もこ太郎の平成阿房列車 -6ページ目

もこ太郎の平成阿房列車

No Train,No Life!
生粋の「乗り鉄」がブログを書くとこうなる!!
私が行った鉄道の旅をレポートさせて頂いています!
私のブログをお読み頂いて、鉄道の旅に興味を持って頂けたら幸いです!

この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック

土讃線(どさんせん)は、香川県の多度津駅と高知県の窪川駅の間198.7kmを結ぶ、予讃線・高徳線と並ぶ、四国三大幹線のうちのひとつである。
幹線と言っても全線単線で、多度津~琴平間以外の区間は全て非電化となる。

琴平~土佐山田の区間では、急峻な四国山地を貫く山岳路線で、峡谷の合間を縫うように走る。2ヶ所のスイッチバック駅(そのひとつが坪尻駅 )、100を超えるトンネルをはじめ、車窓から非常に美しい景色が臨める路線である。

また土讃線には、
「大歩危(おおぼけ)」、



「小歩危(こぼけ)」、



「御免(ごめん)」といった珍名駅を所有していることでも有名だ。
大歩危付近では、美しい吉野川の渓谷を臨むこともできる。


四国の鉄道ホットスポットと言えば、
ホームから瀬戸内海を一望できる、予讃線の「下灘(しもなだ)駅」や、
全国でも珍しい、鉄道同士の平面交差がある伊予鉄道大手町駅などが挙げられる。
最近は、予土線に0系新幹線をかたどった気動車がデビューしたことも注目されているが、
個人的に土讃線も、絶対に外してほしくないところである。


坪尻をたった列車は、次の箸蔵(はしくら)駅を過ぎると、吉野川を挟んで進行方向右へほぼ180度旋回し、佃(つくだ)駅に着く。
ここも土讃線の見所の1つであろう。

6時31分、阿波池田(あわいけだ)駅に到着。



阿波池田は、四国では高松駅の次にホーム数が多い大きな駅(高松は9線、阿波池田は5線)。
特急を含めて、全ての列車が停車する主要駅。
「よしの川ブルーライン」の愛称をもつ徳島線の起点駅にもなっている。

その割には、1日の平均乗車人員は、千人に満たっていないらしい。
確かに、ホームからは山裾が見渡せ、非常に長閑な印象を受ける駅であった。
こういう雰囲気を持った駅は大好きである。



余談だか、阿波池田駅は「三好市池田町サラダ」という非常に珍しい地名に位置している。
いっそのこと、「サラダ駅」に改名してしまえば面白いのではないか?というのは個人的意見である。




待合室で昨日琴平駅で買っておいた菓子パンを朝食としてたいらげ、7時20分発、高知行き列車に乗り込む。

吉野川の渓谷を車窓から臨みながら、先ほど紹介した「小歩危」「大歩危」を通過して、次の目的地が近づいてくる…


この旅の物語の続きは、こちらをクリック


鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック

琴平発阿波池田行き、1両編成のワンマン気動車は、定刻通り闇の中を走り続ける。


塩入、黒川、讃岐財田と停車する度に、乗客は少なくなっていく。

讃岐財田を出発すると、車窓は漆黒の闇に包まれた。


長いトンネルを抜けた瞬間、進行方向右側に、小さな光が見えた。
そして列車は大きくスピードを落とし、明らかにポイントを通過した時の揺れを起こした。

列車は引き上げ線に入り、完全停車。
運転手が後方の運転席に移動する。
私も運転手の後をつけるように、車両の後方へ移動する。
幾重にも並ぶクロスシートに、人影は感じられない。
乗客は私独りらしい。

列車は今来た線路を引き返し、さっき見た小さな光に向かって、ゆっくり、ゆっくり進んで行く。

ポイント通過の揺れを何度も感じながら、列車は引き込み線に入り、小さなホームと小さな駅舎が見えてきた。



いよいよだ



列車は停止した。

私は運転手に18きっぷを見せ、「ありがとうございました」と言って、ここで降りる旨を伝えた。
運転手は苦笑いしながら、何か一言私に声をかけたが、私は興奮のためその一言がよく聞き取れなかった。
「気をつけて」などと言ってくれたことにしておこう。

