第9旅第2章:江ノ電藤沢駅~石上駅 | もこ太郎の平成阿房列車

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私が行った鉄道の旅をレポートさせて頂いています!
私のブログをお読み頂いて、鉄道の旅に興味を持って頂けたら幸いです!



藤沢駅南口からのびている歩道橋は、バスターミナルの真上に設置されている。
多くの人が歩くその歩道橋を渡りきると、小田急百貨店の2階部分にたどり着く。
と同時に、緑色で書かれた「江ノ電のりば」の文字が目に入る。



江ノ電藤沢駅のホームは、百貨店の2階に設置されている。
切符売り場周辺にも、歩道橋と同様たくさんの人が行き交っている。
観光客と一目で分かるいでたちの人も少なくない。



早速JRの自動券売機で購入した「鎌倉・江ノ島パス」を自動改札機に通す。
何台も並んだ自動改札機は、江ノ電がそれほど利用客数の多い路線である事を物語っている。



改札を抜け、ホームに躍り出てみる。


ホームは頭端式2面1線。改札を抜けて、向かって左側のホームが乗車専用、向かって右側が降車専用ホームとなっている。
いかにも起点といった印象のホームだ。
百貨店の中にある駅にしては、広々とした印象を受ける構内である。



乗車専用ホームには、次の列車を待つ乗客達で既に行列ができている。
車止めには小さな置物が置かれ、乗客の目を楽しませてくれる。



ここで、今回の全駅降り潰しにあたっての覚書を記しておく。
過去の旅で阿房列車を運行してきた路線は、ダイヤの薄さの為、いわゆる「3駅進んで1駅下がる」戦法を使用してきた。
しかし、江ノ電は非常に本数が多い(12分毎に1本の列車が出ている)為、駅順通りに全駅下車を目指す。
それにしても、単線で12分毎に1本の列車を走らすダイヤとは、スジ屋の凄まじい技術の賜物である。

程なくして、列車がホームに入線してきた。



江ノ電の車両は全てオリジナルの、2両一組の連接車。
2車体の間に、台車が1つだけ設置されている、独特の編成である。
休日は、その2組が連結されて、4両編成で運行される。

まず藤沢までやって来た乗客を全員下車させ、鎌倉方面に向かう乗客の乗車が始まる。
私が車両に乗車したときは、既に満員の状態であった。
今までの阿房列車の中で、最高の乗車率である。

吊革につかまり、少々うんざりした心持ちの中、列車は藤沢駅をゆっくり発車した。
車両は緩やかに左にカーブし、直線に入ると下り勾配区間が始まる。
勾配標を見てみると、その勾配は35パーミル。
こんなに大きな数値の勾配標はなかなか見れないため、少々興奮を覚える。

急勾配を下りきったところで、隣の駅に停車。
藤沢駅からの所要時間は、わずか1分であった。


「石上(いしがみ)駅」


(駅名標に変なものが反射しているが、気にしないようにして頂きたい)

単式ホーム、1面1線の無人駅。
改札業務は、車掌と運転手が車両から降りて行う。
駅周辺は住宅街で、ホームに続く通路はバリアフリー化されている。



この駅は、元々は高砂(たかすな)という駅名であったらしい。
戦時中の昭和19年に一度閉鎖され、昭和25年に「石上」に改名され営業が再開されたという経歴を持つ。
この駅で下車して、7分後には藤沢行きの列車がやって来る。
ひっきりなしに列車が行きかう印象の江ノ電だ。
車両もそれぞれに個性があり、江ノ電が撮り鉄にも人気があるのもうなづける。



その5分後、先ほどの藤沢行き列車は、鎌倉行き列車になって折り返してきた。
私はその車両に乗り込んだ。






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