もこ太郎の平成阿房列車 -13ページ目

もこ太郎の平成阿房列車

No Train,No Life!
生粋の「乗り鉄」がブログを書くとこうなる!!
私が行った鉄道の旅をレポートさせて頂いています!
私のブログをお読み頂いて、鉄道の旅に興味を持って頂けたら幸いです!

千葉県内に、以前から一つ気になっている路線があった。



「日本一総営業距離の短い路線」をウリにしている、「芝山鉄道」。

成田空港のすぐそばを走る、全長2.2Kmの第3セクター路線である。



私の認識は、それまで日本一短い路線と言えば、故郷の和歌山県を走る「紀州鉄道」であった。

その紀鉄から日本一の座を奪った路線とあっては、真相を確かめない訳にはいかない。

私は成田市に向かうことにした。




平成24年11月17日


休日おでかけパスを使用して、JR成田線成田駅まで移動。

そこから徒歩2、3分掛けて京成成田駅に向かう。


京成成田駅は、上野・日暮里・船橋方面から成田空港を結ぶ「京成本線」の重要な中継地点となっている。

駅周辺も駅の中も、非常に賑やかな印象だ。


面白いことにこの京成成田駅はJRの駅と異なり、駅長室から一番離れた番線が1番線となっている。

さらに面白いことに、2,3番線、そして4,5番線は同じ線路を共有している。


この駅には跨線橋は無く、ホーム間の移動は地下道を利用する。

私は2番線ホームに移動し、そこから芝山千代田行きの列車に乗り込む。

芝山千代田駅まで、京成の車両が乗り入れる。


京成電鉄の路線は全て1,435mmの標準軌。

前面展望でかぶりついてみると、普段乗りなれているJRの狭軌と比べて、違和感を感じずにはいられない。


発車した列車は、高架の上を走り続け、市街地を映し出していた車窓は、徐々に雑木林が中心の風景に変貌する。


巨大な空港のターミナルビルが前方に見えてきたかと思うと、線路の分岐地点に差し掛かる。

ここが、空港第2ビル駅方面行き列車と、東成田駅方面行き列車を分岐させる、駒井野信号場である。

私が乗車している列車は直進方向に進むことになるのだが、成田空港に向かって伸びる線路は、その直進の線路を大胆に横切っている。

信号場を過ぎるとすぐにトンネルに入る。


程なくして、列車は地下のホームに停車する。

私はまず、その駅に降りてみた。



「東成田(ひがしなりた)駅」


もこ太郎の平成阿房列車


ご存知の方も少なからずいるだろう。

何を隠そうこの駅は、もとは成田空港ターミナルビルの最寄り駅となる「成田空港駅」として開業した駅である。


その時の名残として、ホームは2面4線の構造を持つが、現在使われているのは、そのうちの1面2線のみである。


そして、現在使われていないホームに目をやると


もこ太郎の平成阿房列車


お分かり頂けるだろうか?

暗がりの中に、「成田空港」の駅名標が撤去されずにそのまま掲げられているのだ。


もこ太郎の平成阿房列車


なお、現在使用されていないホームは立ち入り禁止となっている。


それにしても、いくらターミナル駅から途中駅に成り下がった駅とはいえ、あまりにも人の姿が無い。
冷たいコンクリートに囲まれた雰囲気も混ざって、不気味さすら感じてしまう。


もこ太郎の平成阿房列車


人がいないのに、改札に向かうエスカレーターは稼働しているようだ。


もこ太郎の平成阿房列車


エスカレーターを上がり、改札に向かう通路を進む。


もこ太郎の平成阿房列車

過去は人で溢れかえっていたのであろう改札内コンコースも、今は無駄な広さだけが目立っている状態である。


改札を抜けると、そこも広大なコンコースとなっているが、相変わらず人の姿は見受けられない。


もこ太郎の平成阿房列車

出口に向かう上り階段が、そしてその横にはエスカレーターが設置されている。


もこ太郎の平成阿房列車


しかしそのエスカレーターは、運転を停止して久しいらしい。


もこ太郎の平成阿房列車


階段を上ると外に出ることができる。


もこ太郎の平成阿房列車


そこは2つある空港のターミナルビルの丁度中間地点にあり、旅客用の施設は全くない。

どうやらこの駅は、空港で働く職員の通勤用として利用価値がある為、廃駅は免れているのであろう。


もこ太郎の平成阿房列車


コンコースに戻ると、大きな壁画があるのに気が付いた。


もこ太郎の平成阿房列車


「曲水の宴」と名付けられたこの壁画は、海外の旅客の目を楽しませる為に作られたものであろうか?