「開」ボタンを押してドアを開け、ついに私はホームに降り立った。





「坪尻(つぼじり)」駅




私が今のように完全な鉄ヲタになる前からその存在は周知していた。

四国はおろか、西日本最高峰の秘境駅。

ホームに降りた途端、周りは真っ暗であるにも関わらず、ここは異次元の世界だという雰囲気が嫌でも伝わってくる。


私が乗ってきた列車は、特急列車が通過するのを待ってから、阿波池田に向けて出発した。
私は列車を見送った。


列車が去った後は、虫の音だけが残った。



小さな待合室になっている駅舎の中を抜け、駅前広場(と言うより、草が生い茂った原っぱ)に出てみると、

野犬?狸?

4本足の獣がその場を去っていった…
(後の調査にて、駅周辺には野生の猪がよく出没することが判明した)

…今夜は駅周辺の探索もやめて、おとなしく駅の中で一夜を過ごしたほうがよさそうだ…


次の日の早朝まで列車の来ないホームに足を投げ出し、腰掛ける。
夜空を見上げると、あまり星は見えない。
駅舎の照明の明るさが邪魔しているのだろうか?

腰掛けながら、私は物思いにふけった。



こんな駅でも、噂によれば定期的に利用する人がいるらしい。
よって、この駅は存在する意味があるのだ。


私は、存在する意味があるのか…?



ふとそんなことを考えてしまい、心の中でいろんな葛藤が始まる。
何故か涙が溢れ出てくる…

せっかく、憧れの場所にきたはずなのに…
いや、憧れの場所が、私を優しく包んでくれているからなのであろう…




本当にやって来たんだ
憧れの地、坪尻に…




全国の鉄ヲタ達には悪いが、今夜は、鉄ヲタのトップアイドル的存在のこの駅と共に、至福の時を過ごさせて頂く。

待合室には、駅スタンプの他、漫画「鉄子の旅」の単行本が置かれていた。
しかし、この坪尻駅を掲載している第2巻の姿が無かった。




シュラフに身を包み、待合室入り口の両脇にあるベンチに身を横たえる。
一晩中点灯されている室内の電灯が気になりながらも、いつの間にか眠りに落ちた。







7月24日
夜が明けた。
駅舎の中からホームに出てみる。





凄まじい光景だ…
前を向いても後ろを向いても、今にも山が襲ってきそうである。

この駅は、谷底に位置するんだということがよくわかる。
駅周辺に民家が無いのは一目瞭然だ。

スイッチバックの引き込み線に沿って、必要以上に長いホームが添えられている。
駅舎の中はコンクリートで舗装されているが、駅舎の外観は、味わい深い木造の建物。
何にもない山奥の中に、この建物があると本当に山小屋に見えてしまう。



駅に通じる道は、道とも言えないような、酷い獣道しかない。
とりあえず線路を渡ろうとすると、ご丁寧に列車の通過時間が記された時刻表が掲げられていた。



私は線路を渡りその獣道を進んでみることにした。
程なくして、廃屋が見えてきた。



かつてはここに人が暮らしていたのであろうか?
廃屋の脇に、比較的新しめの自転車が放置されているが、かつてはこの自転車で獣道を行き来していたのであろうか?

獣道を100メートルほど進んで、あまりの道の荒れように、身の危険を感じて引き返した…


駅のトイレに向かったが、入り口まで来た瞬間、トイレを利用したいという気持ちが消えてしまう。
無事に用がたせる自信がなくなるからだ。



そうこうしているうちに、始発列車がトンネルから姿を現してきた。
残念ながら、お迎えが来てしまったようだ。



スイッチバックでホームに入線してくる様子が非常によくわかる。



ここを去るのは非常に名残惜しい。でも必ず、必ずまた来る。






ありがとう、坪尻











この旅の物語の続きは、こちらをクリック




鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ


『夢は見るものでなく、叶えるもの』


ロンドンオリンピック銀メダルに輝いた、「なでしこジャパン」沢穂稀選手の、座右の銘とされている言葉である。
沢選手ほどの世界レベルの夢ではないが、2012年の夏、私の小さな夢を叶えてきた。

