第9旅第8章:極楽寺駅 | もこ太郎の平成阿房列車

もこ太郎の平成阿房列車

No Train,No Life!
生粋の「乗り鉄」がブログを書くとこうなる!!
私が行った鉄道の旅をレポートさせて頂いています!
私のブログをお読み頂いて、鉄道の旅に興味を持って頂けたら幸いです!

この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック


稲村ヶ崎駅 を発った列車は、より一層緑の深い車窓を映し出す。

その景色は、今まで海辺を走ってきたとは思えないほどの変貌ぶりである。


しばらく進むと、進行方向左側に江ノ電の車庫が見えてくる。

側線が何本も張り巡らされ、そこには次の出番に備え、休息を取っている車両たちが見られる。


車庫を過ぎるとすぐ、次の駅に停車した。



「極楽寺(ごくらくじ)駅」




単式ホーム1面1線を有する有人駅。




ホームはずいぶん長く作られている印象だ。

腰越 のホームの、倍の長さはあるのではなかろうか?


今まで海のイメージの強い駅が多かったが、ここはまるで山あいにひっそりとたたずむ感じの駅である。

波の音と対照的な、小鳥のさえずりが聞こえてきそうである。


有人の改札を抜け、駅舎を臨んでみる。




緑の中に建つ、歴史のありそうな木造の駅舎を見ると心が和まされる。

駅舎のそばに作られた、昔ながらの丸型郵便ポストがさらに好印象を与える。


この駅は、鎌倉高校前駅 とともに「関東の駅百選」に選定されている。




駅のそばには、駅名にもなっている極楽寺がある。

時間に余裕があるのでそちらまで出向いてみようと思う。


駅前の、線路と並走する道路を鎌倉方面に歩いてゆく。

突き当りを左に曲がれば、そこは線路を跨ぐ陸橋になっている。

その陸橋の上から線路を鎌倉方面に見ると、何とそこにはトンネルが存在する。


これが江ノ電唯一のトンネル、「極楽寺トンネル」である。

しばらく陸橋の上で待っていると、藤沢行きの列車がトンネルの中からにゅうっと姿を現してきた。




陸橋を渡りきり、さらに左に進むとそこが極楽寺である。




境内での撮影は禁止されているので、寺の写真はこれだけである。

参拝を済ませ、急いで駅に戻る。


今までの駅を訪れた後でこの極楽寺駅を訪れると、まるでイタリア料理のフルコースを頂き、食後のデザートにゴマ団子が出てきたような錯覚に陥りそうだが、それはそれで心地の良い違和感を味わえる。




鎌倉行きの列車に乗り込んで、次の駅を目指す。

いつのまにか、残す駅はあと4個になっていた。



この旅の物語の続きは、こちらをクリック



鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