現在はその役目もむなしく、誰の目にも触れられないまま佇むしかない、といった感じだ。


壁画の前に立ち、右側を向くともう一つ出口を見つけた。


もこ太郎の平成阿房列車


こちらの出口に向かうと、先の方から人の話し声が聞こえた。

おそらくそこには警備員が居て、この出口を抜けるには厳重なチェックが行われるのではなかろうか?

面倒くさい目に合うのは避けたかったので、そこから離れることにし、またコンコースに戻ってきた。


コンコースをうろうろしていると、新たに作られたのが一目で分かるような通路が伸びている。


もこ太郎の平成阿房列車


この通路は、「空港第2ビル駅」に続いているらしい。

その通路を利用する人の姿は、全く見られない。


少し通路を進んでみると、


もこ太郎の平成阿房列車


駅まで500mの案内。そして、


もこ太郎の平成阿房列車


延々と続く通路…

この光景を見た瞬間、移動する気が失せ、引き返した。

こんなに長く伸びた通路でも、やはり人の姿は見えなかった…


もこ太郎の平成阿房列車


この駅に滞在中、私が見た人の姿は駅員一人と、乗客2,3人ほどであった。


この駅は栄華を誇る成田空港の「裏」の世界をまざまざと映し出しているようだ。

まさに、近未来都市の真っ只中にある秘境駅だ。



芝山千代田行きの列車に乗り込み、この寂しい駅をようやく脱出する。

ここから先が、芝山鉄道の路線となる。




列車は地上に出て、再び高架の上を走り、あっというまに終着駅に到着した。



「芝山千代田(しばやまちよだ)駅」


もこ太郎の平成阿房列車


終着駅だが、単式ホーム1面1線という最低限の構成となっている。

ホームは高架上に設置されている。

線路の先を見てみると、30メートルほど先にバラストが積まれており、その向こう側に車止めが設置され、そこで線路が途絶えている。

もこ太郎の平成阿房列車


東成田程ひどくはないが、この駅も人の姿はあまり見受けられない。


もこ太郎の平成阿房列車


駅前に出てみると、広大なロータリーの中にいる、巨大な埴輪の出迎えを受けることになる。

このあたりは、遺跡の出土が盛んだったりするのだろうか?


もこ太郎の平成阿房列車


駅周辺に民家は無く、非常に静かだ。

駅舎は芝山鉄道本社の家屋と併設されている。



もこ太郎の平成阿房列車


駅から直進距離にして1Km程離れたところに「航空科学博物館」があるらしいが、芝山鉄道を利用して来館する人ははたして存在するのか?非常に疑問を感じる。

この芝山千代田も、利用客の殆どが成田空港の従業員なのだろう。



線路の終端部付近に、九十九里方面への早期延伸を願う看板が設置されている。

この駅が、終端式ホームではなく単式ホームを有する理由が、ここで判明した。


もこ太郎の平成阿房列車


私としては、ぜひ路線の延伸が実現してほしいと願う。

なぜなら、それが実現すれば紀州鉄道の「日本一短い路線」の称号が復活するからだ。


日本一完乗の簡単な路線を乗り潰した訳だが、その感動は全く無かった。

それよりも、東成田駅の存在の方がはるかに衝撃的であったからだ。



離発着する旅客機を見つめながら、帰宅の途につく。


もこ太郎の平成阿房列車


もこ太郎の平成阿房列車







鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

おはようございます!!

本日は鉄活日和なり!

みなさん!この記事読んでから、今日も鉄活に励みましょう!!



前回のレポート の続きです!


イベント会場を脱出し、高崎駅まで戻ってフリー切符を使って、

10時31分

下仁田行き普通列車に乗り込みました!


そして2駅隣の、根小屋駅で下車!