ちなみに私の座右の銘は、私の実体験から生まれた言葉
『列車に飛び込むその前に、列車に飛び乗って旅をせよ』
である。



7月22日に、18きっぷを利用して故郷の和歌山に帰省。
そのついでに、翌23日から一泊二日の行程で四国に向かった。


目的は、四国にある憧れの駅を訪れること。


23日昼過ぎに和歌山駅を出発。
阪和線→大阪環状線→東海道本線→山陽本線と乗り継ぎ、岡山には夕方到着した。
岡山から瀬戸大橋線経由の快速マリンライナーに乗り換え、いよいよ海を越える。

幼少の頃に、家族旅行で四国に行ったと言うのは、家族から聞いたことがある。
しかし、あくまで聞いた話であって私の記憶には、四国というイメージは全く残っていない。
当時は瀬戸大橋も開通していなかったであろうから、フェリーで四国に渡ったのであろう。
しかしその記憶すら無いのである。
よって、今回の旅は実質初めての四国の旅だと言える。
自ずとテンションが高まってくるのはどうしようも無い事だ。

夕日を浴びた瀬戸内海の上を、通勤通学客を乗せた満員列車が走る。
今でこそ何でもないような光景かもしれないが、冷静に考えれば凄まじい技術である。

本州と九州、或いは北海道をトンネルで繋ぐのも大した技術だか、橋を渡して本州と四国を鉄道で結んでしまわれては、日本の技術がどこまで進歩してゆくのか、凡人の私ではもはや計り知ることができない。

橋を渡り始めて10分余りで四国に上陸。
それからはいかにも近代的な高架の上を走り続ける。

風情というものをあまり感じることができないまま、列車は四国最初の停車駅、坂出に到着。
私は一旦ここで下車した。



単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を併せ持つ駅。
瀬戸大橋線が開通し、マリンライナーが運用されるようになって以降、四国の玄関的存在に成り上がった駅である。
非常に歴史のある駅の割には、高架上にホームがあり、近代的なイメージが拭えない駅だ。



この駅の所属路線は予讃線だが、高知方面への土讃線直通列車もこの駅から出ている。
その土讃線経由の、琴平駅行き快速「サンポート」(ただし坂出~琴平間は各停)に乗り換える為に下車したのである。





あまり駅の周りを散策することもなくすぐに列車に乗り込む。


こんぴら山で有名な、琴平に着いたのは19時23分。



四国は関東より日の入りが遅く、外はまだ真っ暗ではなかった。
たが、琴平駅の立派な駅舎をはっきり拝むことはできず、薄暗い中に光る「琴平駅」の電飾の文字だけが目立っていた。



漫画「鉄子の旅」で、この電飾が「パチンコ屋みたい」と紹介されていたのを思い出す…

JR琴平駅から歩いて数分のところに、琴電琴平線の琴電琴平駅がある。
こちらも立派な駅舎を構えるが、暗いためこちらもあまりその姿を拝めなかった。

JR琴平駅前であるが、日中は観光客で賑わうことであろうが、平日の夜ということもあり、随分ひっそりした印象だ。

駅構内の小さな売店で缶ビールとツマミを買い、小さなコンコースにあるベンチに腰掛けビールを煽る。



普通列車の最終列車阿波池田行きは、4番線で出発を待っていた。
私はその車両に乗り込む。
列車は1両編成のワンマン気動車。
土讃線は、この琴平駅以北は電化区間、以南は非電化区間となる。



20時20分。
乾いたエンジン音を唸らせて、列車は走り出した。


乗客は私を含めて数人。


列車は、闇へ闇へと進んで行く…


この旅の物語の続きは、こちらをクリック



鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

こんにちは!!
本日も「もこ太郎の平成阿房列車」にご乗車下さいまして、誠にありがとうございます!


連休後半に体調を崩してしまい、しばらくアメーバにアクセスしていませんでした(_ _。)
だいぶ調子も戻ってきたので、そろそろ阿房列車の運行を再開したいと思います!!


と、その前に…


去る3月9日 の事です。
私は蒲田まで出向き、日本工学院 蒲田キャンパスにて…

「鉄道テーマ検定」


なるものを受験してきました!

