはま)駅」




単式ホーム1面1線を有する駅。

腰越、鎌倉高校前、そしてこの七里ヶ浜と、1面1線の駅が続いた。

そのため、その間にある峰ヶ原信号場は、列車の交換を行う上で非常に重要な役割を果たしている。


私がこの駅に訪れた時には駅員がいたが、早朝と夜は無人駅となるらしい。




改札を出て駅舎を見てみると、ウィンドサーフィンのマストのモニュメントが設置されているのがユニークである。




駅名にもなっている七里ヶ浜は、サーフィンのメッカとなっている。

しかし駅前にはあまりサーファーの姿が見受けられない。

海の間際ではない場所に駅が設置されているとはいえ、どちらかというと鎌倉高校前駅の方がサーファーが多かった印象だ。


次の電車が来るまで、しばらく駅近辺で撮影にふけっていた。








気が付くと、鎌倉行きの電車が来てしまった。

私は慌ててホームに向かって走る。




何とか乗車に間に合った。

列車は再び海に接近したかと思うと、すぐに離れてしまった。

車窓から海が臨める区間は、ここまでである。


車窓は一変して、草木が生い茂る場面を徐々に映し出しつつ、次の駅に停車した。


「稲村ヶ崎(いなむらがさき)駅」




島式ホーム1面2線を有する有人駅。ホームと改札とは構内踏切で連絡されている。




駅周辺は商店や住宅が建ち並ぶが、海岸までは徒歩ですぐにたどり着ける距離である。

駅名にもなっている岬「稲村ヶ崎」も徒歩圏内だ。




ちなみに桑田圭祐の映画「稲村ジェーン」はこの駅近辺が舞台になっており、サザンオールスターズの「君こそスターだ」では、歌の冒頭で稲村ヶ崎が登場する。







ここから先は、また今までと違った江ノ電の姿を見受けることとなる。




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腰越駅 から、鎌倉行き列車の2両目に乗り込む。

すぐさま、前面展望をかぶりつく為に、乗降のできない1両目に移動する。

満員の車内であるにも関わらず。


発車してしばらくは、密集した住宅の隙間をすり抜けるように進んでゆく。


左に大きくカーブが始まると、進行方向右側の景色が徐々に開けてくる。


そしてカーブが終わる直前まで来ると、車内のあちこちから歓喜の声が聞こえ始める。



渋滞中の国道の向こう側に、一面の海景色が広がった



ここから列車は国道134号線と、そして湘南の海岸線と並行して走って行く。

国道134号のこの付近は慢性的に渋滞が発生するため、車内からノロノロと運転している車を見ると、優越感を感じる。


江ノ島~腰越間の併用軌道とともに、ここは間違いなく江ノ電を象徴する光景の1つである。


車窓は、前面にかぶりつくよりも、進行方向右側の窓にかぶりついた方が楽しめるだろう。

晩秋という季節だが、海にはたくさんのサーファーが駆り出している。

この車窓の為に、私は快晴の日を選んで、江ノ電阿房列車を走らせたのだ。

しかし列車は、何事も無いかのように、真っ直ぐ伸びた線路の上をひた走って行く。


どこまでも続く水平線を眺めていると、知らぬ間に次の駅に到着した。


「鎌倉高校前(かまくらこうこうまえ)駅」



単式ホーム1面1線を有する無人駅。

駅名の通り、近くには鎌倉高校が立地する。

ホームに降り立ち、列車が過ぎ去ると前面に「これでもか」と言うほどめいっぱい、湘南の海が広がる。





ここにいるだけで癒される。

ホームから望めるこの景色は、まさに財産である。


右側を眺めてみると、江の島の姿も見ることができる。




ホームにある自動券売機は、ガラス戸の中に設置されている。

潮風による錆を防ぐためのものであろうか?


この素晴らしい景色が望めることから、この駅は「関東の駅百選」に選定されている。




ここで、駅を少し離れ、非常に有名な景色が望めるスポットに移動する。




駅から東に移動し、踏切のある場所で少し北に向かい、今来た道を振り返ると、




踏切の向こうに、太平洋が広がる。

この景色はいろんな書籍やテレビ番組に使われており、「この景色、見たことがある」という方は少なくないだろう。

アニメ「スラムダンク」のオープニングにも、この景色が使われている。


しかし列車が入った景色でないと、少々寂しさを感じてしまう。


という事で、藤沢行き列車が来るのを待って撮影してみた。




逆光になってしまったのはご愛嬌ということにして頂きたい。


いつまでもこの場所に居たかったのだが、阿房列車の旅はまだ半分も終わっていない。

仕方なく、次の駅を目指すのであった。









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扇屋 で「江ノ電もなか」を購入するという、今回の旅の目的の一つが達成できた。

江ノ島駅に戻り、鎌倉行きの列車に乗り込む。


ここからは、江ノ電沿線の最大の見せ場の一つとなる。


車窓は、今までの住宅が建ち並ぶだけの景色から、道路の真ん中を突き進むものに急変するのである。

道路上に線路がひかれた、いわゆる併用軌道を列車は進む。

江ノ電を象徴する光景の1つであろう。


列車は警笛を鳴らしつつ、いつでも停車できるように徐行運転を行う。

そして車は列車を避けるように一時停止するという、お互いがお互いを警戒する暗黙のルールがあるようだ。


江ノ電に初乗車した乗客はその見慣れぬ光景に興奮し、初めてその道路を歩いた観光客は、道路の上を列車が走る光景を見て興奮する事であろう。

徐行運転の割には、比較的あっという間に隣の駅に到着してしまった。

ここで併用軌道区間は終了する。



「腰越(こしごえ)駅」




単式ホーム1面1線を有する駅。

私が訪れた時は駅員がいたが、早朝と夜は無人駅になるらしい。




この駅では面白い光景を見ることができる。




上の画像だが、何をしている所だか、お分かりだろうか?

列車が踏切を通過している場面を撮ったわけではない。


実は、これは客の乗降が行われている最中なのである。


この腰越駅は住宅街の中にあり、ホームが短いのである。

車両3両分の長さしかない為、4両編成の車両がこの駅に停車した時、そのうちの1両は鎌倉方面にはみ出してしまうのである。

よってこの駅で降車する場合は、藤沢寄りの3両の車両にいないと降りられないのである。



この駅のホームが伸びることは、この先もう無いのであろうか…?


そんな事を考えていると、鎌倉行きの列車がやって来た。




ここからは、再び江ノ電沿線の最大の見せ場を迎えることになる。




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