この駅に降りるのは3度目なのですが、今までの駅の印象とはガラッと変わっていました…


もこ太郎の平成阿房列車


今までの白い駅舎から一変、赤と青がベースの塗装に塗り替えられていました。

(過去の駅舎はこんな感じ とかこんな感じ


駅舎の中の待合室の壁は、以前は貼り紙がびっしり貼られていたと思うのですが、今はずいぶん小ざっぱりした感じです。


もこ太郎の平成阿房列車


私は以前の印象の方が、哀愁があって好きだったのですが…


でも、駅前は相変わらず穏やかで静かな時が流れており、良い雰囲気を味わうことができました。



もこ太郎の平成阿房列車


さて、高崎駅に戻って本日最大のイベント!!!

デキ1号・3号重連の臨時列車に乗車します!!


もこ太郎の平成阿房列車

ホームが狭く、デキとの距離がうまいぐあいに取れない為、デキ2両一緒に写真に収めるのは不可能でした(汗)


ちなみに、上信電鉄は客車を持っていないので、デキが牽引するのは

↓この電車になります。



もこ太郎の平成阿房列車


11時47分。

いよいよデキ臨時列車は、上州富岡に向けて出発しました!!


車内は超満員!!!



…って程ではなかったですが、

ロングシートは全部埋まり、立っている乗客が何人かおりました。


臨時列車はゆ~っくり、ゆ~っくり、上州の大地をのんびり見渡しながら進んで行きます。

そしてお約束通り、沿線にはおびただしい数の撮り鉄たち…


乗る阿房に撮る阿房、私は乗らないと損!と思ってしまうタイプでして…


高崎から約1時間かけて、終点の上州富岡に到着しました!


もこ太郎の平成阿房列車


狭いホームは、デキの有志をカメラに収めようとする人たちで溢れかえっていました!


もこ太郎の平成阿房列車


ちなみに、上州富岡の駅舎は現在、改修工事を行っております。

現在の駅は↓こんな感じ。


もこ太郎の平成阿房列車


私は折り返しのデキ列車には乗らず、一足先に上州新屋駅 まで移動。


駅のホームにて、折り返しのデキ列車を撮り鉄!


もこ太郎の平成阿房列車


上の写真、私のプロフィール の「今月の鉄画像」にも貼り付けています!

お気づきの方いましたか?



以上、上信電鉄イベントのレポートをお送りしました!



余談ですが、このイベントの翌週に上電主催のイベントがあり、それにも行きたかったのですが、

ちょうどその日は友人と、朝から赤羽で飲んでおりまして、残念ながらそちらには参加できませんでした…



では、これから私も鉄活に行ってきます!

「ぐんまワンデーパスSP」を使って!(^_-)







鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

さて!上信電鉄の長~いレポートも終わったところで、またもや上信電鉄の記事ですm(_ _ )m

去る11月2日。

Simplogでも呟いてましたが、この日上信電鉄本社で行われた

「上信電鉄鉄道感謝フェア」

に行ってまいりました!


もこ太郎の平成阿房列車


わたくし、基本的に人混みが苦手なので、こういったイベント系もめったに参加しないのです。

しかし大好きな上信電鉄のイベントとありまして、意を決して参加してまいりました!!



この日は午後に前橋まで行く用事があった為、高崎駅まで車で参りました。

駅西口近くのタワー駐車場の屋上に車を止めます。

その屋上からは…


もこ太郎の平成阿房列車


高崎駅の留置線(特に上信線のホーム~本社付近)が、とってもいい感じで見渡せるのです!!

(私が読者になっているブロガーの方の記事を参考にさせて頂きました。大変ありがとうございました!)


私が高崎駅に着いたのは午前9時ごろ。

イベントが開始されるのが午前9時半からなんですが、

イベント会場前には、既に行列が!!


もこ太郎の平成阿房列車


私もこの行列に加わり、イベント開始を待ちます。


私の後ろに並んだ子鉄クン達が、新幹線が走るたびに

「MAXだ!あさまだ!!」

と大騒ぎ。

オジサンみたいに、新幹線嫌いになっちゃいけないよ…



そうこうしているうちに、イベント開始!!

会場に入ると、まずはED31型電気機関車のお出迎えを受けました!


もこ太郎の平成阿房列車


そしてその奥には、上信電鉄の顔、

「上州のシーラカンス」ことデキ1号、3号の重連が控えていました!!


もこ太郎の平成阿房列車


私はまず、受付に行ってあるものを購入しました。

それがこれ!


もこ太郎の平成阿房列車


「上信電鉄一日全線フリー乗車券」!