今回で3回目となるこの鉄道テーマ検定(以下「鉄検」)。
毎回テーマを変えて問題が出題されているそうです。
初受験となる今回の鉄検のテーマは…

「在来線特急」

私の苦手とする分野ですが、限られた時間の中で必死に公式テキストを読み漁り、
時には実際に特急に乗ったりして勉強しました!

鉄ヲタの名に懸けて合格をつかんでやる!!!

との意気込みで受験しましたが…



いや~、やっぱり難しい(x_x;)


3級と2級を受験しまして、
3級は自信あったのですが、2級はかなりレベル高かった…


だって、2級で唯一自信を持って答えられた問題が…



これだけしか無かったですから~~(TωT)
地元高崎線に所縁のある問題しか!!


そして受験して2ヶ月近く経ったある日。



いよいよ合否通知が来てしまいました!!

恐る恐る封を開け、まずは2級の結果を見てみます!!
2級の合格ラインは100点満点中70点、ですが…









残念!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

でも、あんなハイレベルの問題をここまで追い詰めれたのは良かったと思う!
よく頑張った!
自分で自分を褒めてやりたい!!!



で、自信のあった3級は…??
合格ラインは100点満点中60点で…







う~ん…
正直、80点は越えたかな~って感触だったのですが…

でも、合格には変わりない!
俺、おめでとう!!!




認定書も同封されていました!
一生の宝物にします!!!


でも生粋の鉄ヲタさんなら、簡単に2級も合格しちゃうんだろうな~。
で、2級合格者しか受験できない1級まで合格しちゃうんだろうな~。

サウイフモノニ ワタシハナリタイ



ちなみに試験会場では、早くも次のテーマのテキストが販売されていました。

それが、これ!!!!!





私が最も苦手とする「新幹線」!Y(>_<、)Y

しかし、苦手を克服する良い機会と捉え、今から勉強に励みます!!

ちなみに次の鉄検の日時などはまだ未定だそうです。

全国の主要都市に試験会場が設けられますので、
この記事をお読みの鉄道ファンの皆様、次回はぜひあなたも受験されてみてはいかがでしょうか!?




では、この次から新しい阿房列車の物語を綴っていきますね!
第9旅まで紹介しましたが、次はちょっと飛んで、
群馬阿房列車 」と同じくらい過酷で、個人的に非常に思い入れのある旅
「第18旅:JR四国阿房列車」と、
「第19旅:JR山形線阿房列車」を一気に紹介するつもりです!!


本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
またのご乗車をお待ちしております!!





鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック


鎌倉高校前駅への2度目の訪問 にて、心のもやもやが晴れたようだ。

満足のいく写真は取れなかったものの、一面の海の景色を見るとやはり心が癒される。



藤沢行きの列車に乗り込み、海と別れを告げて降り立った駅は、



江ノ島駅


再びこの駅で下車し、急遽ノルマを一つ追加することにした。

相変わらず混雑する改札を抜け、江の島とは逆方向の北側に足を運ぶ。

踏切を越え、国道467号を越えると、すぐにその場所にたどり着く。



湘南モノレール「湘南江の島駅」




湘南モノレールは、大船駅~湘南江の島駅を結ぶ、全長6.6Kmの懸垂式モノレール路線。
大船方面から江の島へアクセスする際は、この湘南モノレールが最短ルートとなる。