この日、このイベントの会場でしか購入できないフリー切符!!

通常の上信電鉄のフリー切符は2,160円なのですが、これは何と破格の1,000円!!

乗り鉄には、目からウロコのアイテム!!

このフリー切符の為にこのイベントに来た!といっても過言ではありません!!



でもせっかくなので、イベントを楽しんでいくことにします!


この日は、デキ重連の臨時列車が走るのですが、何とその前にデキの試乗ができるとの事!!


もちろん、乗ってみました!!!


もこ太郎の平成阿房列車


私が乗ったのはデキ3号。

私の他に、4,5名の方と運転手が乗車します。


車内は非常にシンプルな作りで、計器なども最小限しか搭載していないような感じ…


もこ太郎の平成阿房列車


もこ太郎の平成阿房列車


試乗は、20メートルほどの距離を往復するだけでしたが、非常に貴重な体験ができました!


もこ太郎の平成阿房列車



もこ太郎の平成阿房列車

続いてグッズ販売コーナーに行ってみました!

そこでは、上信電鉄の他にJR、東武、わ鐵、上電といった、群馬県内の鉄道のコーナーが勢ぞろい!!


上信電鉄のブースでは、実際に車両に使われていた部品や計器といった、非常に貴重なものが売り出されていました!!

もこ太郎の平成阿房列車

そんな中、私はこんなものを購入。


もこ太郎の平成阿房列車


上信線の駅のイラストが描かれた2014年卓上カレンダー。420円也。

降り鉄(駅鉄)には、目からウロコのアイテムです!!

(あれ?このフレーズ、さっき使ったような気がする…(・・;))


著作権の問題やら何やらあるかもしれないので表紙しか載せませんが、その表紙は「上信線の秘境駅:千平 」ですね~!


もちろん、あの駅も載ってますよ!

その駅とは…



























なんじゃい!!


もこ太郎の平成阿房列車


しつこくてスミマセン…



話を戻して…



車両倉庫では、パンタグラフの操作体験や、運転シミュレーションの体験などができたようです。

私はしませんでしたが…


もこ太郎の平成阿房列車


午前10時からは、ぐんまちゃんをはじめ、沿線のゆるキャラが大集合!


もこ太郎の平成阿房列車


人も集まってきたところで、私はそろそろ限界…

会場に1時間もいられず、ガマンができなくて会場を後にするのでした…



デキ臨時列車が走るまでまだ1時間以上もありますが、その時間を使って、フリー切符で少し乗り鉄することにしました!!




つづく







鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ


この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック


列車は千平 をゆっくり発ち、 のどかな田園風景の中に真っ直ぐ伸びた線路の上を進む、といった今までの車窓は全く対照的な景色を映し出す。


鬱蒼とした深緑の林の中に敷かれた線路は、左右にカーブし続け、勾配をゆっくり力強く昇って行く。

その様相は、まさに登山鉄道を思わせるほどだ。

線路脇の勾配標を見てみると、勾配は16.67パーミルが最大傾斜らしいが、それ以上の勾配を昇っているような錯覚に陥る。

車内からの見晴らしも良く、上州の山々がすぐそばまで迫っているかのように見える。


もこ太郎の平成阿房列車


しばらく進み、少し開けた場所に踊り出たと思ったら、そこは上信線の3つの信号所のうちの1つ「赤津信号所」であった。

私の乗った列車は、上り列車と交換を行った。


もこ太郎の平成阿房列車


上信線唯一のトンネルを抜けると、線路のすぐ脇に国道254号線が姿を現し、民家や商店が見えてくる。

線路も真っ直ぐに戻り、勾配も平坦になり、いよいよ上信線の終幕を迎える。


列車は徐行し始め、プラットホームにゆっくり、ゆっくり入線した。



上信線の終着駅「下仁田(しもにた)」


もこ太郎の平成阿房列車


頭端式ホーム1面2線、そして留置線を4本ほど従えている。

留置線には、出番を待つ車両の他、現在使用されていない貨車が何両か放置されている。


上信線は、過去の記事 に記載したとおり、群馬(上州)と長野(信州)を結ぶ予定の路線であった。

それは実現せず、途中駅になる予定だった下仁田駅は、やむなく終着駅にさせられた。

しかし、終着駅という役を100年以上も続けていると、自ずと終着駅としての風格も出てくるというものである。


もこ太郎の平成阿房列車


そして、この駅も思わず見とれてしまいそうな木造駅舎を構えている。

駅周辺は民家や商店が点在するが、例外なく静かであること、そして夕方に近い時間帯で、かげってきた日差しに照らし出される駅の姿が、何とも言えない哀愁感を味あわせてくれる。