本日最後のノルマは、この湘南モノレールを乗り潰すこと。

私の持っている「鎌倉・江ノ島パス」は、江ノ電全線に加え、湘南モノレール全線が乗り放題対象になっている。

ついでになってしまうが、未乗区間を潰せる絶好のチャンスだ。
このチャンスを逃すわけにはいかない。


湘南モノレールは、江ノ電より過密なダイヤが組まれており、全8駅の降り潰しは容易にできそうだが、時間的制約により諦めることにした。


湘南江の島駅の構造はビルになっており、ホームはビル最上階の5階に位置する。

4階に切符売り場と改札口があり、自動改札機に鎌倉・江ノ島パスを通す。


ようやくホームにたどり着くと、既に大船行きの、青色ボディのモノレールが出発を待っていた。

連結器が顔面のおでこにあたる部分に設置されているのが、角のように見えて面白い。




3両編成の一番前の車両に乗り込み、クロスシートに着席する。

ホーム、そして車内は、江ノ電程の混雑は無く、どちらかと言うと閑散としたイメージだ。

程なくして、モノレールは大船に向けて発車した。


湘南江の島を発つとすぐにトンネルに入り、そのトンネルを抜けるとすぐに隣の「目白山下(めじろやました)駅」に到着する。


そこから先は、自動車が行き交う道路の真上を、北東に進んでゆく。

懸垂式なので、車両の下部がよく見渡せる。

道路で信号待ちをしている車列の上を、お先とばかり通過していくのは快適である。


モノレールは思ったよりも速いスピードに乗って進む。

途中、通常の鉄道の常識では考えられない程の急勾配や急カーブもあり、なかなかの迫力を堪能できる。



今回は江の島から大船方面に向けて移動したわけだが、逆に大船から江の島方面に移動した場合は、車窓から江の島の海が徐々に見えてくることになる。

江ノ電の車窓からでは見れない広大な海の景色を望むと、自ずと心が躍ってくることであろう。

湘南モノレールでの、江の島へのアクセスは意外とお勧めかもしれない。


湘南江の島から、およそ14分の空の散歩を楽しんでから、大船に到着した。




ホームに降り立ち、江ノ電と大差無く混雑する東海道線に乗り換えて、帰宅の途についた。


これにて江ノ電の全線乗り潰し及び全駅降り潰し、加えて湘南モノレールの全線乗り潰しまで達成できた。

江ノ電の総評は既に序章 で記載したつもりであるが、一つだけ付け加えたいことがある。


次回江ノ電に乗る機会があれば、ぜひ人の少ない時期を狙って乗りたい。






※今回の旅の軌跡は、省略させて頂きます。



※この旅で初めて乗車した区間

 東海道本線(鶴見~藤沢 間)

 江ノ島電鉄線(藤沢~鎌倉 間:全区間完乗達成)

 湘南モノレール江の島線(大船~湘南江の島 間:全区間完乗達成)


江ノ島電鉄 公式HP

http://www.enoden.co.jp/


湘南モノレール 公式HP

http://www.shonan-monorail.co.jp/










鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック


過去の記事を通してお読み頂ければ一目瞭然の事であるが、私の『鉄道趣味の分野』は「鉄道旅行(乗り鉄)」であり「途中下車/駅研究(降り鉄/駅鉄)」である。

「時刻表鉄」にも在籍することができると思う。


逆に「鉄道写真(撮り鉄)」は専門外である。

自分が撮り鉄になれない理由については過去の記事 に記載した通りであるが、要は「撮る」より「乗る」方が楽しいのである。

「撮る」為の時間を割くくらいならば、「乗る」為に時間を費やしたい。


一眼レフのデジカメは所有しているが鉄道の為に購入したものではなく(何の為に買ったのかはこちら を参照)、撮り鉄の神器となる三脚などは所有していない。

今まで撮影してきた写真も、旅の記録を残す目的で撮ったものが殆どであり、列車を主役とした撮影は行っていないつもりである。

たまに列車を撮影した写真があったとしてもそれは、たまたま通りすがった列車をカメラに収めた、いわば「スナップ写真」的な位置づけにあたると思っている。



この江ノ電は、そんな私を俄(にわか)撮り鉄にせしめようとしている。

これが江ノ電マジックなのか?