もこ太郎の平成阿房列車


これにて、上信電鉄上信線、全駅下車達成…



いや、まだ目的を達成していない…


ここで下仁田名物、ネギとこんにゃくを買わないといけなかったのを思い出した。



駅前の売店に入ってみる。

刺身こんにゃくは陳列されているが、太くて短くて、根っこの部分が球根のように丸くなっている、あの独特の姿の下仁田ネギが置いていなさそうだ…

やはり普通の売店には、農産物は置いてないものなのか…


仕方なく、刺身こんにゃくだけ買って帰ることにした…

でも今思えば、ネギを背負って電車に乗ったら、車内が臭ってしょうがなかったことだろう。



1日に20駅も下車すれば、それだけで達成感も一入(ひとしお)だ。

私は上機嫌で、高崎行きの列車に乗るのであった。





さてここで、群馬阿房列車の旅に引き続き、上信電鉄の総評をしてみたい。



上信電鉄の魅力って、何だろう?


「上州のシーラカンス」と呼ばれている電気機関車「デキ」の存在?

千平~下仁田間の、あの爽快な車窓?

重要文化財「富岡製糸場」に案内してくれる路線?


全て間違いではないだろう。それはそれで、立派に誇れる魅力だと思う。

しかし私は、上信電鉄の魅力は「駅」にあると思う。


上信電鉄に乗った時は、どこでも良い、どこか一駅、木造駅舎を有した駅に下車してほしいのである。

そして、木造駅舎と一体になって、のどかに流れる時間を味わってほしい。

趣を変えて、千平のゆるめの秘境感を味わうのも悪くないだろう。



ここで、上州一ノ宮駅に掲げられていた、石碑に刻まれた言葉を引用させて頂く。


 「ふるさとの駅には
  優しい母のにおいがする
  旅から帰ってくると
  そのふところに抱かれたくなる」


もこ太郎の平成阿房列車


都会の喧騒の中で毎日生活している人にはぜひ、上信線に乗って頂き、駅に降りて欲しい。

たとえふるさとの持たない人でさえも、言葉には言い表せない懐かしさを感じ取ることができるのではあるまいか?



百年以上の歴史を持つ上信電鉄だが、この先も上州の田園の中を、いつまでも走り続けて欲しいと切に願うばかりである。



なお序章 でも書かせてもらったが、今回のレポートは、高崎駅から下仁田駅まで、駅の並びの順番通りに各駅を紹介しているが、実際には「3駅進んで1駅戻る」戦法で全駅を巡っている。

この方が順番通りに駅を巡るよりも時間を短縮できる為である。

実際の軌跡は、「旅の軌跡 」を参照されたい。

上信線の全駅を、一日で巡りたいとお考えの方の参考になれば幸いである。



長々と上信電鉄のレポートを行ってきたが、今までのレポートがすべて無駄になるような、たった一言で上信線のすべてを言い表せるような呪文が、実は存在する。

その魔法の言葉を覚えて頂いて、今回の旅を〆たい。


その言葉とは…





























「なんじゃい!!」



もこ太郎の平成阿房列車





この旅の乗車記録は、こちらをクリック




鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

投稿写真

私は本庄駅で降りるのですが、大宮からグリーン車に乗る場合は、深谷までの区間しかグリーン乗車券を買いません!
だって、深谷までなら550円で、それより高崎よりになると750円になっちゃうから!
深谷から普通車に乗り換えりゃいいんだよ~d(^_^o)

さらに、グリーン車はかなりの割合で下段の席に座りますね~
車窓の景色は上段にはかなわないけど、揺れが少ないし、空いてるし~(^_-)

写真は宮原駅にて


この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック


南蛇井 を出発すると、列車は真っ直ぐ進み、車窓は民家、田園、空き地を交互に映し出す。


少し左にカーブしたかと思うと、進行方向左側に小さなホームが見えてきた。



「千平(せんだいら)駅」


もこ太郎の平成阿房列車


単式ホーム1面1線、そして小さな待合室と簡易トイレのみを有する駅。

無人駅で駅舎は無い。


もこ太郎の平成阿房列車


駅の周りには民家が点在しているが、人の気配はほとんど感じられない。


駅は少し小高い丘の上に設けられており、ホームへは小さい階段を使って移動する。

その階段の脇には、手作りの「千平駅」の標識が掲げられている。



もこ太郎の平成阿房列車


しかしこの駅、入り口が非常に分かりにくい。

この駅を利用するのは、駅周辺の住民しかいないのではないだろうか?



もこ太郎の平成阿房列車


駅に接する道路も細く、通行人も車もほとんど見かけない。


駅のそばには、鏑川の支流となる小川が流れており、ホームからはそのせせらぎを感じ取ることができる。



もこ太郎の平成阿房列車


それにしても、ここは自然に囲まれた良い場所である。

駅周辺を歩いていると、鳥のさえずる声もよく聞こえてくる。


もこ太郎の平成阿房列車


木造駅舎を有する駅が多い上信線の中で、ひときわ異彩を放つ駅である。

だがこの駅はこの駅で、他のどんな駅にも持っていない魅力を持っている。


ここはまさに、「上信線の秘境駅」である。


次の電車が来るまで時間があった。

天候も小春日和、駅に誰もいない事をいい事に、私は待合室のベンチで昼寝させて頂いた。



マイナスイオンを十分に浴びて、下り列車に乗り込む。

この駅で下車した人間は私一人だけであったが、

この駅から乗車する人間も、私一人だけであった。


さて、いよいよ残す駅もあと一つ。

長かった一日も、終焉を迎えようとしている。


もこ太郎の平成阿房列車


この旅の物語の続きは、こちらをクリック



鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック


神農原 を後にすると、列車はただ真っ直ぐ伸びた線路の上を突き進んでゆく。

列車が進むのに比例して、車窓はだんだん開けた景色を映し出してくる。

しかし田んぼよりも、雑草の生い茂る空き地が目立っている。


そうこうしていると、上信越自動車道の高架の下をくぐると同時に、左へ緩やかにカーブを始める。

そのタイミングで民家が現れ始め、列車はスピードダウン。



さて、ここでよく耳を澄まして、車内放送を聞いてみよう。

すると…





「なんじゃい!なんじゃい!」





いきなり「なんじゃい」とは何だ?

と面喰ってしまうかもしれないが、これは歴とした駅名なのである。

車内放送は、ただ単に次に停車する駅の名前を呼んでいただけである。



「南蛇井駅」


もこ太郎の平成阿房列車

聞いての通り、大変珍しい駅名である。

ひょっとして、上信電鉄で一番有名な駅かもしれない。

珍名であるが故に、CMにまでこの駅が使用された経歴がある。


駅名の由来は、駅周辺の地名から。

そして、その地名の由来は諸説あるようだ。

中にはアイヌ語が語源ではないかという説もあるという。



ここで、この記事をお読み頂いているあなたに、試して頂きたいことがある。

メーラーなどの、文章を入力できるアプリを開き、

「なんじゃい」

と入力して、現在使用しているキャリアがPCなら、1回だけ変換して頂きたい。

1発で「南蛇井」と変換されるのではなかろうか?

スマホや携帯なら、「なんじゃい」と入力した時点で、1番目の変換候補に「南蛇井」が表示されてはいまいか?