江ノ電の全線完乗並びに全駅乗下車を達成したのに、なぜか心残りを感じる。

鎌倉の大仏を参拝できなかった ということもあるが、どうやら最大の原因はそれではなさそうだ。


その心のもやもやをスッキリさせるべく、人のごった返す鎌倉駅 3番線ホームから、藤沢行き列車に乗り込む。


鎌倉から満員電車に揺られること18分。

進行方向左側に湘南の海岸が広がる。

そして、先ほど下車した駅に再びやってきた。



鎌倉高校前駅



私は先ほどこの駅に下車した時、有名な撮影スポットで海を背にした車両の写真を撮影した。

しかしその時は午前中であり、少し逆光ぎみの写真しか撮れなかった。


昼下がりの今は、きっと日光の方向が変わっているだろう。

今度こそ、先ほどと同じ場所で、先ほどに比べて少しはマシな写真を撮影してやる。

撮影の為に決まった場所に訪れる事など、鉄ヲタになって初めての出来事である。



下車して、早速撮影スポットまで移動する。




午前中とは光の射し方が全く異なる。

私の算段は当たっていた。

ここで、しばらく列車を待つことにする。


すると、この時間帯は丁度学生たちの下校時間と重なるようであった。

鎌倉高校から駅に向かう学生たちが大勢現れた。




これは少し計算外であった。

できれば人も車もおらず、列車だけが入った写真を撮りたかった。

しかしこの学生がいる風景こそが、この駅の持つ本来の風景なのであろう。


程なくして、列車がやって来た。

私はカメラを構える。

三脚も無いので、しっかり脇を締めることを心掛けながら。








張り切って撮影に挑んだが、結局何を撮りたいのかわからない写真になってしまった…

列車も、江ノ電の代名詞といえる、緑の車体の300系を撮りたかったのだが…

でも、文句を言ってもしょうがない。



私にとって鉄道写真とは、あくまで旅の記録でしかないのだから

と自分に言い聞かせつつ…








晩秋の昼下がり。徐々に日差しもかげってきた。

あとはもう帰宅するだけである。

しかしどういうルートで帰るかは全く考えていなかった。

行き当たりばったりで、藤沢行きの列車に乗り込む。



この旅の物語の続きは、こちらをクリック



鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック


和田塚駅 を発った列車は、緩やかに左にカーブしながら前進する。

直進に入り、軽快に住宅密集地の合間を進んでいると、そのうちスピードを落として、再び左カーブに入る。

カーブを曲がっている途中右側の高台に、JR横須賀線のホームと上屋が見えてくる。

直進に入ると前方から、コの字の形をした頭端式ホームが近づいてくる。



いよいよ終点、鎌倉駅に到着だ。

車両はゆっくり、ゆっくりホームに入線する。

列車の中から見て向かって右側は、乗車専用ホームとなっている。

既にたくさんの人が行列を作っており、次の列車を待っている。

その中に、私の乗ってきた列車にカメラを向ける人もいた。


完全に列車が停止し、左側のドアが開いた。

私は大勢の人たちと一緒に、降車専用ホームに下車した。




よく見るとホームは2面2線を有しており、この点は起点の藤沢駅 と異なる。

ホーム番号はJR鎌倉駅と連番となっており、乗車専用ホームは3番線、私が降りた降車専用ホームは4番線となっている。

5番線は繁忙期等に使用されるらしい。




改札は自動改札機が設置されており、たくさんの人が行き交う。

JRとの乗り換え口も併設されており、大きな人の流れにさらに拍車が掛けられている。




改札を出たところには江ノ電グッズショップ(2013年3月まで営業されていた)が設置されており、観光客で賑わっていた。


折角なので私も、何かしらお土産でも買ってゆくことにした。


悩んだ結果、来年のカレンダーを購入した。

このカレンダーには、江ノ電沿線の風景が描かれた絵画が載せられていた。

扇屋 が描かれた月もあった。




続けて駅舎の観察を行う。

まずは江ノ電の出入り口がある西口に出てみる。




続けて東口。




西口には市役所、小学校、図書館などの公共施設が建ち並んでいる一方、東口は広大なロータリーを構えるのを始め、小町通りが鶴岡八幡宮まで通じている。

観光という観点からすると、東口の方がより栄えている印象を受ける。


なお鎌倉駅は「関東の駅百選」に選定されている。

しかし残念ながら江ノ電の駅としてではなく、JRの駅として選定されているとの事である。



ついに、全長10km、江ノ電の全線完乗並びに全駅乗下車を達成した。

今回の旅の目的ははこれにて達成されたわけだが、時間的にまだ余裕がある。

無理もない。12分おきに1本の列車を走らせるダイヤグラムにそって旅を続けていれば、全駅乗下車なんて簡単に達成できてしまう。


この鎌倉駅も人でごった返している為、駅観察もそそくさと行い、足早に藤沢行きの列車に乗り込むことにした。




この旅の物語の続きは、こちらをクリック



鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