JR四国の土讃線にある珍名駅「大歩危(おおぼけ)」「小歩危(こぼけ)」の各駅にも同じ遊びができる。



余談はここまでにするとして、ここできちんと駅の紹介をしておかなくてはならない。

このままだと、駅名だけが独り歩きしてしまいそうだ。


島式ホーム1面2線、木造駅舎、ホーム上には小さな待合室を持つ駅。


もこ太郎の平成阿房列車

もこ太郎の平成阿房列車


この駅も、曜日と時間帯により有人無人が切り替えられる。


もこ太郎の平成阿房列車


駅前は小さな広場になっており、周りには住宅が点在する。


もこ太郎の平成阿房列車


駅前広場には、ボロボロになった「なんじゃい観光マップ」が掲げられている。


もこ太郎の平成阿房列車


駅名を除けば、のどかで静かな雰囲気に包まれた、ごく普通の駅なのだが…


もこ太郎の平成阿房列車


駅を離れても、駅名が頭から離れない…


…なんじゃい…


もこ太郎の平成阿房列車



この旅の物語の続きは、こちらをクリック


鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック


西富岡駅 を出発した列車は、点在する住宅を分け入って進んで行き、あっという間に隣の駅に停車した。


「上州七日市(じょうしゅうなのかいち)駅」


もこ太郎の平成阿房列車


単式ホーム1面1線と、小さな木造駅舎を構える駅。


もこ太郎の平成阿房列車

もこ太郎の平成阿房列車


駅は密集した住宅に紛れて存在し、駅前広場と呼べるようなスペースも無い程である。


もこ太郎の平成阿房列車


この駅も曜日と時間帯によって駅員がいる場合があるらしい。

私がこの駅を訪れた時は無人であった。


駅舎をよく見ると、一般の住宅が併設されているように見える。

今はだれも住んでいなさそうだが、かつては駅員がここで寝泊まりでもしていたのだろうか?


そして面白いことに、この小さい駅には出入り口が2つある。


もこ太郎の平成阿房列車


そのうちの一つは、住宅裏の細い路地に通じている。
どちらの出入り口にしろ、密集した住宅のせいで、駅から出た瞬間、多少の圧迫感を感じてしまう。



続けて隣の駅に向かう。

隣駅との間は、西富岡~上州七日市間と変わり映えしない車窓が流れる。


と思っていると、進行方向左側に鏑川が姿を現してきたところで停車。


「上州一ノ宮(じょうしゅういちのみや)駅」


もこ太郎の平成阿房列車

島式ホーム1面2線と、木造駅舎を有する駅。


もこ太郎の平成阿房列車

もこ太郎の平成阿房列車

瓦屋根の駅舎は、上信電鉄を代表するかのような、歴史のありそうな木造の建屋だ。


もこ太郎の平成阿房列車


この駅も曜日、時間により有人駅になったり、無人駅になったりするようだ。


ここまで来て、ようやく連なった山々が間近に迫ってくるような景色に出会える。

ホームから、眼下に流れる鏑川の姿を臨むことも可能だ。


もこ太郎の平成阿房列車


駅前には民家が点在するが、他の駅と相違なく、静かでのどかな時間が流れる。


もこ太郎の平成阿房列車


この駅は、有名な社「貫前(ぬきさき)神社」の門前駅となっている。

この神社は、参道を下った低地に社殿があるという全国的に珍しい構造をしている。


もこ太郎の平成阿房列車


下仁田行き下り列車にて、隣の駅に向かう。


保健所や工場を横目に列車は進み、民家が建ち並ぶ中に停車した。



「神農原駅」

難読駅名の一つだろう。

「かのはら」と読ませる。


もこ太郎の平成阿房列車


単式ホーム1面1線と小さな待合室を有し、駅舎は無い。

非常に簡素な駅だ。

もちろん無人駅だが、かつてはこの駅にも駅舎があり、有人駅であったという事だ。


もこ太郎の平成阿房列車


駅周辺は住宅地となっている。

しかしやはり静かな雰囲気は、今までの駅の印象と変化は無い。

もこ太郎の平成阿房列車


ここまで駆け足で下車してきたが、気づけば残り3駅というところまでこぎつけた。

いよいよゴールが見えてきた。


もこ太郎の平成阿房列車



この旅の物語の続きは、こちらをクリック



鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ

ついに、ついにやってくれました!!!

私、実は松井秀喜が抜けるまではジャイアンツファン(というか、私と同い年である松井のファン)でした。
創立以来イーグルスを応援していた私にとって、今回の日本シリーズは、特に思い入れの強いシリーズでした。

今回ほど、ジャイアンツが負けて欲しい!
と思ったシリーズはありませんでした!
(もちろんそれ以上に楽天に勝って欲しいという気持ちが強かったですよ(^_-)☆)

でもまさか…
私が生きてるうちに、こんな日が訪れようとは、夢にも思いませんでした(T_T)

リーグ優勝の日は、ちょうど私の誕生日だった事もあり、今年は一生忘れられない年になりました!!

ありがとう!楽天!
ありがとう!世界のエース田中将大!
ありがとう!燃える闘将星野監督!
ありがとう東北!!!


あとは、三陸鉄道、気仙沼線や石巻線などの不通区間の、一刻も早い復旧を心から願います。
(結局そっちの話題なのね…(iДi))
{02EEE719-A357-4905-B678-DA9C56C7EDF0:01}

この旅の物語を最初からお読み頂ける場合は、こちらをクリック



上州福島駅 を出発すると、列車はしばらく住宅や学校、大型店舗等の脇を走る。

程なくして富岡市に入り、再び鏑川を鉄橋で渡る。


この富岡市内の上信線の駅で、「富岡」を名乗る駅は3つ存在する。

その中心は上州富岡駅。

そしてその両脇に、それぞれ分家となる駅が存在する。



下り列車でまず到着するのは、


「東富岡(ひがしとみおか)駅」


もこ太郎の平成阿房列車


単式ホーム1面1線を有する駅。


もこ太郎の平成阿房列車


この駅も、曜日や時間帯によって有人になったり無人になったりするらしい。

私が訪れたときは無人であった。


駅名標からして、今までの駅とは少し違った印象を受ける。

それもその筈で、明治からの歴史を持つこの上信線の中で、この駅は平成に入ってから新設された駅(平成2年)なのである。

周辺の工業団地の開発などに伴い、住民の要請から作られた駅であるらしい。

確かにホームからは大きな工場を見ることができる。


もこ太郎の平成阿房列車


駅の外に出て、振り返ってみると驚いた。

木造で瓦屋根といった和風の佇まいの駅舎が多い上信線では珍しく、ここの駅舎は洋風の洒落た印象である。


もこ太郎の平成阿房列車


まるで先に訪れた銚子電鉄の駅 を思わせる。
これは、富岡市内にある重要文化財「富岡製糸場」をモチーフにして作られているらしい。


駅前には少し大きめの広場があって、そこで昼食として、持参した弁当(コンビニ製)を頂くことにした。

昼食は前もって準備しておいた。

前回の旅 で沿線の駅周辺には、売店やコンビニが極端に少ないという事を、痛い目を伴って学習していたからだ。


天気にも恵まれ、絶好のピクニック日和だ。

しかしそんな私は、世間一般の行楽というものには目もくれず、ひたすら鉄道に乗り、駅に降りる。

これを阿房と言わずして何と言えば良いだろう。


腹ごしらえも終わったところで、次の駅に向かう。


もこ太郎の平成阿房列車


東富岡を出ると、列車は民家が立ち並ぶ横を走り抜け、あっという間に隣の駅に到着する。



「上州富岡(じょうしゅうとみおか)駅」


もこ太郎の平成阿房列車

前回の旅の時にも下車した、上信線の主要駅だ。



もこ太郎の平成阿房列車

広々とした待合室、そして、


もこ太郎の平成阿房列車


機関車「デキ」をかたどったトイレも健在だ。


もこ太郎の平成阿房列車


この駅は、駅舎の外観より、駅舎の中の待合室の方が風情があるような気がする。


もこ太郎の平成阿房列車


※2013年11月現在、上州富岡駅の駅舎は、デキトイレも含めて改修工事のが行われている。

 現在の上州富岡駅は、以下の画像の通り、プレハブ駅舎である。


もこ太郎の平成阿房列車

この駅も前回の旅で十分堪能したので、足早に次の駅に向かう。


上州富岡駅を出た列車は、次の駅まで住宅街の中を走り続ける。

このような車窓は、上信線沿線で唯一ではないか?と思ってしまうほどである。


そして、すぐに次の駅に停車。


「西富岡(にしとみおか)駅」


もこ太郎の平成阿房列車


単式ホーム1面1線、そして木造駅舎を有する駅。

駅舎は小さくとも、上信線らしい純和風の印象を受ける。


もこ太郎の平成阿房列車


駅周辺は住宅が建ち並んでいる。


曜日や時間帯によっては、委託の駅員がいるらしい。


もこ太郎の平成阿房列車


この駅の近くには「七日市病院」があり、駅開業当時は「病院前駅」と名乗っていたらしい。

一時期営業を休止していた期間があるらしいが、営業再開のタイミングで、「西富岡駅」と名前を変え、富岡駅の一門に入ったという事だ。


もこ太郎の平成阿房列車


少し駅に滞在した後、次の列車に乗り込む。


列車は、日野自動車のトラックをイメージしたラッピング車両だった。


もこ太郎の平成阿房列車



この旅の物語の続きは、こちらをクリック



鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